マネックス証券とSBI証券を7つのポイントで徹底比較!サービスの比較表や質問集も掲載
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マネックス証券とSBI証券は、いずれも大手にあたるネット証券です。両社ともさまざまなサービスを展開しているため、「違いが分からない……」「どっちが使いやすい?」のように迷っている方も多いでしょう。

そこで本記事は、マネックス証券とSBI証券のサービスを徹底的に比較しました。初心者にも分かりやすくまとめているので、参考にしながらご自身に合うネット証券を選んでください。

目次

  1. マネックス証券とSBI証券のサービス比較表
  2. マネックス証券とは
  3. SBI証券とは
  4. マネックス証券とSBI証券を徹底比較
  5. マネックス証券はこんな人におすすめ
  6. SBI証券はこんな人におすすめ
  7. マネックス証券とSBI証券のよくある質問集
  8. 証券口座を選ぶ前に、まずは投資の目的やスタイルを明確にしよう


マネックス証券とSBI証券のサービス比較表

まずは、マネックス証券とSBI証券の比較表を紹介します。

項目マネックス証券SBI証券
外国株取扱国数2ヵ国9ヵ国
米国株銘柄数4,596銘柄6,000銘柄超
投資信託本数1,258本2,658本
個性的なサービス暗号資産のCFDeワラント(※2022年9月16日でサービス終了)
手数料(従量制プラン)5万円以下:55円
10万円まで:99円
20万円まで:115円
50万円まで:275円
100万円まで:535円
150万円まで:640円
3,000万円まで:1,013円
3,000万円超:1,070円
5万円以下:55円
10万円まで:99円
20万円まで:115円
50万円まで:275円
100万円まで:535円
150万円まで:640円
3,000万円まで:1,013円
3,000万円超:1,070円
手数料(定額制プラン)100万円以下:550円
100万円超:300万円ごとに2,750円増加
100万円以下:0円
200万円まで:1,238円
300万円まで:1,691円
300万円超:100万円ごとに295円増加
スマートフォン用アプリ10種類10種類
パソコン用ツール11種類3種類
NISA○(一般、つみたて、ジュニア)○(一般、つみたて、ジュニア)
つみたてNISAの銘柄数152本183本
iDeCo元本変動型:27本
元本保証型:1本
元本変動型:84本
元本保証型:4本
ポイントの種類マネックスポイントTポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント
ポイント投資暗号通貨投資信託
ポイント付与の対象投資信託の保有・国内株式の購入、入庫
・投資信託の購入、保有
・SBIラップのおまかせ運用
・金銀プラチナの購入
・新規口座の開設
・ユーザーの紹介
主なキャンペーン等・NISA口座の株式手数料を恒久無料化・米国ETFの買付手数料を無料化(10銘柄)

マネックス証券とは

マネックス証券は、日本や米国、中国、オーストラリアなどに拠点をもつグローバルなネット証券です。マネックスグループの傘下であり、国内株や米国株はもちろん、投資信託や暗号資産、FXなどさまざまな商品を取り扱っています。

NISAやiDeCoをはじめ、初心者から人気のあるサービスを取り扱っている点も魅力的なポイントでしょう。投資情報も充実しているので、初心者から上級者まで幅広い層から利用されています。

マネックス証券のメリット

マネックス証券のメリットは、次の3つがあります。

○マネックス証券のメリット
・米国株や中国株の取扱銘柄が多い
・IPOの抽選方式が完全平等
・独自のレポートやマーケット情報を提供

マネックス証券は米国株・中国株が充実しており、2022年6月時点では4,000銘柄以上を取り扱っています。さらに、取引コストが業界最安水準であり、アプリやツールを通して豊富な投資情報を提供しているため、外国株を取引したい方にはぴったりでしょう。

また、幅広い投資家から人気があるIPO銘柄では、完全平等抽選が採用されています。過去の実績に左右されることがないため、登録したばかりのユーザーや初心者にも当選のチャンスがあります。

マネックス証券のデメリット

一方で、マネックス証券には以下のようなデメリットもあります。

○マネックス証券のデメリット
・外国株の取扱いが2ヵ国のみ
・中国株の手数料が割高
・ポイントプログラムがやや不便

外国株の取り扱い銘柄自体は多いものの、マネックス証券の外国株は「米国株・中国株」のみが取引対象です。中国株については為替スプレッドがやや高く、企業の私有化や権利取得の際には別途手数料がかかります。

また、金融商品の取引等でためられる「マネックスポイント」は、マネックス証券独自のポイントとなります。普段のショッピングなどで使用する場合は、ほかのポイントサービスとの交換が必要になるので注意しましょう。

SBI証券とは

SBI証券は、2021年6月にネット証券初となる700万口座を突破した証券会社です。預り資産残高や委託個人売買代金シェアも業界トップクラスであり、1999年のサービス開始からユーザー数を伸ばし続けています。

株式や投資信託、NISA、iDeCoなどの主要サービスはしっかりと網羅されており、ロボアドやeワラントといった個性的なサービスも豊富。各種手数料も業界最安水準なので、さまざまな商品をお得に取引できるネット証券です。

SBI証券のメリット

SBI証券のメリットは、主に以下の点があります。

○SBI証券のメリット
・充実した商品ラインナップ
・豊富なIPO実績
・業界最安水準の手数料

SBI証券は商品ラインナップが充実しており、外国株では9ヵ国の銘柄を取り扱っています。さらにIPO実績も多く、2021年には122件の案件で主幹事または引受幹事を務めました。

また、各種コストも業界最安水準であり、国内株では1日の約定代金が100万円を超えない限り手数料がかかりません(※アクティブプランの場合)。ポイントプログラムも充実しているので、お得に取引をしたい方にぴったりなネット証券です。

SBI証券のデメリット

一方で、SBI証券には次のデメリットがあります。

○SBI証券のデメリット
・IPO抽選が完全平等ではない
・国内株と外国株のアプリが別
・システムメンテナンスが多い

SBI証券のIPO抽選では、「IPOチャレンジポイント」で申し込んだユーザーが優遇されます。IPOに参加するほど抽選確率が上がる仕組みなので、登録直後に当選する確率はそれほど高くありません。

また、SBI証券は国内株と外国株のアプリが別であるため、特にスマホユーザーは不便さを感じる場合があります。取引の際に迷ったら、ガイドラインや窓口などのサポートを上手に活用しましょう。

マネックス証券とSBI証券を徹底比較

ここからは、以下の点からマネックス証券とSBI証券を徹底比較していきます。

○マネックス証券とSBI証券の比較点
①商品ラインナップ・取扱銘柄数
②手数料
③IPO実績
④アプリ・ツール
⑤NISAやiDeCo
⑥ポイント
⑦キャンペーン

これから1つずつ確認していきましょう。

①商品ラインナップ・取扱銘柄数

マネックス証券の商品ラインナップSBI証券の商品ラインナップ
・国内株(現物取引、信用取引)
・外国株(米国株、中国株)
・投資信託(1,258銘柄)
・債券
・FX
・暗号資産
・先物オプション
・金、プラチナ
・おまかせ運用
・NISA
・iDeCo など
・国内株(現物取引、信用取引)
・外国株(9ヵ国)
・投資信託(2,658銘柄)
・債券
・FX
・先物オプション
・CFD
・金、銀、プラチナ
・NISA
・iDeCo
・銀行
・保険 など
(※2022年6月時点)

2022年6月現在、マネックス証券は4,596銘柄の米国株、2,000銘柄を超える中国株を取り扱っています。ほかにも基本的な証券サービスは網羅されており、2020年7月からは暗号資産のレバレッジ取引サービスも提供し始めました。

一方で、SBI証券の米国株取扱数は6,000を超えており、この他にも中国株やロシア株、ベトナム株など9ヵ国の銘柄を取り扱っています。

②手数料

手数料については金融商品によって異なるため、以下では国内株の従量制プラン・定額制プランに絞って両社を比較します。

1注文の約定代金マネックス証券
(取引毎手数料コース)
SBI証券
(スタンダードプラン)
5万円以下55円55円
5万円超~10万円まで99円99円
10万円超~20万円まで115円115円
20万円超~50万円まで275円275円
50万円超~100万円まで535円535円
100万円超~150万円まで640円640円
150万円超~3,000万円まで1,013円1,013円
3,000万円超1,070円1,070円
1日の約定代金マネックス証券
(一日定額手数料コース)
SBI証券
(アクティブプラン)
100万円以下550円0円
100万円超~200万円まで300万円ごとに2,750円増加1,238円
200万円超~300万円まで1,691円
300万円超100万円ごとに295円増加
(※金額はいずれも税込)

注文ごとに手数料が発生する従量制プランでは、両社とも業界最安水準のコースを用意しています。一方で、定額制プランについてはSBI証券のほうがお得であり、特に1日の約定代金を100万円以下に抑えると取引手数料がかかりません。

③IPO実績

マネックス証券・SBI証券のIPO実績(2021年)は以下の通りです。

マネックス証券SBI証券
主幹事1社21社
引受幹事64社101社
主幹事+引受幹事65社122社
(※2021年のIPOデータ)

SBI証券は業界トップクラスのIPO実績であり、2021年には全体の98%にあたる案件を取り扱いました。一方で、マネックス証券の案件数はその約半数ですが、ネット証券としては中堅レベルのIPO実績を残しています。

④アプリ・ツール

アプリ・ツールの種別マネックス証券SBI証券
スマートフォン用アプリ・銘柄スカウター
・マーケットボード
・マネックストレーダー株式スマートフォン
・マネックストレーダー先物スマートフォン
・トレードステーション米国株スマートフォン
・マネックストレーダーFXスマートフォン
・マネックス証券アプリ
・MONEX VISION
・MONEX TRADER CRYPTOスマートフォン
・SNS型投資アプリ「ferci」
・SBI証券 株 アプリ
・SBI証券 米国株 アプリ
・SBI証券FXアプリ
・国内株式向けスマートフォンサイト
・かんたん積立 アプリ
・投資信託向けスマートフォンサイト
・HYPER 先物・オプションアプリ
・取引所CDF アプリ-くりっく株365
・iDeCo向けスマートフォンサイト
・My資産
パソコン用ツール・マネックストレーダー
・MonexTraderFX
・銘柄スカウター
・マルチボード500
・フル板情報ツール
・チャートフォリオ
・マーケットボード
・マーケットライダープレミアム
・マーケットライダー
・MONEX VISION
・SNS型投資アプリ「ferci」ブラウザ版
・HYPER SBI 2
・HYPER SBI
・My資産

スマートフォン用のアプリについては、両社ともに10種類程度を無料提供しています。一方で、パソコン用ツールはマネックス証券のほうが多く、主に情報収集面で役立つツールを充実させています。

⑤NISAやiDeCo

項目マネックス証券SBI証券
一般NISA
つみたてNISA○(152本)○(183本)
ジュニアNISA
iDeCo○(27本)○(88本)
(※銘柄数は2022年6月時点)

マネックス証券はいずれのNISAにも対応しており、つみたてNISAでは152本の投資信託を取り扱っています。iDeCoの商品数はそれほど多くありませんが、ロボアドバイザーなどの運用サポートを充実させています。

一方で、SBI証券のNISA・iDeCoでは、業界トップクラスの銘柄数が用意されています。ロボアドバイザーや専用窓口などのサポートも充実しているため、制度の利用経験がなくても安心して利用を始められます。

⑥ポイント

項目マネックス証券SBI証券
ためられるポイントマネックスポイントTポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント
ポイント付与対象投資信託の保有・国内株の購入、入庫
・投資信託の購入、保有
・SBIラップのおまかせ運用
・金銀プラチナの購入
・新規口座の開設
・ユーザーの紹介
ポイントの使い道・株式手数料に充当
・暗号資産との交換
・他ポイントサービスとの交換
・寄付
・グッズとの交換
・投資信託の購入
・各ポイントの提携サービスの利用

マネックス証券では、投資信託の保有額に応じてマネックスポイントが毎月付与されます。ポイントの使い道には、Pontaポイントやdポイント、Tポイントなどとの交換もあります。

一方で、SBI証券はポイント付与の対象サービスが多く、ためるポイントも3種類から選べます(Pontaポイント・Tポイント・dポイント)。また、2022年5月30日からは、三井住友カードとの連携によってVポイントがたまるサービスも開始しました。

⑦キャンペーン

次は、2022年6月時点で実施されている主なキャンペーンを比較してみましょう。

マネックス証券
キャンペーン例
・投信買付で1万ポイントが当たる
・ゴールド口座新規開設で200円をプレゼント
・米国株取引の合計取引手数料をキャッシュバック
・米国ETFの買付手数料を全額キャッシュバック(9銘柄)
・NISA口座の株式手数料を恒久無料化
SBI証券
キャンペーン例
・米国株の信用取引口座開設で200円相当をプレゼント
・米国株式入庫で100ポイントをプレゼント
・25歳以下は国内株式現物手数料が0円
・米国ETFの買付手数料を無料化(10銘柄)
・ロボアドデビューで最大2,500円をプレゼント

キャンペーンは、SBI証券のほうが多い傾向にあります。ただし、時期によってキャンペーン内容は異なるので、最新情報を調べた上で細かく比較することをおすすめします。

マネックス証券はこんな人におすすめ

ここまでの内容を踏まえると、マネックス証券は以下の方におすすめです。

○マネックス証券がおすすめな人
・外国株を中心に取引したい
・専門的な投資情報をチェックしたい
・ベンチャー企業(ユニコーン企業)に投資したい

では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

外国株を中心に取引したい

マネックス証券は外国株の取り扱いが多いです。米国株は取引時間も長めに設定されています。注文受付には24時間対応しており、米国株式市場が営業している日はリアルタイムでの取引が可能です(※日本での祝休日も含む)。

夏季の取引時間冬季の取引時間
ニューヨーク現地時間8時~20時
日本時間21時~翌日9時22時~翌日10時
(※夏季は3月第2日曜日~11月第1日曜日まで)

手数料も業界最安水準なので、外国株を中心に取引したい方はマネックス証券から検討してみましょう。

専門的な投資情報をチェックしたい

マネックス証券は、質の高いオリジナルレポートを無料で提供しています。マーケットボードや決算カレンダーは、独自開発した情報が提供されているため、必要なタイミングで専門的な情報を集められます。

また、投資機会を逃さないように、各種アラートメールが充実している点も大きな魅力でしょう。事前に設定しておくと、決算や重要指標が発表されるタイミングでアラートが鳴るため、状況に合わせて素早く行動できます。

ベンチャー企業(ユニコーン企業)に投資したい

一般的な証券会社では、未上場の銘柄に投資をすることはできません。一方で、マネックス証券は「個人向けユニコーンファンド(※)」を提供しているため、投資信託を通してベンチャー企業やスタートアップに投資できます。

(※)海外のユニコーン企業に投資をするファンド。

ただし、ユニコーンファンドの募集は不定期であり、第1弾における最低購入金額は100万円(10口以上1口単位)に設定されていました。高額な金融商品となるので、購入を狙っている方は余裕をもって準備を済ませておきましょう。

SBI証券はこんな人におすすめ

次は、SBI証券がおすすめな人を紹介します。

○SBI証券がおすすめな人
・さまざまな金融商品を取引したい
・IPO銘柄を積極的に狙いたい
・ポイントプログラムにこだわりたい

SBI証券の魅力やメリットと合わせて、詳しく見ていきましょう。

さまざまな金融商品を取引したい

SBI証券の商品ラインナップは、他のネット証券と比べてもトップクラスの充実度です。外国株や投資信託の銘柄数も多いため、さまざまな金融商品を取引したい方はSBI証券から検討してみましょう。

さらに、SBI証券はロボアドバイザーや各種シミュレーション、窓口などのサポートも充実させています。銘柄選びや資産運用の相談ができるので、投資初心者にもぴったりな証券会社です。

IPO銘柄を積極的に狙いたい

前述では2021年のIPO実績を紹介しましたが、SBI証券は毎年多くのIPO案件を取り扱っています。

時期2020年2019年2018年2017年2016年
IPO取扱数85社82社86社83社75社

SBI証券はIPO抽選に漏れたユーザーに対して、「IPOチャレンジポイント」を付与しています。次回以降の抽選でこのポイントを使うと、通常の申し込みよりも当選確率がアップするため、投資初心者でもIPO銘柄を積極的に狙えます。

ポイントプログラムにこだわりたい

PontaポイントやTポイントなど、SBI証券では複数のポイントが採用されています。普段使いのポイントに合わせてためるものを選べるので、資産形成とポイ活を両立したい場合は非常に便利です。

また、ポイントを使って投資信託を購入できる点や、ポイント付与対象のサービスが多い点もSBI証券の魅力でしょう。2022年5月30日からはVポイントサービスが開始されたことで、ポイント運用の幅がさらに広がっています。

マネックス証券とSBI証券のよくある質問集

効率的な資産運用を目指すには、目的やスタイルに適した証券会社を選ぶことが大切です。ここからは、マネックス証券とSBI証券のよくある質問をまとめたので、証券会社選びの参考にしてください。

Q1.手数料が安いのはどっち?

国内株の現物取引では、SBI証券のほうがお得な手数料プランを提供しています。

例えば、1日の約定代金で手数料が決まる「定額制プラン」に加入した場合、SBI証券では1日あたり100万円までは手数料がかかりません。一方、マネックス証券のプランでは最低手数料が550円となるため、キャンペーン等が適用されない限りは必ずコストが発生します。

SBI証券はそのほかの手数料も業界最安水準なので、コスト面を重視する方は口座開設を検討してみましょう。

Q2.IPOに当選しやすいのは?

マネックス証券とSBI証券では、IPO銘柄の抽選方式が大きく異なります。

マネックス証券の抽選方式SBI証券の抽選方式
・完全平等抽選:100%・完全平等抽選:60%
・IPOチャレンジポイント:30%
・証券会社による配分:10%

平等性の面ではマネックス証券に分があるものの、SBI証券はポイントがたまるほど当選確率が上がる仕組みを採用しています。また、SBI証券はIPO実績が豊富であり、主幹事を務めた経験も多いため、どちらが当選しやすいかを一概に言うことはできません。

少しでも当選確率を上げたい方は、複数の証券口座を開設することも検討してみましょう。

Q3.取引ツールが使いやすいほうを知りたい

スマートフォン用アプリについては、いずれのネット証券も10種類ほどを無料提供しています。一方で、パソコン用ツールはマネックス証券のほうが充実しており、取引はもちろん専門的な情報収集や分析まで行えます。

ただし、ツール・アプリの種類が多くても、全体的な使い勝手が良いとは限りません。取引から情報収集まで一元化されたツールのほうが使いやすい可能性もあるので、各ツールの詳細をチェックした上で判断することをおすすめします。

Q4.投資情報が充実しているのは?

投資情報については、マネックス証券のほうが充実しています。マネックス証券では専門家によるオリジナルレポートのほか、独自のマーケット情報や朝・夕のマーケットメールなども提供されています。

ただし、ネット証券全体で比較すれば、SBI証券の投資情報も充実している傾向にあります。国内経済に関するレポートはもちろん、米国株や中国株の情報までカバーされているので、情報収集面で困ることは少ないでしょう。

Q5.SBI証券の「SBI債」って何?

SBI債は、SBIグループが独自に発行している債券です。2018年に発行されたものは年0.48%(税引前)の利率が設定され、多くのユーザーから購入が殺到しました。

SBI債の概要
発行体SBIホールディングス株式会社
期間約2年
利率年0.48%(税引前)
申込単位10万円以上・10万円単位
発行日2018年7月19日
償還日2020年7月20日
発行額200億円

上記の債券はすでに完売済ですが、SBI債は今後も発行される可能性があります。興味のある方は、こまめに情報をチェックしておきましょう。

Q6.マネックス証券とSBI証券に合った投資スタイルは?

ここまでの内容を踏まえると、マネックス証券・SBI証券には次のような投資スタイルが適しています。

マネックス証券に適したスタイルSBI証券に適したスタイル
・外国株の積極的な取引
・専門的なレポートを使いながらの投資
・海外のベンチャーやスタートアップへの投資
・初心者サポートを受けながらの投資
・IPO銘柄を中心とした投資
・ポイント運用をしながらの投資

いずれのネット証券も幅広いサービスを展開していますが、口座開設先をなかなか決められない方は上記を参考にしてみましょう。

証券口座を選ぶ前に、まずは投資の目的やスタイルを明確にしよう

マネックス証券とSBI証券はそれぞれ独自の魅力をもっており、投資の目的やスタイルによって適した選択肢は異なります。証券口座の開設先はコスト面や運用成績に影響するため、まずは「何のために投資をするのか?」や「どんな投資がしたいのか?」を明確にしましょう。

目的やスタイルがある程度固まったら、本記事を再度チェックして判断することをおすすめします。