ミニ株(単元未満株)とは?利用するメリットやデメリット、おすすめネット証券まで幅広く紹介
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目次

  1. ミニ株・単元未満株とは?
  2. ミニ株・単元未満株のメリット
  3. ミニ株・単元未満株のデメリット
  4. ミニ株を始める前の準備
  5. ミニ株(単元未満株)投資ができるネット証券・ネット取引専用口座10選
  6. ミニ株・単元未満株の銘柄はNISA口座での購入がおすすめ
  7. ミニ株・単元未満株の銘柄の探し方
  8. ミニ株・単元未満株おすすめ銘柄5選
  9. ミニ株(単元未満株)制度は投資初心者にもおすすめ
  10. デメリットも理解した上で、ミニ株・単元未満株をうまく活用しよう

ミニ株・単元未満株とは?

ミニ株・単元未満株とは、100株未満の株式を取引できるサービスのことです。資金が少なくても株式取引ができるように、最近では多くの証券会社がミニ株・単元未満株のサービスを提供しています。

株式には「単元」と呼ばれる取引単位があり、基本的には単元の整数倍の数量でしか取引ができません。上場企業は1単元=100株に設定されているケースが多いため、ミニ株・単元未満株が登場するまでは株式取引に多くの資金が必要でした。

○ミニ株・単元未満株の例

2022年2月現在、大手自動車メーカー「トヨタ自動車」の株価は2,299円。
1単元=100株なので、通常の株式取引では最低でも以下の資金が必要になる。

必要最低資金=2,299円×100株
      =22万9,900円

一方で、1株から取引できるミニ株・単元未満株のサービスを利用すると、必要最低資金を以下のように抑えられる。

必要最低資金=2,299円×1株
      =2,299円

実際に取引できる最低株数は証券会社によって異なるので、ミニ株・単元未満株を利用する際はサービスの詳細をチェックしておくことが大切です。

ミニ株・単元未満株のメリット

ミニ株・単元未満株の主なメリットは、以下の5つです。

  • 少額から取引できる
  • 数量を細かく調整できる
  • 分散投資ができる
  • 配当金を受け取れる
  • アプリ対応の証券会社ならスマホで簡単に取引ができる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

少額から取引できる

ミニ株・単元未満株の最大のメリットは、少額から取引できることです。1株から購入できるサービスを利用すると、通常の株式取引(1単元=100株)に比べて必要最低資金を100分の1に抑えられます。

株式取引は投資金額が少ないほどリスクが低く、1株であれば損失リスクを大きく抑えられます。そのため、ミニ株・単元未満株は少ない投資金額から実践を積みたい初心者におすすめです。

数量を細かく調整できる

ミニ株・単元未満株では1株または10株から取引ができるため、取引する株式数を細かく調整できます。そのため、資金に合わせて柔軟に運用プランを立てられます。

一方、通常の株式投資は100株単位で取引となるため、70株や80株といった買い方はできません。また、200株や300株のように株数を増やそうとすると、投資に必要な資金も2倍、3倍に膨らみます。

分散投資ができる

1回の取引における必要最低資金が下がると、少ない資金でも多くの銘柄に投資できます。同時に複数の銘柄を保有したり、売買のタイミングをずらしたりできるので、ミニ株・単元未満株は「分散投資」につながるサービスといえます。

分散投資とは、保有する銘柄や地域、時間などを分散することで、全体のリスクを抑える投資手法のことです。投資先をうまく分散すれば、ある銘柄の株価が下落しても他の銘柄の利益でカバーできるので、損失のダメージを抑えられます。

ミニ株・単元未満株でも配当金を受け取れる

ミニ株・単元未満株であっても、保有期間などの条件を満たせば配当金を受け取れます。1株あたりの配当金額はその企業によって異なり、国内株は年1~2回配当金が発生するものが一般的です。

ただし、配当金を分配しない企業もあるため、配当を狙う場合は事前に配当実績を調べておきましょう。

アプリ対応の証券会社ならスマホで簡単に取引ができる

証券会社の中には、スマートフォン用のアプリとミニ株・単元未満株の両方を提供しているところもあります。そのような証券会社を選べば、スマートフォンをタップするだけで誰でも簡単に取引ができます。

例えば、ミニ株・単元未満株サービス「いちかぶ」を提供しているLINE証券では、普段使っているLINEアプリから各種証券サービスを利用できます。

ミニ株・単元未満株のデメリット

ミニ株・単元未満株は便利なサービスですが、注意しておきたいデメリットもあります。特に以下で挙げるデメリットは運用プランにも大きく影響するため、サービスを利用する前にしっかり確認しておきましょう。

単元株よりも手数料が割高になる

通常の株式投資(単元株)に比べると、ミニ株・単元未満株は手数料がやや高めに設定されています。すべての銘柄で利用するのではなく、以下のように単元株とうまく使い分けることも検討しましょう。

  • 株価が高い銘柄:ミニ株・単元未満株で購入する
  • 株価が安い銘柄:単元株で購入する

上記のように、株価が安い銘柄はできるだけ単元株で購入すると、全体の取引コストを抑えられます。

対象銘柄が限られている

ミニ株・単元未満株は、すべての銘柄で利用できるわけではありません。対象銘柄が限られているため、事前に「目当ての銘柄が対象に含まれているか」を確認しておく必要があります。

ただし、ミニ株・単元未満株は数百~数千銘柄を対象としているため、不便を感じることはあまりないでしょう。

1日あたりの注文の約定回数が固定されている

ミニ株・単元未満株で取引する銘柄は、希望するタイミングで約定するわけではありません。1日あたりの注文の約定回数が固定されており、注文を入れても実際に約定するのは定められたタイミングです。

例えばSBI証券の単元未満株(S株)では、以下のように約定のタイミングが定められています。

当日前場始値当日後場始値当日後場引け翌営業日前場始値
注文可能時間0:00~7:007:00~10:3010:30~13:3013:30~24:00
約定のタイミング9:0012:3015:00翌日9:00

注文はいつでも出せますが、実際に約定するのは「9時」「12時30分」「15時」の3回です。したがって、ミニ株・単元未満株では、状況を見ながら「安い時に買う」「高い時に売る」といった、デイトレードのような取引はできません。

1日の約定タイミングや約定回数は証券会社によって異なるため、その点にも注意しながら情報を収集しましょう。

株主優待は基本的に受けられない

多くの銘柄では、株主優待の付与条件が「100株以上」に設定されています。ミニ株・単元未満株は1株または10株単位での購入となるため、株主優待や株主総会での議決権は利用できません。

ただし、中には1株から株主優待を受けられる銘柄もあるので、優待狙いの方は各銘柄の付与条件をチェックしてみましょう。

ミニ株を始める前の準備

ミニ株を始めるために準備することは、以下の2つです。

  • 取引口座を開設する
  • 各証券会社のミニ株の名称を確認する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

取引口座を開設する

ミニ株・単元未満株を利用するためには、証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社によってサービスの内容は異なるので、まずは以下のポイントを比較して口座開設先を選びましょう。

  • ミニ株や単元未満株のサービスが提供されているか
  • ほかにどのような金融商品やサービスを取り扱っているか
  • 手数料などのコストは安いか

実店舗を持たないネット証券は全体的に手数料が安く、申し込み手続きもオンライン上で完結できるところがほとんどです。

スマートフォンで操作できる便利なアプリなども提供されているので、口座開設先で迷っている方はネット証券を検討するとよいでしょう。

各証券会社のミニ株の名称を確認する

100株未満の株式を取引できるミニ株は、証券会社によってサービス名が異なります。

○各証券会社のミニ株サービスの名称
・SBI証券:S株
・マネックス証券:ワン株
・LINE証券:いちかぶ
・auカブコム証券:プチ株

最低単位や手数料なども証券会社によって異なるので、名称だけでなくサービスの詳細もチェックしておきましょう。

ミニ株(単元未満株)投資ができるネット証券・ネット取引専用口座10選

LINE証券

証券会社名LINE証券
ミニ株の名称いちかぶ
最小取引単位1株
対象銘柄・国内株:535銘柄
・国内ETF:15銘柄
手数料基準価格の0.2~1.0%(スプレッド)
ミニ株以外の取扱商品投資信託、FX
一般NISA・つみたてNISAつみたてNISAのみ対応
主な特徴・LINEアプリから直接利用できる
・買付手数料が無料(現物取引)
・お得なキャンペーンが豊富
(※2022年2月時点)

LINE証券の最大の魅力は、普段使っている「LINEアプリ」からサービスを直接利用できることです。別の取引ツールやアプリをインストールする必要がなく、口座開設や入出金、問い合わせなどもLINEアプリ上ですべて完結できます。

ミニ株の利用にあたってはスプレッドが発生しますが、現物取引では買付手数料がかかりません。さらに、LINE証券は以下の手数料もすべて0円なので、さまざまな金融商品をお得に取引できます。

  • 信用取引の売買手数料
  • 投資信託の購入手数料
  • IPOの購入手数料

2022年2月現在、簡単なクイズに正解した方を対象に最大3,000円相当の株式をプレゼントするキャンペーンを実施しています。口座開設の翌月末までは、1万円以上の株式購入で現金1,000円のプレゼントも行われているので、お得に投資を始めたい方はこれを機に口座を開設するとよいでしょう。

PayPay証券

証券会社名PayPay証券
ミニ株の名称名称なし
最小取引単位1,000円
対象銘柄国内株:160銘柄
国内ETF:4銘柄
国内REIT:4銘柄
米国株:147銘柄
米国ETF:25銘柄
手数料国内:基準価格の0.5~1.0%
海外:基準価格の0.5~0.7%
(※いずれもスプレッド)
ミニ株以外の取扱商品投資信託
一般NISA・つみたてNISA非対応
主な特徴・1,000円以上、1,000円単位での購入できる
・米国株やETFも1,000円から投資できる
・スマホアプリに特化している
(※2022年2月時点)

PayPay証券の金融商品は1,000円以上、1,000円単位で購入できます。国内株はもちろん、国内ETFや米国ETF、外国株の全銘柄を1,000円から購入できるので、資金が少ない方でも投資の幅を広げられるでしょう。

PayPay証券はスマホアプリに特化した証券会社なので、パソコン用やブラウザ用の取引ツールは提供されていません。パソコンユーザーの方は不安を感じるかもしれませんが、小さい画面でも取引しやすいデザイン・仕様になっているため、投資初心者の方でも問題なくアプリを使いこなせるでしょう。

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)

証券会社名SBIネオモバイル証券(ネオモバ)
ミニ株の名称S株
最小取引単位1株
対象銘柄・東京証券取引所の上場銘柄
・名古屋証券取引所の上場銘柄
・福岡証券取引所の上場銘柄
・札幌証券取引所の上場銘柄
(※東証以外は売却のみ可能)
手数料月額220円~(サービス利用料)
ミニ株以外の取扱商品ネオW(日経平均株価の予測)、FX、iDeCo、IPOなど
一般NISA・つみたてNISA非対応
主な特徴・IPO株も1株から購入可能
・Tポイントを使って投資ができる
・手数料が月額制
(※2022年2月時点)

SBIネオモバイル証券では、東証などで取り扱われている国内株のほか、IPO株も1株単位で購入できます。また、株式投資ではTポイントも使えるので、普段からポイントを貯めている方であれば、ほとんど資金がなくても気軽に投資を始められます。

取引手数料が0円である点も魅力ですが、利用状況に応じて「サービス利用料(月額)」が発生するため注意が必要です。サービス利用料は1ヵ月の約定代金合計額によって変動するため、自身の運用プランと料金体系を鑑みて、利用するかどうかを判断しましょう。

SBI証券

証券会社名SBI証券
ミニ株の名称S株
最小取引単位1株
対象銘柄・東京証券取引所の上場銘柄
・名古屋証券取引所の上場銘柄
・福岡証券取引所の上場銘柄
・札幌証券取引所の上場銘柄
(※東証以外は売却のみ可能)
手数料買付手数料:無料
売却手数料:約定代金×0.5%(下限55円)
ミニ株以外の取扱商品外国株、ETF、投資信託、iDeCo、IPO株、先物・オプションなど
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・24時間いつでも注文できる
・NISA枠で単元未満株を購入できる
・ミニ株以外の金融商品が豊富
(※2022年2月時点)

SBI証券のミニ株・単元未満株は、東証や名証などで取り扱われている国内株が対象です。対象銘柄であれば24時間いつでも注文でき、その際に発生した買付手数料は全額がキャッシュバックされます。

NISA枠で単元未満株を購入できる点も、SBI証券ならではのメリットです。1株単位で細かく購入すれば、一般NISAの非課税投資枠(年間120万円)を最大限に活用できます。ただし、NISA枠を使った単元未満株の購入は、取引手数料が発生するので注意してください。

SBI証券はほかにも豊富な金融商品を取り扱っており、例えば外国株は全9ヵ国、米国株だけでも5,000以上の銘柄が揃っています。また、ネット証券の中ではIPOの実績も豊富で、2021年は122社のIPO株を取り扱いました(うち主幹事21社)。

ポイントがお得に貯まるプログラムや、投資初心者を応援する各種キャンペーンも充実しているので、口座を開設すればさまざまなメリットを享受できるでしょう。

auカブコム証券

証券会社名auカブコム証券
ミニ株の名称プチ株
最小取引単位1株
対象銘柄・東京証券取引所の上場銘柄
・名古屋証券取引所の上場銘柄
・福岡証券取引所の上場銘柄
・札幌証券取引所の上場銘柄
(※福証、札証は売却のみ可能)
手数料約定代金×0.5%(下限52円)
ミニ株以外の取扱商品投資信託、FX、先物・オプション、債券など
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・NISA枠で単元未満株を購入可能
・積立サービスでは手数料が無料
・単元未満株を担保にできる
(※2022年2月時点)

auカブコム証券のプチ株は、NISAにも対応しているミニ株・単元未満株サービスです。通常の取引では0.5%の手数料が発生しますが、積立サービス(プレミアム積立)を利用すれば手数料は一切かかりません。

購入した単元未満株は、信用取引や先物・オプション取引、FX取引の担保としても利用できます。保証金・証拠金が不足している時に役立つので、株式以外の金融商品を取引する方にとっても魅力的なサービスです。

マネックス証券

証券会社名マネックス証券
ミニ株の名称ワン株
最小取引単位1株
対象銘柄・東京証券取引所の上場銘柄
・名古屋証券取引所の上場銘柄
・福岡証券取引所の上場銘柄
・札幌証券取引所の上場銘柄
(※福証、札証は売却のみ可能)
手数料買付手数料:無料
売却手数料:約定代金×0.5%(下限52円)
ミニ株以外の取扱商品投資信託、FX、債券、暗号資産、先物・オプションなど
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・配当金や株主優待を受けられる
・NISA枠で単元未満株を購入できる
・スマホアプリにSNS機能が備わっている
(※2022年2月時点)

マネックス証券の「ワン株」では、通常の株式投資と同じように配当金や株主優待を受けられます。株主総会の議決権は原則として付与されませんが、100株未満でも株主優待を受けられる点は大きなメリットいえるでしょう。

ワン株はNISAにも対応していますが、NISA枠で利用すると取引手数料がかかります。1株あたりの手数料は少額でも、積み重なると利益を圧迫することがあるので、NISA枠で利用する場合はきちんと運用プランを立てることが大切です。

SNS機能が備わったスマホアプリ(ferci)を提供している点も、マネックス証券の特徴です。このアプリを使えば、各銘柄の値動きを見ながらほかの投資家の意見をチェックできるので、情報収集の効率が高まります。

岡三オンライン証券

証券会社名岡三オンライン証券
ミニ株の名称単元未満株
最小取引単位1株
対象銘柄・国内ETF
・東京証券取引所の上場銘柄
・名古屋証券取引所の上場銘柄
・福岡証券取引所の上場銘柄
・札幌証券取引所の上場銘柄
(※福証、札証は売却のみ可能)
手数料220円~(約定代金によって変動)
ミニ株以外の取扱商品外国株、投資信託、先物・オプション、FX、iDeCoなど
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・創業90年以上の安心できる実績
・配当金や株主優待を受けられる
・単元未満株を単元株にすることが可能
(※2022年2月時点)

岡三オンライン証券は、90年以上の歴史がある老舗の証券会社です。国内のETFや上場株式を単元未満株で取引でき、100株未満の購入でも配当金や株主優待を受けられます。

単元未満株として取得した株式でも、買い増しによって1単元(通常は100株)を超えた場合は、単元株に変更することができます。

野村證券

証券会社名野村證券
ミニ株の名称まめ株
最小取引単位1株
対象銘柄一部の国内株
(買い付けは東証・名証の上場銘柄のみ)
手数料約定代金×1.10%(下限550円)
ミニ株以外の取扱商品外国株、投資信託、債券、FXなど
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・単元未満株を単元株にすることができる
・手数料がお得なオンラインサービス
・投資情報が充実している
(※2022年2月時点)

野村證券の「まめ株」も、単元未満株の買い増しによって単元株にすることができるサービスです。ミニ株の手数料はやや高めですが、手数料がお得なオンラインサービスに力を入れており、資産管理などの機能のほか、信頼性の高い野村證券独自の投資情報をチェックできます。

大和コネクト証券

証券会社名大和コネクト証券
ミニ株の名称ひな株
最小取引単位1株
対象銘柄国内株:360銘柄
手数料基準価格×0.5%(スプレッド)
ミニ株以外の取扱商品外国株、IPO株
一般NISA・つみたてNISA対応
主な特徴・NISA枠で単元未満株を購入できる
・手数料無料クーポンが毎月配布される
・単元未満株を単元株にすることができる
(※2022年2月時点)

大和コネクト証券の「ひな株」は、NISAにも対応しているミニ株・単元未満株のサービスです。取引の際にスプレッドが発生しますが、手数料が無料になるクーポンが毎月10枚配布されるので、うまく活用すればコストを抑えながら株式取引ができます。

単元未満株を買い増すこともでき、100株に達すると自動的に単元株に変わり、株主総会の議決権が付与され、株主優待も受けられます。

フロッギー(SMBC日興証券)

証券会社名フロッギー(SMBC日興証券)
ミニ株の名称キンカブ
最小取引単位100円以上100円単位
対象銘柄国内株(東証の上場銘柄)
手数料買付手数料:注文金額の0~1.0%
売却手数料:注文金額の0.5~1.0%
ミニ株以外の取扱商品投資信託、債券、FX、ロボットアドバイザーなど(SMBC日興証券)
一般NISA・つみたてNISA対応(SMBC日興証券)
主な特徴・100円以上100円単位で株式を購入できる
・記事から売買注文を出せる
・100万円以下の買付注文は手数料が無料
(※2022年2月時点)

SMBC日興証券が提供する「キンカブ」は、記事から売買注文を出せるユニークなサービスです。取引単位は100円以上100円単位であり、記事に併記されたチャートから直接注文を出すことができます。

取引にあたってはスプレッドが発生しますが、100万円以下の買付注文の手数料は無料です。

ミニ株・単元未満株の銘柄はNISA口座での購入がおすすめ

ミニ株・単元未満株のサービスを最大限に活用したい方は、NISA口座での購入を検討しましょう。

NISA(少額投資非課税制度)は、専用の口座からの投資によって発生した利益の一部が非課税になる制度です。通常の証券口座とNISA口座とでは、以下のように税負担が大きく変わります。

○100万円分の株式を購入し、年間で40万円の利益を得た場合
・通常の証券口座:40万円×20.315%(税率)=8,126円の税金が発生
・NISA口座:買付金額が年間120万円以内であれば、利益の額に関わらず非課税

ミニ株・単元未満株は買付金額を調整しやすいので、NISA口座との相性が良いといわれています。また、1単元ではNISAの非課税投資枠を超える銘柄も、ミニ株・単元未満株を利用すれば非課税投資枠内で購入できます。

NISA口座でミニ株・単元未満株を購入できる証券会社としては、SBI証券やauカブコム証券、マネックス証券、大和コネクト証券などが挙げられます。NISA口座を活用したい方は、ぜひこれらの証券会社で口座を開設しましょう。

ミニ株・単元未満株の銘柄の探し方

ミニ株・単元未満株の銘柄は、以下のような手順で探せます。

○ミニ株・単元未満株の探し方
【1】各社の公式サイトやアプリから、取引画面にアクセス
【2】「単元未満株」のボタンをクリック
【3】「銘柄コードの検索」をクリック
【4】調べたい銘柄名や銘柄コードを入力して検索

公式サイトからミニ株・単元未満株のサービスページに移動すれば、対象銘柄が一覧で紹介されているケースもあります。銘柄の確認にログインが必要になる場合は、先に口座開設を済ませてから確認しましょう。

ミニ株・単元未満株おすすめ銘柄5選

おすすめ銘柄①:ニトリホールディングス(9843)

大手家具メーカーの『ニトリホールディングス』は、18期連続で増配している銘柄です。新型コロナによる巣ごもり需要の影響で2020年3月頃から株価が上昇しており、2022年2月期の業績予想も増収増益となっています。

着実に年間配当額を増やしている企業なので、中長期の投資にも最適な銘柄といえます。

・取り扱いがある証券会社

ニトリホールディングス(9843)を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。

  • SBI証券
  • LINE証券
  • auカブコム証券
  • マネックス証券
  • フロッギー(SMBC日興証券)

おすすめ銘柄②:GMOペイメントゲートウェイ(3769)

GMOインターネットの子会社である『GMOペイメントゲートウェイ』は、過去15年間増収* 増配を続けている銘柄です。キャッシュレス決済やEC決済の需要が堅調であり、財務状況も安定していることから、値上がり益狙いに適した銘柄といわれています。

配当金も継続して分配しているので、短期から長期までさまざまな投資における選択肢になる銘柄といえるでしょう。

取り扱いがある証券会社

GMOペイメントゲートウェイ(3769)を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。

  • SBI証券
  • LINE証券
  • auカブコム証券
  • マネックス証券
  • フロッギー(SMBC日興証券)

おすすめ銘柄③:リンナイ(5947)

熱エネルギー機器の大手である『リンナイ』は、19期連続で増配を続けている銘柄です。2020年5月時点の配当利回りは1.3%であり、2022年3月期の配当も増配が予想されています。

同社はガス機器で国内トップシェアを誇りますが、近年は中国や韓国をはじめとした海外展開にも積極的な姿勢を見せています。

取り扱いがある証券会社

リンナイ(5947)を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • auカブコム証券
  • フロッギー(SMBC日興証券)

おすすめ銘柄④:花王(4452)

食器用洗剤や洗濯用洗剤で有名な『花王』は、31期連続で増配を続けている銘柄です。中でもトイレタリー部門では国内トップレベルのシェアを誇り、2020年12月期には140円の配当を実施しました。

株主への利益還元を重視している企業なので、中長期の運用プランを立てている方は選択肢に入れるとよいでしょう。

取り扱いがある証券会社

花王(4452)を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • auカブコム証券
  • フロッギー(SMBC日興証券)

おすすめ銘柄⑤:マツダ(7261)

国内中堅自動車メーカーの『マツダ』は、電気自動車などの新モデル投入に積極的です。新型コロナの影響により2021年3月期は減収減益となりましたが、円安が進めばその恩恵を大きく受ける可能性があります。

2022年3月期の業績予想が増収増益であることも、好材料です。販売台数などの課題はあるものの、直近の決算内容は悲観的なものではないため、今後の動向をこまめにチェックしたい銘柄です。

取り扱いがある証券会社

マツダ(7261)を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • auカブコム証券
  • フロッギー(SMBC日興証券)

ミニ株(単元未満株)制度は投資初心者にもおすすめ

1株や10株から取引ができるミニ株・単元未満株は、投資に慣れていない初心者におすすめです。株式の購入資金を減らすことでリスクを抑えながら運用できるので、特に実践経験を積みたい初心者に最適なサービスといえます。

ほかにも、単元株に達するまでコツコツ買い増したり、銘柄やタイミングを分散したりと、ミニ株・単元未満株にはさまざまな活用方法があります。中級者・上級者になってからも使い勝手が良いサービスなので、投資に興味がある方はこれを機に口座を開設することをおすすめします。

デメリットも理解した上で、ミニ株・単元未満株をうまく活用しよう

ミニ株・単元未満株は、資金が少なくても投資経験が積める魅力的なサービスです。ただしデメリットも潜んでいるため、利用にあたっては以下のような工夫が必要になります。

○ミニ株・単元未満株の上手な活用方法
・通常の株式投資と組み合わせて手数料を減らす
・魅力的な銘柄は単元株になるまで買い増して、株主優待を受ける
・よりお得に利用できる証券会社を選ぶ

特に証券会社による違いは運用成績にも大きな影響を及ぼすので、しっかり情報を収集した上で、自分に合う証券会社を選びましょう。