「ポイント運用」と「ポイント投資」の違いは?おすすめのサービスも紹介
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ポイント運用とは、株式や投資信託を直接的に購入・保有せず、あくまで株式や投資信託の値動きとポイントの増減が連動する仕組みです。

「ポイント投資」と名称は似ていますが、意味は微妙に異なる「ポイント運用」。この2つを混同している人は少なくありません。この記事では、それぞれの意味やメリット・デメリットについて解説し、主なポイント運用サービスも紹介します。

目次

  1. 「ポイント運用」とはどんな仕組み?
  2. 「ポイント投資」とはどんな仕組み?
  3. 「ポイント運用」のメリット・デメリットは?
  4. 主なポイント運用サービス
  5. 投資に慣れていない人は、まずはポイント運用がおすすめ

「ポイント運用」とはどんな仕組み?

まず「ポイント運用」から解説していきます。

共通ポイントのサービスとしてポイント運用ができる場合、ウェブサイトやアプリなどからサービスを申し込むと、自身で選んだ株式や投資信託の値動きに合わせてポイントが増減します。

「ポイント投資」は、ポイントを使って株式や投資信託を「購入」するものです。これに対してポイント運用では、株式や投資信託を直接的に購入・保有せず、あくまで株式や投資信託の値動きとポイントの増減が連動する仕組みになっています。

実際に株式や投資信託を購入するわけではないため、運用で増えたポイントをいつでも気軽に買い物やサービスの利用などに使うことができます。

「ポイント投資」とはどんな仕組み?

前述の通り、「ポイント投資」ではポイントで株式や投資信託を購入します。そのためには、原則として証券口座を開設する(あるいはしている)必要があります。

ポイント運用では運用によって増えたポイントを買い物などで使うことができますが、ポイント投資では株式や投資信託の価格が上昇した分を買い物などで使いたい場合、それらを売却して現金化する必要があります。

「ポイント運用」のメリット・デメリットは?

ポイント運用はポイント投資と比べてどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

まず、メリットはポイントで投資の疑似体験ができることと、証券口座を開設する手間がかからないことです。またポイント投資と異なり、ポイントが増えた分について税務申告などが必要ないことも、ポイント運用のメリットといえるでしょう。

ポイント運用には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。ポイント投資の場合は購入した株式や投資信託を「相続」することができますが、ポイント運用の場合はポイントがいくら増えても、元のポイントも増えたポイントも相続することができません。

ポイント運用とポイント投資に共通するデメリットは、株式や投資信託は価値が下がることもあるため、損失を出すリスクがあることです。

主なポイント運用サービス

続いて、主なポイント運用のサービスを紹介します。

「Pontaポイント」を使うポイント運用サービス

Pontaポイントでは、「StockPoint for CONNECT」や「StockPoint for MUFG」、「au PAY ポイント運用」といったポイント運用サービスがあります。StockPoint for CONNECTとStockPoint for MUFGは、ゲーム感覚でポイント運用できるのが特徴です。

StockPoint for CONNECTでは、ポイント運用中の企業の建物のイメージ画像が成長する様子を見て、値上がりを実感することができます。StockPoint for MUFGはロールプレイングゲーム形式で、楽しみながらポイント運用ができます。

StockPoint for CONNECTもStockPoint for MUFGも、Pontaポイントが一定以上になれば、ポイント投資の仕組みを利用してPontaポイントを株式などに交換することができます。ただし、その場合は証券口座を開設する必要があります。

「au PAY ポイント運用」も、Pontaポイントを使ったポイント運用サービスです。運用するポイント数は、100ポイント以上1ポイント単位で自由に決めることができます。利用者は、すでに100万人を突破しています。

「楽天ポイント」を使うポイント運用サービス

楽天ポイントでもポイント運用ができます。100ポイントから運用が可能で、「アクティブコース」と「バランスコース」から運用するコースを選べます。

アクティブコースは積極的に値上がりを狙うコースで、値動きは株式を中心に運用する楽天の投資信託の値動きに連動します。

バランスコースはリスクを抑えつつ堅実な成果を狙うコースで、値動きは債券を中心に運用する楽天の投資信託の値動きに連動します。

「dポイント」を使うポイント運用サービス

dポイントを使ってポイント運用することもできます。100ポイントから運用が可能で、「おまかせ」コースまたは「テーマ」コースを選んでポイントを運用します。

おまかせコースを選んだ場合は、さらに「アクティブコース」または「バランスコース」のいずれかを選択します。テーマコースを選んだ場合は、「新興国」や「米国大型株」などの中からテーマを選んでポイントを運用します。

投資に慣れていない人は、まずはポイント運用がおすすめ

投資の経験がない人や、いきなり株式や投資信託を購入することに抵抗がある人は、まずポイント運用で投資に慣れるとよいでしょう。ポイント運用であれば証券口座を開設する必要がないので、すぐに始められます。