投資信託の積立購入でポイントが貯まる!還元率の高い証券会社はどこ?
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近頃はポイ活が人気ですが、投資信託の積立購入でも購入代金に応じてポイントが貯められることをご存知でしょうか。投資信託の運用成果も楽しみですが、日常生活でつかえるポイントがたまると家計にも嬉しいものです。そこで今回は、投資信託の積立購入の方法やメリットから、積立購入でポイントを貯める方法まで紹介します。

目次

  1. 投資信託の積立購入とは?
  2. 積立購入でポイントがたまる証券会社も!
  3. たまるポイントの種類だけで証券会社を選んでいいの?
  4. 今回比べた中では通常時の還元率トップはSBI証券


投資信託の積立購入とは?

そもそも投資信託とは、投資家から集めたお金をもとに、運用のプロが株式などに投資・運用してくれる金融商品のことを言います。投資信託の基準価額(1万口あたりの価格)が上がれば売却時に利益を受け取れたり、保有中にも運用成果に応じた分配金を受け取れたりします。

ここでは、投資信託の基本知識や投資信託の積立購入の特徴やメリットについて見ていきましょう。

そもそも投資信託の購入方法には2種類ある

投資信託を購入するには、口数や金額を指定して注文する通常の購入方法のほか、積立購入という方法もあります。

投資信託は、100円ほどから購入することができますが、購入時には手数料が発生する場合があります。手数料は証券会社によって異なるため一概には言えませんが、少額でこまめに購入するよりは、ある程度まとまった資金で購入したほうが手数料を抑えやすいと考えられます。

積立購入は、月々100円や1,000円からコツコツ購入する方法です。積立購入では、同じ金額で一定のタイミングで購入し続ける「ドル・コスト平均法」という手法を実践しやすく、これにより値動きのリスクを軽減しやすいと言われます。

積立購入はいつでも始めやすい

投資信託は、他の株式などの金融商品と同じく、価格が変動します。そのため投資信託においても、「価格が低いときに買って高くなったら売る」ことが基本となります。

そうは言っても、「買うタイミングを見極めるのが難しそう……」と思う方もいるでしょう。そこで再度注目したいのが積立購入です。積立購入であればドル・コスト平均法の効果で、購入時の基準価額が平均化されていくため、タイミングを気にせず始めやすいというメリットがあります。そのため、投資信託の初心者にとって、積立購入はおすすめの購入方法と言われることもしばしばです。

積立購入のメリットはドル・コスト平均法の実践しやすいこと

ここまでに何度か登場していますが、積立購入の真髄とも言える「ドル・コスト平均法」について、もう少し詳しく説明しましょう。

価格が変化する金融商品を一定金額で定期的に購入すると、長く投資すればするほど購入価格が平均化されます。具体的に説明すると、1月に1,000円で10口購入(基準価額=100円)、2月に1,000円で8口購入(基準価額=125円)、3月に1,000円で12口購入(基準価額=83円)、つまり3ヵ月間で3,000円投資して30口購入したとしましょう。1〜3月にかけて基準価額の変動はあったものの、平均購入単価は3,000円÷30口=100円となります。

ドル・コスト平均法を使うことで、損益分岐点を下げることが可能になります。損益分岐点を下げられれば、それだけ利益を手にすることができるでしょう。基準価額が高いときは口数が少なく、基準価額が低いときは口数を多く買えるため、こういった現象が起きるのです。

積立購入でポイントがたまる証券会社も!

投資信託の初心者にとって積立購入はポピュラーな購入方法ですが、積立購入を始める前には、まず投資用の口座開設する金融機関を選ぶ必要があります。その際、積立購入をできる金融機関を選ぶのはもちろん、「積立購入でポイントを貯められるどうか」という観点で選んでみるのもひとつの手です。

積立購入でポイントを貯める方法について、Q&Aで詳しく見ていきましょう。

Q.積立購入するだけでポイントがたまるの?

A. 投資信託の積立購入は銀行などでも始められますが、株式投資など、将来的に他の投資商品の購入を視野に入れると、証券会社の口座開設を選択する人が大半でしょう。証券会社で積立購入をする場合、購入金額や手数料などに応じてポイントが還元される場合があります。

Q. ポイントがたまる証券会社は?

A. 具体的には、SBI証券やauカブコム証券、マネックス証券などです。証券会社によって付与されるポイントや条件が異なるため、注意しましょう。

Q. 何に投資するとポイントがたまるの?

A. 証券会社によってさまざまですが、国内株式の取引で、手数料に対してポイントが貯まったり、投資信託の買付金額に応じてポイントが貯まったりするケースがあります。他には、投資信託の月間平均保有残高などに応じてポイントがたまる証券会社もあるため、チェックしてみましょう。

Q. 何のポイントがたまるの?

A. PontaポイントやTポイント、dポイント、三井住友カードのVポイント、マネックスポイントなど証券会社によって対応しているポイントの種類が異なります。一般に、貯めたポイントはコンビニやお店などでの支払いに使えます。証券会社によっては、金融商品の購入につかうこともできます。

自分がよくつかうポイントがあれば、そのポイントがたまる証券会社で積立購入を始めるとよいでしょう。

Q. 積立購入でポイントをためる利点は?

A. 積立購入でポイントをためると、投資信託の運用益だけでなく、ポイントも一種の利益と見なすことができるでしょう。たまったポイントを「ポイント投資」に充てることもできますし、普段の買い物でポイントを利用し、出費を抑えることもできます。

たまるポイントの種類だけで証券会社を選んでいいの?

積立購入でポイントがたまることは魅力ですが、それだけで証券会社を選んでよいのでしょうか。ここでは、証券会社選びの注意点を紹介していきます。

取扱い銘柄数や手数料など総合的に判断した上で証券会社を選びたい

いつもつかうポイントが決まっているのであれば、そのポイントを貯める方が効率的です。しかし、手数料が高かったり、還元率が悪かったり、ポイント確認サイトの使い勝手が悪かったりしたらどうでしょうか。定期的にサイトをチェックするたびに、ストレスになりますよね。

そういった場合は、もらえるポイントが普段それほど使わないものであっても、取扱い銘柄が多い、手数料が安い、還元率が良いなどの魅力がある証券会社を選ぶ方がメリットは大きいでしょう。

以下に、主な証券会社の投資信託積立購入に関わるポイント還元率や手数料、取扱い銘柄数などの違いを表でまとめました。自分に合った証券会社を選ぶ際の参考にしてみてください。ただし、ポイント付与には条件があるので、開設前には必ず確認するようにしましょう。

▼主な証券会社の積立購入のポイント還元率、手数料、取扱い銘柄

ポイント還元率投信積立にかかる手数料取扱い銘柄数
SBI証券最大2.0%原則すべて買付手数料0円2,600銘柄以上
auカブコム証券最大1.0%
(特典利用で最大5.0%)
原則すべて買付手数料0円 1,400銘柄以上
マネックス証券最大1.1%原則すべて買付手数料0円1,200銘柄以上
※2022年6月執筆時点

今回比べた中では通常時の還元率トップはSBI証券

少額から始められる投資信託の積立購入は、これから投資を始める方や投資初心者におすすめの方法です。また、コツコツと運用しながらポイントをためることもできます。

ただし、ポイント還元率だけを優先するのではなく、取扱い銘柄数やサイトの使い勝手などトータルで見て証券会社を選ぶようにしてください。今回比べた中では、SBI証券が通常時の還元率トップですが、他社のキャンペーンや制度改正による還元率改悪などがあった場合は、恩恵を受けられないこともあるため、注意しましょう。