犬などのペットを飼っていると、病気やケガの治療費が不安になるものです。特に入院や手術が必要になった場合は、想像以上の治療費がかかることもあります。
このような治療費をまかなう方法として、今ではペット保険に加入する人も多く見られるようになりました。しかし、毎月の保険料を考えたときに、ペット保険は必要といえるのでしょうか。本記事では、ペット保険の概要や必要になるケースを紹介します。
ペット保険とは?
ペット保険とは、病気やケガになったときに動物病院で診察を受けた際の、診療費用の一部を補償してくれる保険です。
人は、公的保険制度があり加入していれば、治療費が3割負担になります。その一方で、ペットについては同様の制度がないため、病気やケガになったときの治療費は、飼い主の100%負担になります。犬と猫の場合、生涯平均治療費が100万円以上かかるケースもあり、それが全て飼い主の負担になるのです。
<治療費例>
ペット種別 | 1ヵ月あたりの平均費用 | 生涯平均治療費 |
---|---|---|
小型犬 | 8,217円 | 139万316円 |
大型犬 | 9,218円 | 157万345円 |
猫 | 6,991円 | 120万8,044円 |
そんなときに役に立つのがペット保険です。ペット保険に入っていれば、治療費の一部を保険会社が補償してくれるため、家計の負担を減らすことができます。
それでは、病気やケガになったときにかかる実際の治療費を見てみましょう。
実際にかかる治療費例
ペットの治療費は、飼っている動物の種類によって違います。代表的なペットである犬に絞って、実際にかかる治療費がどのぐらいなのかを紹介します。
トイプードル(小型犬)が骨折した場合の治療費
トイプードルが高いところから飛び降りて骨折した場合、入院や手術が必要になると以下のような治療費がかかる可能性があります。
入院・手術(6泊7日) | 通院(5日) | |
---|---|---|
治療別 | 23万5,500円 | 4万8,800円 |
治療費計 | 28万4,300円 |
骨折の他にも捻挫と診断されて、通院が必要になるケースもあります。治療費の例は以下の通りです。
入院・手術 | 通院(5日) | |
---|---|---|
治療別 | なし | 1万3,300円 |
治療費計 | 1万3,300円 |
上記の治療費は一例です。実際の治療費や通院日数などは、症状や動物病院ごとに異なります。
ペット保険に入っていると、この治療費のうち一定割合を保険会社から負担してもらえる可能性があります。
ゴールデンレトリーバー(大型犬)が肥満細胞腫瘍(がん)になった場合の治療費
肥満細胞腫瘍は、体内で腫瘍化した細胞が全身に増殖する病気です。大型犬のゴールデンレトリーバーがこの病気にかかると、完治までに50万円以上の治療費がかかることもあります。治療費の例は、以下の通りです。
入院・手術(4泊5日) | 通院(5日) | |
---|---|---|
治療別 | 50万円 | 13万円 |
治療費計 | 63万円 |
大型犬は手術費用が高くなりやすく、入院費用についても小型犬の1.5~1.8倍程度はかかるといわれています。また、手術だけで根治が難しく、化学療法による治療が必要になるケースでは、長期間の通院費用や薬代も負担しなければなりません。
症状次第では、早急な放射線療法やステロイドホルモンの投与、複数回の手術が必要になることもあります。さらに、見た目だけでは進行度が分かりづらいので、手術が成功しても数回の通院は必要になるでしょう。
保険に入っていなければ、上記のような治療が全て自己負担になります。簡単に払える金額ではないため、家計への影響が大きいといえます。そのような事態を防ぐためには、どのような保険に入ったらいいのでしょうか。
どんなペット保険が役に立つ?
ペットの保険は補償割合や免責金額もあるため、割高なイメージがあり、加入するか迷う人がたくさんいます。ここでは、一般的にどのようなケースでペットの保険が役に立つかをご紹介します。 (50音順)
au損保「ペットの保険」
au損保の「ペットの保険」は、犬や猫の病気やケガを補償します。
保険料を抑えつつ入院・手術に備えたい方に向けた「通院なしタイプ」。保険料が高くても「通院」までしっかりカバーしたいという方に向けた「通院ありタイプ」。2つのタイプから自分に合った補償内容・保険料を選ぶことができます。
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犬限定の保険ですが、チューリッヒの犬のがん保険では、高額治療になりがちな「がん」や「骨折」、「脱臼」の場合は100%の割合で補償されます(免責金額3万円あり)。
保険に入っていても、補償割合や免責金額などによって支出が大きくなると、高額な治療を受けることをためらってしまうものです。
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