株初心者必見!おすすめ投資方法と証券会社を紹介
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株式投資は老後資金などの資産形成を助ける重要なものですが、初心者のうちは投資資金が少なく、またどの銘柄を買えばよいのかといった判断も難しい場合があります。

せっかく貯めた投資資金をよくわからないまま投資し、大きな損失を被って投資をやめることになっては、将来のための資産形成ができません。

そこで、投資初心者におすすめの「少額投資」の3つのスタイルや、投資に必要な金額、投資銘柄を選ぶ際のポイントを解説し、口座開設におすすめの証券会社を紹介します。

目次

  1. 株式投資はいくらから可能?
  2. 初めての株式投資には少額投資がおすすめ!
  3. 少額投資のメリット
  4. 少額投資のデメリット
  5. 株初心者必見!少額投資を始めるための3つの方法
  6. 少額投資ができるサービスを選ぶポイント
  7. 初心者向き!少額投資ができるおすすめ証券会社5選
  8. 株式投資初心者が確認すべき銘柄の選び方
  9. 少額投資で自分に合った投資スタイルを見極めよう

株式投資はいくらから可能?

「資産形成には株式投資が有効」と思っても、初めて株式を購入する方はどこで購入すればよいのか、またどのくらいの資金が必要なのか、わからないかもしれません。

株式は、東京証券取引所(東証)で売買されている「上場株式」を購入する方法が一般的です。上場株式の取引は基本的に平日の9時〜15時に行われており、株式の購入価格は株価に株式数を掛けた金額になります。

日本の上場株式の最低購入単位は基本的に100株(1単元)ですが、株価はその企業の価値と将来性を反映するため、企業によって異なります。

サービスによっては単元未満で購入できる!数百円での投資も可能!

日本で主に売買されている上場株式は基本的に100株単位で売買されています。株価が高い企業の株式を購入する場合は数百万円の資金が必要になることもあるため、投資資金が少ないうちは通常の購入方法では手を出しづらい株式もあります。

そのため近年は、100株未満(単元未満)で株式を売買できるようにし、数百円程度の資金でも株価が高い企業に投資できるサービスを提供する証券会社が増えています。

1株単位で買える米国株

資金が少ない場合は、100株未満でも取引できる海外株式を購入する方法もあります。例えば、米国株式は1株単位で購入できます。ただし日本円では直接購入できないため、資金をドルに換えて売買する必要があり、売却代金や配当金もドルで支払われるため、それを日本円に戻す必要もあります。

米国株式は最低購入単位が少ないため、少額でも株式投資を始めることができ、追加購入も短いスパンで行うことができるようになるといったメリットがあります。

ただし、米国株式の売買手数料に加えて往復の両替手数料がかかるため、手数料負担が大きくなります。また、株式投資のリスクだけでなく為替変動リスクもあるので、債券など他の金融資産でリスクを抑えるポートフォリオを組むことをおすすめします。

通常は100株(1単元)から購入可能

株式投資での利益の一つであるキャピタルゲインは、投資先企業の株価が上昇することで得られます。株価は企業の業績だけでなく成長性も織り込んでいるため、将来性のある企業ほど株価は高くなる傾向があります。

企業は、時間の経過とともに特許などの知的財産や設備・内部留保といったさまざまな財産を蓄積していきます。それに伴って企業価値を表す株価も上昇し、株式投資家はその恩恵を得ることができます。

高い成長性を持つ企業のキャピタルゲインを狙う場合は、できるだけ多くの資金を株式投資にあてることがポイントとなりますが、そこで問題となるのが購入単元です。日本の株式は基本的に100株単位で取引されており、米国株式に比べて株式の購入に多くの資金が必要になります。その資金が貯まるのを待っていると、投資のタイミングを逃してしまうかもしれません。

1単元の株式を購入するのに必要な資金を貯めるのに時間がかかる場合は、単元未満で株式を購入できる「少額投資」を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

初めての株式投資には少額投資がおすすめ!

単元未満の株式を売買する少額投資は、投資資金が少なくても株式を購入できます。株価の上昇によって得られるキャピタルゲインや、配当金といったインカムゲインを得られ、投資資金が少額なので株価が下落した場合でも損失は限定的です。そのため、初めての株式投資では少額投資をおすすめします。

少額投資とは

少額投資は株価が安い銘柄を選んで購入する方法のほかに、通常100株単位で売買される上場株式をそれ未満の数量で購入する方法もあります。

100株単位では多額の投資資金が必要になる銘柄でも、1株単位であれば手が届くことが多いでしょう。少ない投資資金でもさまざまな企業を選べるため、投資先の選択肢も広がります。

ここでは、少額投資のメリット・デメリットを確認しておきましょう。単元未満株の売買は証券会社が独自で提供しているサービスなので、利用する場合は事前にサービスの有無を確認しましょう。

少額投資のメリット

リスクを抑えられる

株式投資は大きなリターンを狙えますが、預貯金など元本が保証されている投資方法と異なり、投資資金が減る「元本変動リスク」があります。

株式を保有していると日々の値動きによって利益や損失が発生しますが、それは「含み益」と「含み損」と呼ばれる未確定の利益・損失であり、売却して初めて確定します。

株式投資では、リスクと資金管理が非常に重要です。投資家の許容範囲を超える損失が発生すると、その後株式投資を継続できなくなるため、損失を取り戻すチャンスを失います。

基本的に投資額が大きくなるほど損失額も大きくなりますが、少額投資では投資資金が少ないため、損失額を抑えられるメリットがあります。

株式投資を実践的に学べる

株式投資にはさまざまなスタイルがあり、長期間保有して企業の成長をじっくり待つ方法もあれば、割安な銘柄を探して株価が適正に戻ったら売却して利益を得る方法もあるので、自分に合った投資スタイルを見極めることが大切です。

少額投資では投資資金が少ないため、安定性の高い大企業の株式以外にも、たとえば成長性のある銘柄や割安な銘柄などに気軽にチャレンジすることができるため、投資初心者の方が株式投資を実践的に学ぶのに適しています。

株価が高い会社の株に手が届く

株価は企業や業種などによって大きく異なり、1単元を購入するのに600万円以上の投資資金が必要になるものもあります。

そのため投資資金が少ないうちは、いくら魅力を感じてもその企業の株式を購入することはできず、手の届く株価の企業にしか投資できません。

しかし少額投資であれば、少ない投資金額で株価が高い企業の株式を購入できます。

少額投資のデメリット

リターンが少ない

少額投資のデメリットは投資資金が少額なので、リターンも少ないことです。株式投資のリスクとリターンは、表裏一体の関係にあります。投資金額が少なければリスクを抑えられますが、それに伴ってリターンも小さくなります。逆に、投資資金が増えるとリスクが大きくなりますが、リターンも大きくなります。

少額投資を利用して株式投資を実践的に学び、投資金額が大きくなった時に自分の投資スタイルで投資を継続できるようにしましょう。

手数料によって損失が出る可能性がある

株式投資では株式を購入または売却する際、証券会社に売買手数料を支払う必要があります。

少額投資の場合は投資金額に対する売買手数料の割合が大きくなりやすいため、頻繁に売買を繰り返すと売買手数料によって投資資金が目減りすることがあります。

少額投資は、デイトレードやスイングトレードといった日々の株価の値動きによって短期間で売買を繰り返す投資スタイルには適していません。購入した株式を保有して株価の上昇を待つ、長期保有を前提に考えるとよいでしょう。

株式投資のリターンは不確実なものですが、株式投資のコストは確実に生じるものなので、コストをいかに抑えるかが株式投資においては非常に重要です。

株初心者必見!少額投資を始めるための3つの方法

少額の投資資金で株式投資を始める方法には、積立投資を行う方法、株価は低い銘柄を選んで投資する方法、ミニ株(単元未満株)を購入する方法があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

1.積立投資で資産を育てる

投資信託なら、投資資金が少額でも投資を始めることができます。投資信託であれば、運用益や分配金にかかる所得税・住民税が非課税になる「つみたてNISA」を利用することもできるため、効率的に資産を形成できるでしょう。

投資信託には少額でさまざまな金融商品に分散投資ができるというメリットがありますが、信託報酬といった特有の手数料がかかる、株主優待を受けられないというデメリットもあります。

2.株価が安い優良銘柄を買う

少額の投資資金で株式投資を始める方法には、株価が安い銘柄(低位株)を選んで投資する方法もあります。

株価の低さは、必ずしも業績不安を意味するわけではありません。創業間もない企業や大きな成長が見込めない業種の企業、また有望であっても発行株式数が多い企業は株価が低くなる傾向があります。

株価が安い銘柄は値動きが大きくなることがあり、想定を超える損失を被るおそれもあるため、ある程度投資経験を積んでから投資することをおすすめします。

3.ミニ株を買う

国内上場株式は原則的に100株単位で売買されており、最低投資金額は「株価×100株」で算出されます。

仮に株価が1万円の場合は投資金額が最低でも100万円かかるのので、個人では株価が高い企業の株式を購入するのは難しいこともあるでしょう。

ただし、証券会社によっては少額の投資資金でも株価が高い株式を取得できるよう、100株に満たない単元未満株を売買できるサービスを提供しているところもあります。

単元未満株サービスは「ミニ株」のほか、「プチ株」「ワン株」「S株」など各証券会社がさまざまな名称で提供しています。

単元未満株では、値上がり益や配当金などは通常の株式と同様に受け取ることができますが、議決権や株主優待などは単元未満株を買い増し、100株に達するまでは得られないため、株主優待を目的としている場合は注意しましょう。

少額投資ができるサービスを選ぶポイント

ミニ株で少額投資を行う場合、単元未満株の取り扱いや手数料は証券会社によって異なるため、サービスの利用のしやすさや売買方法、手数料などを確認して、自分に合う証券会社を選ぶことが大切です。

始めやすさ

少額投資は、長期にわたって毎月一定額の資金を株式などの購入に充てる投資方法ですが、株式の購入は平日の9時〜11時30分と12時30分〜15時に限られているため、平日の日中に別の仕事がある場合は売買が難しいこともあるでしょう。

現在はインターネット取引が一般的であり、24時間いつでも注文することができます。少額投資は投資期間が長期にわたるため、利用しやすさや続けやすさが重要なポイントといえます。

購入スタイル

株価が高い銘柄の中には数万円のものもあるため、ミニ株でも数万円の投資資金が必要になることがあります。

投資活動の本質は「お金に働いてもらうこと」ですが、ミニ株の購入に必要な金額に達するまではその資金を活用できないため、投資効率が低下します。

ミニ株は1株単位で幅広い銘柄の中から選んで購入できるスタイルと、厳選された銘柄の中から1,000円単位で購入できるスタイルがあります。よって、自分の投資方針に合った購入スタイルで取引できる証券会社を選びましょう。

手数料の安さ

株式投資では、確実に発生するコストをいかに抑えるかが重要です。

売買手数料は株式投資の主なコストで、証券会社ごとに異なる手数料体系が設定されています。実店舗を持ち、対面や電話注文など人手を要する取引方法が用意されている場合は売買手数料が高めに設定されており、実店舗を持たないネット証券のオンライン取引などは売買手数料が低めに設定されています。

少額投資を行う場合は投資資金に対する売買手数料の割合が相対的に大きくなるので、売買手数料が安い証券会社を選ぶとよいでしょう。

投資銘柄選びに役立つ相談窓口を利用できる証券会社もあるため、銘柄選びや投資タイミングなどについてアドバイスを受けることもできます。担当者に投資の相談をしたい場合は、相談窓口の設置の有無も併せて確認しましょう。

初心者向き!少額投資ができるおすすめ証券会社5選

少額投資を有利に行うためには、それに適したサービスを提供していて、売買手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。しかし証券会社はたくさんあるため、投資初心者の方が少額投資に適した証券会社を探すのは難しいかもしれません。

そこで、口座を開設する証券会社を選ぶ際の参考になるように、少額投資が可能な証券会社を5つ選び、それぞれの特徴をまとめました。

SBI証券

SBI証券では、国内株式のほか、米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアの株式を購入することができます。1単元の株数が少ない海外株式を選ぶことで少額投資が可能になり、高い成長性による株価の値上がりも期待できます。

株式投資信託の取り扱いも豊富で「つみたてNISA」にも対応しているため、投資信託を利用した少額積立投資も適しており、単元未満株のサービスもあります。

SBI証券の単元未満株は「S株」と呼ばれており、1株単位で購入することができます。オンライン注文やスマホアプリ経由で、24時間注文が可能です。口座を開設するだけで利用できる「SBI証券 株アプリ」では投資金額でのスクリーニング(銘柄検索)も可能なので、割安株・成長株を探しやすくなっています。

SBI証券には「オカネコ for SBI証券」というサービスもあり、資産運用のアドバイスを行う専門家に相談することもできるため、投資先に悩んだ場合などにサポートを受けることができます。

SBI証券の現物株式売買手数料は、定額制の「アクティブプラン」と取引ごとに手数料が発生する「スタンダードプラン」の選択式になっています。

デイトレードなどに適したアクティブプランは1日の約定代金が100万円までは0円、200万円までは1,126円(税抜)、300万円までは1,538円(税抜)です。

長期保有など売買頻度が少ない場合に適したスタンダードプランは、1注文の約定代金が5万円以下の場合は50円(税抜)、10万円以下は90円(税抜)、20万円以下は105円(税抜)です。単元未満株の売買手数料は、買付時は実質無料で、売却時は約定代金の0.5%(最低50円(税抜))と、手数料はいずれも低水準です。

SBI証券は少額投資ができるだけでなく、使いやすさやサービス面も優れています。また、少額投資からステップアップした後の本格的な資産運用でも活躍する、総合力No.1のネット証券です。

LINE証券

LINE証券では、国内株式と各種投資信託を売買できます。

積立投資については毎月1,000円からの積立に対応しており、LINEポイントを投資に利用することもできます。また、つみたてNISAにも対応しているため、投資で得た利益や配当金には税金がかかりません。

LINE証券も「いちかぶ」というサービス名で単元未満株を取り扱っており1株単位で売買できます。LINE証券の単元未満株の特徴は、平日21時までリアルタイム注文・約定が可能であること。平日の日中に仕事がある方でも帰宅してから取引ができるのは、他の証券会社にはないメリットといえます。

いちかぶの対象銘柄は時価総額ベースで約88%をカバーしており、上場間もないスタートアップ企業から大企業までさまざまな投資先を選ぶことができます。また、銘柄選択に役立つ分析・取引ツールも充実しています。

LINE証券はスマホでの利用に特化しているため、いつでもどこでも投資戦略を立てることができます。

LINE証券は投資初心者向けの少額投資に特化しており、使い慣れたLINEアプリから取引ができます。そのため急速に口座数を伸ばし、証券業界では最速で100万口座を突破(2021年11月)しました。

LINE証券の現物株式の売買では注文ごとに手数料が発生し、1注文の約定代金が5万円以下の場合は50円(税抜)、10万円以下は90円(税抜)、20万円以下は105円(税抜)です。いちかぶの取引手数料は、銘柄をA~Dのグループに分け、属するグループと取引時間に応じた手数料が発生する仕組みになっています。

有名企業が集まるグループAの日中の取引手数料は0.2%と、こちらも低水準の手数料で取引できます。「まずは少額から株取引を始めて、気軽に投資の勉強をしたい」という方には、最適な証券会社といえるでしょう。

auカブコム証券

auカブコム証券では国内株式と米国株式の取引ができるほか、IPO(新規公開株)やPO(公募売出)の取り扱いもあります。

IPOとは株式を初めて証券市場に公開する銘柄のことで、POとは証券会社を通じて創業者などの大口株主が所有する株式を売却する仕組みのことです。いずれも、証券市場で購入する場合より割安な株価で取得できる可能性があります。

現物株式の売買手数料は、定額手数料コースと1注文ごとの手数料(ワンショットコース)から選べます。

ワンショットコースの手数料は、約定代金が5万円までは50円(税抜)と低水準です。また、投資信託を利用した積立投資は毎月100円から設定でき、つみたてNISAも利用できるため税制優遇の恩恵を受けられます。

auカブコム証券には、投資判断をサポートするユニークなサービスがあります。選ぶドレスの色で自分に合う投資信託を提案してくれる「FUND DRESS」という分析ツールや、投資家同士でのコミュニケーションを取りつつ、シームレスで投資信託を売買できる「ファンドスクエア」というサービスもあります。「投資について相談したいけどハードルが高そう」という方は、一度利用してみるとよいでしょう。

また、auカブコム証券には1株から購入できる「プチ株」という単元未満株のサービスがあります。単元未満株の売買手数料は約定代金の0.5%ですが、プレミアム積立を利用して毎月決まったプチ株を購入する場合は買付手数料が無料になります。Pontaポイントでプチ株を購入することもできるため、Pontaポイントをためている方には特におすすめです。

マネックス証券

マネックス証券は、200万口座を超える大手ネット証券です。

国内株式のほか、中国・米国株式を取引できます。特に米国株式に強みがあり、他のネット証券の取り扱いは3,000銘柄ほどですが、マネックス証券は5,000銘柄以上を取り扱っています。

値上がり益や配当金が非課税になるNISA口座で米国株を購入できるほか、業績推移や企業レポートなどを参照できる「マネックス銘柄スカウター」は国内株式だけでなく米国株式にも対応しています。

投資信託を利用した積立投資も毎月100円から設定でき、つみたてNISA口座にも対応しています。「ワン株」という単元未満株サービスもあり、売買手数料も約定代金の0.5%と低水準なので、株価が高い銘柄も1株から気軽に購入できます。

IPO(新規公開株)やPO(公募売出)も取り扱っていますが、このような銘柄は投資家に人気があるため、購入申込みが多い場合は抽選が行われます。完全平等抽選なので資金が少なくても当選のチャンスがあり、IPOを狙う場合にも適しています。

マネックス証券ではインターネットのほかスマホアプリも用意されており、24時間いつでも注文を出すことができます。

2022年3月22日に現物株式の取引手数料が改正され、1注文の約定代金が5万円以下の場合は50円(税抜)、10万円以下は90円(税抜)、20万円以下は105円(税抜)と大手ネット証券会社の中でも最安水準といえます。

株式だけでなく金や暗号資産など、さまざまな金融商品に投資できるため、「少額投資で投資の経験を積み、ゆくゆくはさまざまな金融商品に投資したい」と考えている方におすすめです。

岡三オンライン証券

岡三オンライン証券では、国内株式に加えて中国株式も取引できます。投資信託を利用した少額積立投資にも対応しており、毎月100円から1円単位で設定でき、さらにボーナス月の増額といったフレキシブルな使い方もできます。ただし、つみたてNISAには対応していません。

対象資産が下落した場合に価格が上がるベア型の投資信託も購入できるため、運用の選択肢が広いといえます。また、単元未満株を購入することも可能です。

単元未満株の売買手数料は、約定代金が2万円以下の場合は200円(税抜)、3万円以下は300円(税抜)、10万円以下は600円(税抜)と若干高めです。一方、現物株式は1日の約定代金が50万円までなら何度取引しても無料なので、手数料は業界最低水準といえます。

スマホアプリもあるためいつでもどこでも注文することができますが、スクリーニング機能がないため、ランキングから情報を入手することになります。

岡三オンライン証券の強みは、IPO(新規公開株)やPO(公募売出)を購入できることや、投資信託を利用する際の設定額の柔軟性、複数の資産を組み合わせることができるコア・サテライト運用、ロボアドバイザーサービスで手軽に投資方針を相談できることです。単元未満株だけでなく、将来さまざまな投資方法を実践したい方におすすめです。

株式投資初心者が確認すべき銘柄の選び方

株式投資では銘柄選びが非常に重要ですが、初心者のうちはどのような基準で銘柄を選べばよいかわからないことも多いでしょう。

そこで、銘柄選びの基準として用いられることの多い「割安株」「成長株」「低位株」について解説します。

割安株

株価はその時点で公表されている情報をすべて織り込んでいると考えられますが、中小型株などで注目度の低い銘柄の場合は、公表された情報が株価に反映されるまでに時間がかかるものもあります。

割安株への投資は、優れた商品・サービスを持ちながら、それが株価に反映されていない銘柄を探して購入し、その後株価が適正価格に戻ったタイミングで売却することでキャピタルゲインを得る投資方法です。

成長株

近年はディープラーニングといったAI関連技術が急速に進展していますが、AI関連分野は新規で開発されるものが多いため、スタートアップから間もない企業も少なくありません。

成長株への投資は、このような新規事業分野で活躍する企業や、優れた技術や特許を有していることで特定の分野で高いシェアを占める、成長性が高い企業の株式を取得する投資方法です。

購入当初は割高に見えても、高い成長性によって株価がさらに上昇することが期待できますが、成長性に陰りが見えると株価が大きく下落するおそれもあります。

低位株

低位株とは一般的に株価が1,000円以下の銘柄を指し、1単元でも10万円以下の投資資金で株式投資を始めることができます。ミニ株とは異なり株式市場で普通に売買でき、議決権や株主優待もあります。

低位株の中には有名な企業もあるため、その企業を応援したい場合や、よく利用するので株主優待を受けたい場合はおすすめです。

少額投資で自分に合った投資スタイルを見極めよう

少額投資は数百円で株式投資を始められるため、投資初心者に適した投資方法といえます。

少額投資には投資信託を利用するものや、米国株式など1単元の株数が少ないもの、ミニ株を利用して単元未満株式を購入する方法などがあり、証券会社によって最適な少額投資の方法は異なります。

中でもミニ株は少ないながらも本物の株式を購入するため、銘柄選びや情報収集をしっかり行うことが重要であり、実践的な投資経験を積むのに適しています。

少額投資で自分に合った投資スタイルを見極めて、将来の投資活動に生かすことをおすすめします。