ポイント投資なら購入できるハイリスク株式&ETF
(画像=tadamichi/stock.adobe.com)

自分で貯めたお金を投資するときに、多くの人はローリスクな商品を選びがちです。確かに損失は怖いものですが、ある程度のリスクを取らないと大きなリターンは望めません。このような人におすすめしたいのが、現金の損失リスクがない「ポイント投資」です。本記事ではポイント投資に向いているハイリスク銘柄や、投資をするときの注意点を紹介します。

目次

  1. 投資にリスクはつきもの
  2. ポイント投資ならハイリスクでも大丈夫?
  3. ハイリスクな投資対象
  4. あくまでポイント投資の範囲内にとどめよう
  5. ポイント投資を活用して効率的な資産形成を目指そう


投資にリスクはつきもの

投資で得られるリターンは、損失のリスクと比例する関係にあります。

例えば、定期預金では1,000万円までの元金と利息が保証されますが、数年間預けても通常は年0.02%程度の利息しか付きません。仮に100万円のお金を預けた場合、1年間で得られるリターンは200円になる計算です。さらに税金がかかるため、手元に残る額はもっと小さくなります。

一方で、保証金を担保として手持ち資金以上のトレードができるレバレッジ取引は、ハイリスクな代わりに大きなリターンを狙えます。為替変動や価格変動のリスクが大きい新興国株なども、同じことがいえるでしょう。

投資にはリスクがあるものなので、現金を使った投資では資産が減る可能性を覚悟する必要があります。

ポイント投資ならハイリスクでも大丈夫?

それでも大きなリターンを狙いたい人は、いきなり現金を投じるのではなくポイント投資から考えてみましょう。ポイント投資とは、普段のお買いものやクレジットカードでためたポイントをつかって、株式や投資信託などの取引ができるサービスのことです。

ポイント投資にも損失のリスクはありますが、運用に失敗しても現金を失うことはありません。特におまけで受け取ったようなポイントであれば、現金に比べるとハイリスクな商品に投資しやすいでしょう。

ただし、証券会社によってポイントの種類や対象商品は異なるので、情報収集や比較をした上で口座開設先を選びましょう。

ハイリスクな投資対象

ハイリスク・ハイリターンな投資対象としては、どのような銘柄があるのでしょうか。ここからは近年注目されているものを中心に、狙い目の金融商品を紹介します。

レバナス

レバナスとは、米国の「ナスダック100指数」をベンチマーク(※)にしている投資信託です。ナスダック100指数の2倍以上のリターンを狙うことから、レバレッジ型のファンドとしても知られています。

(※)投資信託が運用指標としている株価指数などのこと。

実際にレバナスがどのような実績を残しているのか、代表的なファンドである「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のパフォーマンスを見てみましょう。

<iFreeレバレッジ NASDAQ100の基準価額と純資産の推移>

iFreeレバレッジ NASDAQ100の基準価額と純資産の推移
(引用:楽天証券「iFreeレバレッジ NASDAQ100」)

2020年~2022年末までは基準価額を順調に伸ばしており、この時期には純資産額も200倍以上に増えています。その後は基準価額がやや低迷していますが、今後パフォーマンスが向上する可能性を踏まえると、割安で購入できる時期にあたるかもしれません(※2023年1月時点)。

テック株

テック株とは、ITや人工知能などの最新テクノロジーに関連する銘柄です。代表的な銘柄には、米国のAmazonやMicrosoftがあります。このような将来性がある分野に関連するテック株は、事業が成功したときに大きなリターンを期待できます。近年注目されているテーマとしては、メタバースや自動運転、量子コンピューター、宇宙分野などが挙げられます。

ただし、テック株はハイリターンが期待できる代わりに、ハイリスクであることを覚悟しておきましょう。

小型株

ハイリスク・ハイリターンな株式を狙いたい人は大型株ではなく、小型株を中心に選んでみましょう。小型株は時価総額が少なく流動性が低い銘柄で、時価総額が多く流動性が高いものは大型株と呼ばれています。

<時価総額の規模と特徴>

株式の分類時価総額流動性リターンリスク
大型株多い高い低い小さい
中型株中くらい中くらい中くらい中くらい
小型株少ない低い高い大きい
(※銘柄によって、流動性・リターン・リスクの度合いは異なる。)

小型株はリスクが大きい反面で、株価が数倍に伸びる可能性があります。リターンが大きくなる可能性がある分だけリスクも大きくなりやすいため、ポイントなら投資しやすい銘柄といえるでしょう。

あくまでポイント投資の範囲内にとどめよう

ハイリターンを期待できる銘柄は、その分だけリスクも大きくなります。資産が数十倍になる可能性はありますが、株価や基準価額が予想とは反対に動くと、大きな損失につながるかもしれません。

現金をつかうと日常生活に影響が出る恐れもあるので、ハイリスク・ハイリターンになりやすい投資は保有しているポイントの範囲内にとどめましょう。分散投資をしたい人は、一つの銘柄につかうポイントを減らすといった工夫を考えてみてください。

ポイント投資を活用して効率的な資産形成を目指そう

ポイント投資は、普段のお買いものでためたポイントで投資ができる便利なサービスです。

証券会社によっては、ポイント分で購入した金融商品もポイント付与対象になるので、上手に活用すれば効率的な資産形成を目指せます。保有しているポイントの範囲内にとどめれば、ハイリスクな銘柄でも現金を失うことがないので、損失リスクが不安な初心者もぜひ検討してみましょう。