SBI証券のアクティブプランにデメリットはある? 暗いイメージ.png
(画像=お金のミカタイムZ 編集部)

SBI証券のアクティブプランのデメリットは下記の3点が挙げられます。

そこで本記事では、アクティブプランのデメリットやメリットを解説します。
SBI証券の料金プランで迷っている方はぜひ参考にしてください。

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  1. SBI証券のサービス概要
  2. SBI証券のアクティブプランとは
  3. SBI証券でアクティブプランを選ぶデメリット
    1. 手数料:引手数料の上限がない
    2. 高額取引:1日100万円を超えると割高になる
    3. 手数料体系:手数料体系がやや複雑
  4. アクティブプランとスタンダードプランはどちらがお得なのか
    1. 1日の約定代金が100万円の場合:アクティブプランがお得
    2. 1日の約定代金が150万円の場合:スタンダードプランがお得
    3. 1日の約定代金が200万円の場合:スタンダードプランがお得
  5. SBI証券のアクティブプランを使いこなす3つのコツ
    1. 手数料:約定ごとに取引記録を確認する
    2. 高額取引:1日のトレード上限を決めておく
    3. 手数料体系:割高になる場合はプラン変更を考える
  6. SBI証券の手数料プランを変更する方法
  7. SBI証券のアクティブプランはどんな人におすすめなのか
    1. 取引金額:少額のトレードが中心
    2. 信用取引:信用取引で株式を取引したい人
    3. 大口の株主優待:大口の株主優待を狙っている
  8. SBI証券のアクティブプランに関するFAQ
    1. Q1.結局、スタンダードプランとアクティブプランはどっちがいい?
    2. Q2.アクティブプランで手数料が発生するのはいつ?
    3. Q3.SBI証券のアクティブプランは安い?
    4. Q4.スタンダードプランとアクティブプランの併用はできる?
    5. Q5.SBI証券のアクティブプランの対象サービスは?

SBI証券のサービス概要

大手ネット証券となるSBIグループ(※)の口座数は、2023年3月末で1,003万8,000口座です。株式や投資信託などの基本的なサービスに加えてロボアドや各種セミナーをはじめとした初心者向けサポートが充実しています。

(※)SBI証券だけでなくSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの口座を含む。

SBI証券のサービス概要
口座開設数
(SBIグループ合計)
1,003万8,000口座(2023年3月末時点)
主な取扱商品 ・国内株
・外国株
・投資信託
・債券
・FX
・先物オプション
・CFD
・eワラント
・金、銀、プラチナ
・NISA
・iDeCo
外国株取扱国数 9ヵ国
投資信託本数 2,678銘柄(2023年5月8日時点)
手数料(国内株現物取引) 【スタンダードプラン】
10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
【アクティブプラン】
10万円:0円
50万円:0円
100万円:0円
※金額はいずれも税込
IPO実績(2021年) 122件(うち主幹事21件)
ポイント投資 ○(Pontaポイント・Tポイント・dポイント・Vポイント)
NISA ○(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)
iDeCo
(※口座開設数、投資信託本数、IPO実績以外は2022年7月時点のデータ)

SBI証券の魅力は、充実した商品ラインナップやポイントサービスです。NISAやiDeCoにも対応しているため、さまざまな投資スタイルを実現できるネット証券です。

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SBI証券のアクティブプランとは

SBI証券のアクティブプランは、国内株の取引手数料が1日で約定(※)した代金の合計によって決まる手数料プランです。

(※)株式などの取引が成立すること。

1日の約定代金 現物取引の手数料(税込み) 信用取引の手数料(税込み)
100万円まで 0円 0円
100万円超~200万円まで 1,238円 880円
200万円超~300万円まで 1,691円 以降100万円ごとに440円
300万円超 100万円につき295円ずつ増加
(※2022年7月時点)

上記の通り「アクティブプラン」では、1日の約定代金が100万円を超えない限り国内株の取引手数料が発生しません。SBI証券には「スタンダードプラン」もありますが、こちらのプランでは少なくとも55円の手数料がかかります。

外国株やS株(単元未満株)の取引、PTS取引はアクティブプランの対象外です。これらの取引には、別の料金プランが用意されているため、混同しないように注意しましょう。

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SBI証券でアクティブプランを選ぶデメリット

アクティブプランは、少額取引を繰り返したり100万円までの取引をしたりするユーザーにとって手数料を抑えやすい魅力的なプランです。しかし、以下のデメリットがあります。

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

手数料:取引手数料の上限がない

SBI証券のアクティブプランには、取引手数料の上限金額がありません。1日の約定代金が100万円を超えると以下のように手数料も比例して増えていきます。

1日の約定代金 現物取引の手数料 信用取引の手数料
100万円超~200万円まで 1,238円 880円
300万円まで 1,691円 1,320円
400万円まで 1,986円 1,760円
500万円まで 2,281円 2,200円
600万円まで 2,576円 2,640円
700万円まで 2,871円 3,080円
800万円まで 3,166円 3,520円
900万円まで 3,461円 3,960円
1,000万円まで 3,756円 4,400円
(※金額はいずれも税込み)

アクティブプランは、高額取引を繰り返すような投資スタイルには向いていません。

高額取引:1日100万円を超えると割高になる

アクティブプランは、1日の約定代金が100万円を超えるとスタンダードプランより割高になります。

スタンダードプラン アクティブプラン
1注文あたりの約定金額 現物取引の手数料 信用取引の手数料 現物取引の手数料 信用取引の手数料
5万円まで 55円 99円 0円 0円
5万円超~10万円まで 99円 99円
10万円超~20万円まで 115円 148円
20万円超~50万円まで 275円 198円
50万円超~100万円まで 535円 385円
100万超~150万円まで 640円 385円 1,238円 880円
150万円超~200万円まで 1,013円 385円 1,238円 880円
300万円まで 1,013円 385円 1,691円 1,320円
(※すべて税込み)

スタンダードプランとの手数料の比較は、後述で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

手数料体系:手数料体系がやや複雑

SBI証券のスタンダードプランは、前述の料金表と比較するだけで簡単に手数料をチェックできます。一方で、アクティブプランは一定の約定代金を超えると手数料を把握するために以下の計算が必要です。

○アクティブプランの手数料の計算方法例
現物取引(300万円超):100万円につき295円を「1,691円」に加算
信用取引(200万円超):100万円につき440円を「880円」に加算

スタンダードプランに比べると手数料体系が複雑なので、取引の前にコストを把握したい場合はやや手間に感じるかもしれません。

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アクティブプランとスタンダードプランはどちらがお得なのか

SBI証券で国内株を取引する場合は「アクティブプラン」と「スタンダードプラン」のどちらがお得になるのでしょうか。ここからは、3つのケースに分けて、現物取引・信用取引の手数料を比較していきます。

1日の約定代金が100万円の場合:アクティブプランがお得

1日の約定代金を100万円とした場合、アクティブプランの現物取引では手数料がかかりません。国内株の信用取引でも約定代金100万円までは手数料が0円です。一方で、スタンダードプランの場合は現物取引で640円、信用取引で385円の手数料がかかります。

現物取引の手数料 信用取引の手数料
アクティブプラン 0円 0円
スタンダードプラン 640円 385円
(※すべて税込み)

上記のケースでは、アクティブプランのほうがお得になることが分かります。

1日の約定代金が150万円の場合:スタンダードプランがお得

1日の約定代金が150万円に増えてもスタンダードプランでは、手数料が変わりません。1注文あたり100万円超~150万円までは一定となるため、現物取引では640円、信用取引では385円の手数料が発生します。

一方で、アクティブプランでは約定代金が100万円を超えると現物取引では1,238円、信用取引では880円の手数料がかかるため、割高です。

現物取引の手数料 信用取引の手数料
アクティブプラン 1,238円 880円
スタンダードプラン 640円 385円
(※すべて税込み)

上記の通りこのケースではスタンダードプランのほうがお得になります。

1日の約定代金が200万円の場合:スタンダードプランがお得

アクティブプランの手数料は、1日の約定代金が100万円超~200万円までは一定です。そのためこのケースの手数料は現物取引で1,238円、信用取引では880円となります。

一方で、スタンダードプランの手数料については、前述の表を参照すると分かります。現物取引では1,013円、信用取引では385円の手数料となるため、このケースでもスタンダードプランのほうがお得です。

現物取引の手数料 信用取引の手数料
アクティブプラン 1,238円 880円
スタンダードプラン 1,013円 385円
(※すべて税込み)

なおアクティブプランには、手数料の上限金額がないため、1日の約定代金が高いほどスタンダードプランのメリットが大きくなります。

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SBI証券のアクティブプランを使いこなす3つのコツ

SBI証券のアクティブプランは、以下の点を意識するとお得に利用できます。

それぞれについて、初心者向けに詳しく解説します。

手数料:約定ごとに取引記録を確認する

繰り返しになりますが、SBI証券のアクティブプランは1日の約定代金によって手数料が決まります。取引回数は関係なく1日に何度取引をしても合計で100万円を超えなければ手数料はかかりません。そのためアクティブプランの利用時には、約定ごとに取引記録を確認することが大切です。取引ツール・アプリをこまめにチェックし手数料が発生しないラインを常に把握しておきましょう。

なお、SBI証券のアクティブプランでは取引別に1日の約定代金が加算されます。「現物取引」「信用取引(一般)」「信用取引(制度)」のそれぞれで約定代金100万円までが無料となるため、取引記録は3つに分けて確認することがおすすめです。

高額取引:1日のトレード上限を決めておく

アクティブプランの手数料を抑えたい方は、1日のトレード上限を決めておきましょう。「1日100万円まで」のようにルール化しておけば手数料が無料になる範囲内で取引を繰り返せます。ただしトレード上限を100万円に設定すると株価の変動幅によっては上限を超えてしまう可能性があります。

約定日当日の手数料は、見積額によって計算されるため、アクティブプランでは無料の範囲内で取引をしても手数料が一時的に拘束されます。このケースでは、翌日朝未明に拘束分が返金されるので、口座残高を細かく把握しておきたい方は覚えておきましょう。

手数料体系:割高になる場合はプラン変更を考える

アクティブプランの手数料が割高になりそうな場合は、スタンダードプランへの変更を検討しましょう。特に100万円以上の取引を行う日が多い場合は、プラン変更によって手数料を節約できる可能性があります。

変更手続きした曜日 適用されるタイミング
月曜日(23時29分まで) 火曜日(0時以降)
火曜日(23時29分まで) 水曜日(0時以降)
水曜日(23時29分まで) 木曜日(0時以降)
木曜日(23時29分まで) 金曜日(0時以降)
金曜日(23時29分まで) 土曜日(0時以降)
土曜日 火曜日
日曜日 火曜日

変更適用のタイミングは、上記の通りです。SBI証券では、毎日23時30分~0時00分までメンテナンスが実施されます。変更手続きは23時29分が締め切りになるため、翌営業日に適用を受けたい方は早めに手続きをしましょう。

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SBI証券の手数料プランを変更する方法

SBI証券の手数料プランは、以下の手順で変更できます。

○手数料プランの変更手順
【1】SBI証券の公式サイトにアクセスする
【2】IDとパスワードを入力してログインする
【3】「口座管理」をクリックする
【4】「お客さま情報 設定・変更」「お取引関連・口座情報」をクリックする
【5】「国内株式手数料プラン」の画面に進む
【6】「国内株式手数料プラン変更」までスクロールして、「変更する」をクリックする

スタンダードプランからアクティブプランに変更する場合も同じ流れで手続きを進められます。なお変更適用日前に発注した注文については、変更前のプランが適用されるので注意してください。

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SBI証券のアクティブプランはどんな人におすすめなのか

SBI証券のアクティブプランは、以下に該当する方におすすめです。


なぜおすすめと言えるのか、ここからはその理由を解説します。

取引金額:少額のトレードが中心

株式取引の約定代金が1回数万円台の場合は、アクティブプランが適しています。

1取引あたりの約定代金 1日の約定代金が100万円超となる取引回数
3万円 34回目
4万円 26回目
5万円 21回目

国内株は、買付余力がある限りは何度も取引できますが、1日に何十回を超えるようなトレードは現実的ではありません。そのため、1取引あたりの約定代金が5万円以下の方は、基本的にアクティブプランのほうがお得といえるでしょう。

信用取引:信用取引で株式を取引したい人

前述の通りSBI証券のアクティブプランでは、1日の約定代金が取引別に加算されます。例えば現物取引で50万円分、信用取引で60万円分の約定をしても1日の約定代金が110万円分としてカウントされることはありません(どちらの取引でも手数料が無料になる)。

○SBI証券のアクティブプランの対象取引
・国内株の現物取引
・国内株の信用取引(一般)
・国内株の信用取引(制度)

特に信用取引は「一般・制度」の2つが対象となるため、アクティブプランは信用取引を利用したい方にぴったりです。いずれかの約定金額が100万円を超えない限りは、取引手数料を負担することなく国内株を取引できます。

大口の株主優待:大口の株主優待を狙っている

国内株を取引するにあたって1,000株以上や3,000株以上といった大口の株主優待を狙っている方もいるかもしれません。大口の株主優待を目指すには、1つの銘柄をコツコツと購入しながら保有株式数を地道に増やすことが必要です。大口の株主優待を狙う方は、短時間での売買がほとんど必要ありません。

他の銘柄を取引する場合でも資金の大部分は、長期保有をする銘柄に集中するため、1日の約定代金を自然と抑えられます。ただし長期保有した銘柄を1度に売却するタイミングでは、上限金額のあるスタンダードプランのほうが有利です。SBI証券では、柔軟にプランを切り替えられるので、1日または1回の約定代金をしっかりと予測した上でその都度お得なプランを選ぶようにしましょう。

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SBI証券のアクティブプランに関するFAQ

SBI証券のアクティブプランを使いこなすには、対象サービスや仕組みを正しく理解することが必要です。ここからは、アクティブプランに関する質問集をまとめたので、利用する可能性がある方はしっかりとチェックしていきましょう。

Q1.結局、スタンダードプランとアクティブプランはどっちがいい?

SBI証券の国内株取引では、投資のスタイルや資金によって適したプランが異なります。

スタンダードプランがおすすめな人 アクティブプランなおすすめな人
1日の約定代金が100万円を超える人
1日あたりの取引回数が少ない人
1単元あたりの株価が高い銘柄を狙っている人
1日の約定代金が100万円以内に収まる人
少額の取引を繰り返したい人
現物取引と信用取引の両方がしたい人
年に数回しか約定をしない人

なおSBI証券に口座開設後、初期設定段階で「スタンダードプラン」「アクティブプラン」の選択が必要です。アクティブプランを希望する方は、プラン変更を忘れないようにしましょう。

Q2.アクティブプランで手数料が発生するのはいつ?

SBI証券のアクティブプランでは、注文をするたびに以下の手数料分が拘束されます。

1注文あたりの見積約定金額 拘束される手数料 本来の手数料
100万円まで 1,238円 0円
100万円超~200万円まで 1,691円 1,238円
200万円超~300万円まで 1,986円 1,691円
300万円超 100万円につき295円ずつ増加 100万円につき295円ずつ増加
(※上記は現物取引の場合)
(※すべて税込み)

注文ごとに一段階上の手数料が拘束されますが、過分については翌日朝未明に返還されます。そのため前述の料金表より取引コストが上回ることはありません。

Q3.SBI証券のアクティブプランは安い?

SBI証券の取引手数料は業界最安水準です。実際にどれくらい安いのか、他社の定額制プラン(※国内株の現物取引)と比較をしてみましょう。

1日の約定代金 SBI証券
(アクティブプラン)
楽天証券
(いちにち定額コース)
マネックス証券
(一日定額手数料コース)
100万円まで 0円 0円 550円
200万円まで 1,238円 2,200円 300万円ごとに2,750円増加
300万円まで 1,691円 3,300円
300万円超 100万円ごとに295円増加 100万円ごとに1,100円増加
(※金額はいずれも税込み)

楽天証券とマネックス証券では、現物取引と信用取引を合計した金額が「1日の約定代金」として計算されます。そのため、現物取引で60万円分、信用取引で80万円分の取引をした場合は、合計140万円分(60万円+80万円)として手数料が計算されます。

Q4.スタンダードプランとアクティブプランの併用はできる?

スタンダードプランとアクティブプランは、併用できません。

手数料プランは、1日1回まで変更が可能です。月~金の23時29分までに手続きをすれば日付が変わるタイミングでプランを切り替えられます(土日の場合は火曜日に適用)。

Q5.SBI証券のアクティブプランの対象サービスは?

SBI証券のアクティブプランは、以下のサービスを対象にした手数料プランです。

○アクティブプランの対象サービス
・国内株の現物取引
・国内株の一般信用取引
・国内株の制度信用取引


(※いずれも1日の約定代金が100万円以内なら手数料無料)

SBI証券の約定代金合計額や手数料は、それぞれに別口として計算されるため、1日あたり最大300万円までの国内株を0円で約定できます。他社の定額制プランとは仕組みが異なるため、現物取引・信用取引の両方を行う方にとっては魅力的なネット証券といえるでしょう。

ただし、PTS取引やS株(単元未満株)は対象外です。

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