株で資産を増やせる人、減らす人の決定的な違い
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株式投資は堅実に運用すると資産を増やせるといわれていますが、実際は株で資産を増やせる人と減らしてしまう人に分かれます。「投資を始めたけれど、思うように成果を上げられない」と悩んでいる人は、その違いを理解すると資産を増やすためのポイントが見えてくるかもしれません。

目次

  1. 資産を増やせる人・減らす人 6つの決定的な違い
  2. 資産を減らす弱点を克服するポイント
  3. 資産を増やす人・減らす人の特徴を把握して賢く資産を運用しよう

資産を増やせる人・減らす人 6つの決定的な違い

株式投資のやり方は千差万別ですが、株式投資で資産を増やす人と減らす人には、それぞれ共通点があります。ここでは、6つの決定的な違いを紹介します。

1 投資目的や目標を明確化しているか

投資で資産を増やせる人は「自分が何のために投資するのか」を明確化し、「マンション購入の頭金にするために、元本を3年以内に〇円に増やす」といった具体的な目標を持っています。目標達成に向けて適切な投資戦略を立てているため、成果を出しやすくなります。

一方で資産を減らす人は、「単に利益を得たい」という漠然とした意識で投資を行う傾向があります。そのため、モチベーションが低く、思うような成果を出せません。

2 向上心があるか

投資で成功している人は必ずといっていいほど、自分を高めようという意識を持っています。向上心がある人は学習意欲や探求心が旺盛で、常に知識やスキルを磨くチャンスに対してオープンです。新しいことにも積極的に挑戦し、利益を得るチャンスにつなげようとします。

これに対して投資で失敗する人の多くは、知識やスキルを養う姿勢に乏しく、新しいことにも消極的で、チャンスを逃す傾向があります。

3 良質な情報を見極められるか

適切な投資判断を下す上で、重要なカギを握る情報収集。情報収集を怠ったことが原因で、大きな損失を出すこともあります。しかし、多くの情報を収集したからといって、成果につながるとは限りません。大切なのは、信頼できる情報を収集し、客観的に分析することです。

投資で成功する人は、最新のニュースや読書、人との交流などさまざまなソースから良質の情報を収集し、念入りなリサーチや分析に基づいて投資を行います。

一方、失敗する人は「大企業の株だから安心」「ランキングで人気の銘柄だから上昇する」など、先入観や簡単に手に入る情報に左右されやすいという特徴があります。

4 長期的視野を持っているか

投資で堅実に資産を増やしたいなら、中長期的な視野を持つことが大切です。

資産を増やせる人の共通点は、「数年後、数十年後にお金がいくら増えているか」という長期的な視野に基づいて投資を行っていることです。そのため株価の上下に一喜一憂せず、状況を冷静に分析して合理的な判断を下すことができます。

それに対して資産を減らす人は、保有している株が少し下がっただけでパニックに陥り、不適切な売買を繰り返して損失を出したり、利益を得るチャンスを逃したりする傾向があります。

5 リスクとリターンのバランスを取れるか

元本保証のない株式投資には、常にリスクがつきまといます。一般的に、大きいリターンを期待できるものほどリスクが高く、リスクの低いものはリターンも小さくなります。

資産を増やせる人の多くは、分散投資を目的として金融資産を組み合わせるなど、自分にとって最適なリスクとリターンのバランスを重視しています。

一方、資産を減らす人は、十分なリサーチをせずにハイリターンを狙ってハイリスク商品に手を出して失敗したり、損失を恐れるあまり低リスクにこだわり過ぎてチャンスを逃したりします。

6 失敗から学ぶ姿勢があるか

投資の世界に「絶対」という言葉はありません。株式市場はさまざまな要因の影響を受けるため、値動きを正確に予測することは不可能であり、熟練した投資家でも大きな損失を出すことがあります。

大切なのは、失敗した時にそれを糧に成長できるかどうかです。

投資に限らずさまざまな分野で成功している人は失敗から学び、それを将来の成功に活かしています。

失敗から学ぶことができない人は、何度も同じ過ちを繰り返したり、「どうせまた失敗するから」と挑戦することを諦めてしまったりします。

資産を減らす弱点を克服するポイント

ここまで、資産を増やせる人と減らす人の6つの決定的な違いについて解説しました。

「情報収集が不足している」「十分な分析を行っていない」「一度の失敗で投資が怖くなった」「情報や市場のムードに流されやすい」といった人は、以下のポイントを参考にして資産を減らす弱点を克服しましょう。

目標を明確化し、達成に向けて適切な戦略を立てる

投資の目的や目標を明確化し、それを達成するための戦略を立てます。

「旅行のために2年以内に1万円を3万円に増やす」といったハードルが低い目標からスタートすると、モチベーションを維持しやすいかもしれません。

常に向上心を忘れない

さまざまなことに興味を持ち、絶えず学習する習慣を身に付けましょう。

株式投資について勉強するだけでなく、成功者の自伝や自己啓発本から知識やインスピレーションを得る、新しいことに挑戦するなど、自分にプラスになることを積極的に生活に取り入れていくことで、自分に自信を持てるようになります。

良質な情報を収集し、客観的に分析する

政治・経済や企業業績の情報から市場や投資手法の情報に至るまで、広範囲にアンテナを張り、収集した情報は必ず裏付けを取りましょう。分析を行う際に先入観や偏見、願望といったバイアス(偏り)がかからないように注意することも大切です。

目先の利益に惑わされず、長期的視野で投資を行う

目先の損得にとらわれず、長期的な損得を考えて行動することを意識しましょう。

すぐに結果が見えない取り組みには忍耐力が求められますが、我慢した分成功した時の利益や喜びが大きくなります。

自分にとって最適なリスクとリターンのバランスを見極める

成功する投資の基本ルールは、負担にならない範囲でコツコツと続けることです。このルールを理解していれば、自分にとって最適なリスクとリターンのバランスが自ずと見えてきます。

「生活費には手をつけない」「臨時収入があった時は、普段より少しだけ冒険してみる」など、自分の許容範囲を明確にしておきましょう。

失敗を将来の成功に役立てる

「失敗は成功のもと」ということわざの通り、失敗してもその原因を究明し、改善を図れば成功に近づくことができます。偉大な成功者たちも、自分の失敗から学ぶことがたくさんあることを説いています。

損失を出したからといって諦めず、「成功へのプロセスだ」と捉える粘り強さを養いましょう。

資産を増やす人・減らす人の特徴を把握して賢く資産を運用しよう

インターネットの普及によって気軽に投資できる時代だからこそ、安易な考えが予期せぬリスクにつながることがあります。資産を増やす人・減らす人の特徴をしっかり押さえて、賢く資産を増やしましょう。