500 円のバレンタインチョコは得する?損する?
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毎年2月14日はバレンタインデー。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がったこともあり、近年は義理チョコを贈らない女性が増えているようです。しかしだからこそ、もらう男性側からすると嬉しいサプライズとなり、ホワイトデーに思わぬ高額なお返しにつながるかもしれません。

義理チョコを贈ることのメリット・デメリットとともに、「500円の義理チョコで得をするか?損をするか?」について検証してみましょう。

目次

  1. 義理チョコを贈るメリット・デメリット
  2. 義理チョコ、損しない金額は?
  3. 「義理チョコを贈らない」のも選択肢
  4. 各個人の価値観で自由に判断しよう

義理チョコを贈るメリット・デメリット

「義理チョコなんて無駄な出費」と、毎年負担に感じている人もいるのではないでしょうか。しかし、義理チョコは上手に活用すると、意外なメリットをもたらす便利なツールになります。その反面、渡し方を間違えるとデメリットとなるリスクも潜んでいるため、両方のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

スマートに贈ると人間関係の円滑化に役立つ

義理チョコは周囲の男性に対して、日頃の感謝の気持ちをかしこまらずに伝える絶好の機会です。感謝の気持ちを示されて悪い気がする人はあまりいないでしょう。実際、「たとえ義理でももらうと嬉しい」という男性が圧倒的に多いことが、複数のアンケート結果から明らかになっています。

特に、苦手な上司や普段あまりコミュニケーションをとる機会がない同僚らに、「いつもありがとうございます」と一言メッセージを添えて義理チョコを贈ることで、お互いの気持ちがほぐれてその後の関係や仕事の進行にプラスの効果をもたらすこともあります。

また、今後お世話になるかもしれない人や良好な関係を築いておきたい人たちに、自分を印象付けるチャンスとしても活用できます。

マナーを守らないと相手の負担になる

一方、そもそも義理チョコは感謝の気持ちを込めて贈るものですから、相手の負担になっては元も子もありません。

露骨に高価なお返しを期待するのは論外ですし、そうでない場合も高価なチョコを贈るとお返しの負担をかけてしまうかもしれません。渡すタイミングも相手が忙しそうにしている時は避ける、「自分だけもらえなかった」と傷つく人がいないように公平に配るなど、相手に対する気遣いが重要です。職場で義理チョコを贈る場合は、オフィスが仕事の場であることも忘れずに。 せっかくの好意が自分の評価を下げてしまう結果にならないように、「義理チョコマナー」を守りましょう。

義理チョコ、損しない金額は?

とはいうものの「期待はしていなくても、お返しがあまりにもお粗末だとちょっとガッカリしてしまう」というのが女性の本心ではないでしょうか。 せっかくお返しをもらったのに、落胆のそぶりを見せては相手にも失礼です。そうならないために、損をしないための義理チョコの相場を把握しておきたいものです。

電話占いサイト『電話占いセレクト』が20~60代の男性200人と10~60代の女性200人を対象に実施したアンケートでは、88.4%の男性が「義理チョコにもお返しをする」と回答しました。予算は「1,000円以下」が42%と最も多く、「1,001円~2,000円」が29%、「2,001円~3,000円」が10.5%でした。バブル時代は「3倍返し」などと言われていましたが、「もらった物より少し高い金額」や「3,001円以上」と回答した人は7.5%とごくわずかです。

一方、複数のアンケート結果を見る限り、義理チョコを贈る女性は3~4割、予算は500円が相場のようです。

以上のデータから分析すると、「500円の義理チョコを贈った場合、かなりの確率で同額~2倍程度のお返しがもらえる」ということになります。1,000円以上の義理チョコを贈ると、お返しがそれ以下になる確率が上がるため、金額に基づいて判断した場合は「損」をしてしまうかも知れません。

ただし、これはあくまでも一般的な相場であり、職場の男女の比率や社風などなどさまざまな要因により相場は変化する可能性があります。あらかじめ職場の仲間にさり気なくリサーチするなど、状況に合わせて判断することをおすすめします。

「義理チョコを贈らない」のも選択肢

もちろん、義理チョコ以外にも感謝の気持ちを伝える手段はたくさんありますから、「あえて義理チョコを贈らない」という選択をするのも個人の自由です。

そもそも海外ではバレンタインデーは愛する人に気持ちを伝える日であり、贈り物はあくまで愛情を表現するための一つの手段にすぎません。よって、義理チョコやホワイトデーの文化はありません。英国では近年はカップルで一緒に祝うというスタイルが定着していますが、伝統的には男性から女性に気持ちを伝えるためのイベントでもあります。バレンタインデーカードにあえて送り主の名前を書かず、「From your Valentine(あなたのパートナーより)」「From your secret admirer(あなたに密かに思いを寄せる者より)」などと謎めかしたムードを楽しむこともあります。

各個人の価値観で自由に判断しよう

義理チョコ・お返しともに、「相手が自分のことを思って選んでくれたという気持ちが嬉しい」という声が多数上がっています。つまり、大事なのは金額やモノではなく、相手を思う気持ちということです。「義理チョコは義務ではない」という前提に基づいて、個人の価値観で判断しましょう。