SBI証券のロボアドバイザーの評判まとめ メリット・デメリットや活用のコツまで紹介
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SBI証券のロボアドバイザーは、資産運用を自動化できるサービスです。忙しい人でも利用しやすい便利なサービスですが、パフォーマンスに不安や疑問がある人もいるでしょう。そこで本記事では、SBI証券のロボアドバイザーの評判や口コミを分かりやすくまとめました。

目次

  1. SBI証券のロボアドバイザーとは
  2. SBI証券のロボアドバイザーの評判
  3. SBI証券のロボアドバイザーのメリット
  4. SBI証券のロボアドバイザーのデメリット
  5. SBI証券のロボアドバイザーの活用方法
  6. 自分にあったロボアドバイザーを選ぼう


SBI証券のロボアドバイザーとは

SBI証券のロボアドバイザーは、以下の3種類です。

・WealthNavi for SBI証券
・FundRobo
・SBIラップ

それぞれ運用会社や仕組み、サポート範囲などが異なるので、まずはサービスごとの概要や特徴を見ていきましょう。

WealthNavi for SBI証券

WealthNavi for SBI証券の概要
投資対象2,000本以上の米国ETF
最低投資金額10万円
積立金額毎月1万円以上
積立設定月1回、月5回、複数回、カスタム
手数料預かり資産の年率1.1%
(※3,000万円を超える部分は0.55%)
金融商品の保有コスト年率0.08~0.13%程度
その他サービス・リバランス機能
・入金や出金の手数料が0円
・為替手数料や為替スプレッドが0円

WealthNavi for SBI証券は、ウェルスナビ社が開発した資産運用サービスをSBI証券用にカスタマイズしたものです。中長期の分散投資を基本としており、世界経済の成長を上回るリターンを狙って運用が行われています。

対象商品は米国ETFのみです。ETFは1つの銘柄でさまざまな資産に投資できる金融商品です。米国の有名企業や債券に投資できるので、リスクを分散しながら運用できます。

資産運用のアルゴリズムは本家のWealthNaviと同じですが、利用できるサービスや特典に違いがあります(※後述)。

FundRobo

FundRoboの概要
投資対象国内の投資信託
最低投資金額なし
積立金額自由に設定
積立設定自由に設定
手数料0円
金融商品の保有コスト銘柄によって異なる(信託報酬など)
その他サービス・提案したファンドの情報
・100万円の投資シミュレーション結果

FundRobo(SBI-ファンドロボ)は、各ユーザーに最適な運用スタイルを診断してくれるサービスです。全7問の簡単な質問に答えると、目的に合った運用方針やファンドをAIが提案してくれます。

提案されたファンドについて、以下の情報をチェックできます。

・投資情報サイト大手モーニングスターのレーティング
・購入手数料
・1年前または3年前から投資していた場合のシミュレーション

FundRoboは資産運用の自動化サービスではないため、最終的な判断は自分で行うことになります。つまり、購入するかどうかや注文方法を自由に選べるので、投資金額や積立設定が制限されることはありません。

SBIラップ

SBIラップの概要
投資対象SBIラップ専用のファンド
最低投資金額1万円
積立金額毎月1万円以上
積立設定月1回
手数料運用資産額×年率0.660%
金融商品の保有コスト年率0.1906~0.5606%
その他サービス・解約時手数料が0円
・最大0.2%のポイント付与
・マンスリーレポート(運用実績)の公開

SBIラップは、サービス専用のファンドにグローバル分散投資を行う自動積立サービスです。ノーベル賞受賞者による伝統的なアルゴリズムが使われており、「先端AI技術」と「伝統的金融工学」の組み合わせによって最適な投資先を選んでくれます。

SBIラップの対象ファンドは、以下の通りです。

・(ラップ専用)SBI・米国株式
・(ラップ専用)SBI・先進国株式
・(ラップ専用)SBI・新興国株式
・(ラップ専用)SBI・米国債券
・(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券
・(ラップ専用)SBI・新興国債券
・(ラップ専用)SBI・米国不動産
・(ラップ専用)SBI・ゴールド

SBIラップは8種類の資産にバランス良く投資してくれるため、リスクの分散効果を期待できます。また、月間平均運用額に応じてポイントがたまる点(※)も大きなメリットです。

(※)Pontaポイント、Tポイント、dポイント、Vポイントが対象。

SBI証券のロボアドバイザーの評判

ここからは、SBI証券のロボアドバイザーの評判をまとめました。

良い口コミや評価

不動産購入資金のマネーリザーブファンド的な使い方でウェルスナビ for SBI証券を始めました。
とりあえず20万円。リスク許容度は5。
毎月15~20万円位積立予定。
なんだか便利な世の中ですねぇ。。。

引用:めぐたん@megutan191955(Twitter

WealthNavi for SBI証券については、自動積立サービスの便利さや手軽さを評価する口コミが目立ちました。2021年6月にはNISAに対応するなど、サービスが使いやすくなっている点を評価しているユーザーも見られます。

SBI証券の「SBI-ファンドロボ」無料診断で自分に最適な投資信託を提案された話

(中略)

面白い診断で、「みのりの投信」をオススメされました。1年前から投資していたら、16万円増えていたそうです。

引用:タクスズキ👌ブログでメキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランドのスワップ生活実績!みんなのシストレ@turuturuouzi(Twitter

FundRoboについては、100万円の投資シミュレーションが好評です。「1年前から」と「3年前から」の2パターンを確認できるため、初心者でも中長期運用をイメージしやすいでしょう。

SBIラップ、最近調子いいよね!ほったらかしにする資金があるなら、追加してもいいんじゃない!?
あれは究極のほったらかしだよね🤤

引用:もも🐣ゆる投資とパン作り。@momo_yurutoushi(Twitter

SBIラップが面白いなと思うのは米国株が半分占めてるのとハイイールド債を入れてるところ。私はハイイールド債を自分のポートフォリオに入れようと考えたことがない(ので当然どんな商品なのかも分からない)。

引用:矢那 紗衣@yns_twi(Twitter

SBIラップはほったらかしで運用できる手軽さや、ユニークな対象ファンドが評価されています。ハイイールド債券や米国不動産など、あまり見慣れない資産が投資対象に含まれているので、「勉強する機会が増えた」といった口コミも見られました。

悪い口コミや評価

WealthNaviは長期割があるけどfor ○○は無くて常に手数料1.1%だし、キャンペーンも少ない印象😑

引用:芳野@4si_n0(Twitter

つい始めやすさから、「WealthNavi for SBI証券」で始めてしまった。
マイナスが続くと、手数料が気になる。プラスになったら解約しよう!と思ってしまう。

引用:O型女子@Ogataoorakasan(Twitter

WealthNavi for SBI証券のデメリットとして、手数料の負担やキャンペーンの少なさが指摘されています。本家のWealthNaviとは適用される特典が異なるので、その点に不満を感じてサービスを切り替えるユーザーも見られました。

SBI証券のファンドロボ試したら「オススメ1」がフィデリティ日本アジア成長株投信で、「オススメ2」がピクテバイオ医療品ファンド(毎月)H無だった。どちらもまったく関心がないので完全にミスマッチ。

引用:ゆうき@長期投資&UL登山@yt94(Twitter

FundRoboのデメリットとして、目的に合わないファンドを提案される点が挙げられています。ロボアドバイザーは必ずしもイメージどおりの商品を提案するとは限らないので、その点はあらかじめ理解しておく必要があるでしょう。

米国株も仮想通貨も暴落してる。

仮想通貨はショートかけてしばらく放置。

米国株は SBIラップに任せっきりだけど大丈夫なのかな・・・

引用:water20@water20(Twitter

5月くらいに始めたSBIラップですが解約しました。
運用額は10,100,000円だったので、まずまずの成績かと思いますが、すぐに取引できないので短期には不向き、長期では1%の手数料がネックでした。

引用:結男/30年前中学生だった投資家@MFbLZqStx9WhJnx(Twitter

SBIラップは、リバランスや取引のタイミングが遅れるケースもあるようです。もともと中長期運用が前提のサービスなので、デイトレードや短期投資が好きな人には向かないでしょう。

SBI証券のロボアドバイザーのメリット

ここからは、SBI証券のロボアドバイザーのメリットを紹介します。

①少額からの投資にも対応
②運用額に応じたポイントがたまる
③世界中の株式などに分散投資できる
④運用実績を簡単にチェックできる
⑤対面コンサルサービスを利用できる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

①少額からの投資にも対応

SBI証券のロボアドバイザーは、投資対象が全て投資信託またはETFです。特に米国ETFは1株単位で注文できるため、資金が少ない人でも問題なく利用できます。

SBI証券のロボアドバイザーの最低投資金額は、以下の通りです。

WealthNavi for SBI証券:10万円から
FundRobo:銘柄によって異なる(自由に注文できる)
SBIラップ:1万円から

上記の中でもFundRoboは、SBI証券に登録していない人でも無料で使えます。SBIラップは毎月1万円から無理のない範囲で積み立てられるので、投資初心者でも気軽に始められます。

②運用額に応じたポイントがたまる

SBIラップを利用すると、毎月の平均運用額に応じたポイントを受け取れます。

SBIラップマイレージの概要
対象者インターネットコースに登録しているユーザー
ポイントの種類・Pontaポイント
・Tポイント
・dポイント
・Vポイント
受け取れるポイント月間平均運用額が1,000万円未満:年率0.10%
月間平均運用額が1,000万円以上:年率0.20%
(※端数は切り捨て)
ポイント付与日原則翌月15日

SBI証券ではためたポイントをつかって投資信託を購入できるため、SBIラップは効率的な資産形成に役立ちます。ただし、Vポイントをためる場合は「Vポイントサービス」への登録が必要になるため、手続きを忘れないようにしましょう。

③世界中の株式などに分散投資ができる

ロボアドバイザーでは、世界中のさまざまな資産に投資できます。WealthNavi for SBI証券の投資対象は米国ETFであり、対象銘柄は2,000を超えています。米国ETFの運用先には、米国の有名企業や新興国株、債券なども含まれるので、積立を続けるほど分散効果が高まるでしょう。

SBIラップも、8種類の資産をもとに対象ファンドが厳選されているため、高い分散効果を期待できます。米国のハイイールド債券(※)や不動産など、あまり馴染みがない資産に投資できる点もSBIラップの魅力といえます。

(※)信用格付が低い代わりに、利回りが高く設定されている債券の総称。

④運用実績を簡単にチェックできる

ロボアドバイザーの利用にあたって、運用成績に不安を感じる人は多いでしょう。その点、WealthNavi for SBI証券やSBIラップは運用成績が公開されているため、利用前に直近のパフォーマンスを確認できます。

SBIラップでは、2022年度からのレポートが毎月掲載されています。成果を誇張する内容ではなく、一時的にパフォーマンスが低下した記録もデータとして残っているので、SBI証券のロボアドバイザーは透明性が高いサービスといえるでしょう。

⑤対面コンサルサービスを利用できる

WealthNavi for SBI証券では、対面コンサルサービスを提供しています。

サービス開始時期2017年1月から
対象者セミナーやイベントの参加者
サービス内容WealthNaviの運用に関する相談やアドバイス
コンサルタントGAIA社

窓口のGAIA社は、資産運用の専門家です。専門家からアドバイスを受けながら運用方針を考えられるので、ロボアドバイザーに不安がある人は相談するとよいでしょう。

SBI証券のロボアドバイザーのデメリット

一方で、SBI証券のロボアドバイザーには以下のデメリットがあります。

①WealthNaviの長期割が適用されない
②おつりでの資産運用が利用できない
③手数料がかかる
④本家のキャンペーンが適用されない

上記について、1つずつ確認していきましょう。

①WealthNaviの長期割が適用されない

長期割は、WealthNaviの運用期間や資産額に応じて手数料が割引されるプログラムです。最大で年率0.99%の割引を受けられますが、このプログラムは本家のWealthNaviにしか適用されません。

長期割の概要
対象者本家WealthNaviのユーザー
(※WealthNavi for 〇〇は対象外)
割引率資産額50万円以上:毎月0.01%ずつ割引
資産額200万円以上:毎月0.02%ずつ割引
割引率の上限年率0.99%まで
割引の判定時期毎月1日
出金後の割引継続不可

ただし、SBI証券もWealthNaviのユーザーに向けて、独自のキャンペーンを実施しています(※後述)。また、SBIラップもポイント付与の対象サービスなので、どちらがお得になるかは慎重に判断しましょう。

②おつりでの資産運用が利用できない

本家のWealthNaviは、おつりで資産運用ができる「マメタス」と連携しています。マメタスでは、お買い物で生じたおつりが自動的に投資されますが、WealthNavi for SBI証券ではこのサービスを利用できません。

WealthNavi for SBI証券は、あくまでSBI証券内でのみ利用できるロボアドバイザーです。アルゴリズムは本家のWealthNaviと同じですが、連携サービスや特典は異なるので注意しましょう。

③手数料がかかる

FundRoboを除き、SBI証券のロボアドバイザーでは手数料がかかります。

ロボアドバイザーの種類手数料金融商品の保有コスト
WealthNavi for SBI証券預かり資産の年率1.1%
(※3,000万円を超える部分は0.55%)
年率0.08~0.13%程度
FundRobo0円購入したファンドの信託報酬
SBIラップ運用資産額の年率0.660%年率0.1906~0.5606%

サービス自体の手数料の他にも、ロボアドバイザーでは金融商品の保有コスト(信託報酬)も発生します。信託報酬によって赤字になるケースもあるので、各サービスを利用する前にしっかりシミュレーションをしておきましょう。

④本家のキャンペーンが適用されない

本家のキャンペーンが適用されない点も、WealthNavi for SBI証券のデメリットです。どのような特典を受けられないのか、以下で2022年8月時点のキャンペーン内容を紹介します。

本家のWealthNaviのキャンペーン(※2022年8月時点)は、以下の通りです。

・20万円以上の入金で最大10万円をプレゼント
・50万円以上の入金で最大5,000円をプレゼント
・新規ユーザーの紹介者と紹介された人に500円をプレゼント
・3ヵ月連続での自動積立で最大1万5,000円をプレゼント

SBI証券にも独自のキャンペーンはありますが、上記の特典を受けられない点は大きなデメリットといえるでしょう。

SBI証券のロボアドバイザーの活用方法

SBI証券のロボアドバイザーにはデメリットもあるため、利用する前に運用プランを考えておくべきです。ここからはそのヒントとして、活用のポイントやコツを初心者向けに紹介します。

SBI証券のキャンペーンを活用する

本家のWealthNaviと同じく、SBI証券も独自のキャンペーンを開催しています。2022年8月時点でのキャンペーンは、以下の通りです。

・WealthNavi for SBI証券の開始で最大2,500円をプレゼント(※プログラム条件あり)
・投資信託の移管手数料をSBI証券がすべて負担
・「SBI ETF セレクション」の買付手数料が0円
・クレジットカードの申し込みと利用で年間最大2万8,000円をプレゼント

上記の中でもFundRoboを利用する人や、他社から証券口座を乗り換える人は、複数のキャンペーンが適用されることもあります。キャンペーン内容は日々更新されるので、口座開設の前に最新情報を確認しておきましょう。

ポイントの付与対象を確認しておく

SBI証券は、充実したポイントプログラムを提供しています。さまざまな取引を通してポイントをためれば、本家のWealthNaviよりもお得になる可能性があるので、ポイントの付与対象になるサービスはしっかり確認しておきましょう。

ポイント付与対象のサービス受け取れるポイント
国内株の購入月間合計手数料の1.1%
国内株の入庫(他社からの移管)1回につき100ポイント
投資信託の購入クレジットカード決済額の最大3.0%
(※クレジットカードによって変動)
投資信託の保有月間平均保有額の最大0.25%
(※銘柄によって変動)
金銀プラチナの購入月間合計手数料の1.0%
SBIラップのおまかせ運用月間平均運用額の1.0%
新規口座開設100ポイント
ユーザーの紹介1人につき5,000ポイント
(※最大で1万5,000ポイント)

上記の他にも、SBI証券ではキャンペーンの適用によってポイントがたまることもあります。また、ためられるポイントの種類(※)も多いので、ポイ活を意識しながら運用プランを考えましょう。

(※)Pontaポイント、Tポイント、dポイント、Vポイント、東急ポイント、タカシマヤポイントが対象。

長期の積立投資を心がける

ロボアドバイザーが選ぶ商品は、長期的な成長を見込めるファンドが中心です。基本的には長期保有を前提としているので、短期的な取引をすると損失のリスクが高まります。そのため、ロボアドバイザーの利用時には長期の積立投資を行いましょう。

自分にあったロボアドバイザーを選ぼう

SBI証券には3つのロボアドバイザーがあり、いずれも目的に合った投資信託とETFへの投資を提案してくれます。ただし、サービスによって対象銘柄や最低投資金額、ポイントの有無などが異なるので、目的に合ったロボアドバイザーを選びましょう。