ベビーシッターは安全なの?いくらなの?
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ベビーシッターを利用する方が増えていますが、過去にベビーシッターの事件が発生したこともあって、利用をためらっている方もいるかもしれません。本記事では、ベビーシッターの安全性や利用料金の相場、マッチング型・派遣型といったサービスの種類について、わかりやすく解説します。

目次

  1. ベビーシッターは安全なの?
  2. ベビーシッターの料金相場は?
  3. ベビーシッターサービスの種類
  4. ベビーシッターサービスを見極める3つのポイント
  5. 信頼できるベビーシッターに依頼しよう

ベビーシッターは安全なの?

2020年に大手マッチング型ベビーシッターサービスで、ベビーシッターが子どもに強制わいせつ行為を行った事件が起こりました。ベビーシッターが関連する事件は過去にも発生しているため、100パーセント安全とは言い切れません。

また、ベビーシッターとはいえ他人を家に入れることで、窃盗や器物破損などのトラブルにつながるおそれもあります。

一方でベビーシッターを利用すると、安心して仕事に復帰できる、家事育児の負担を軽減できるといったメリットがあるのも事実です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、海外では以前からベビーシッターはポピュラーなサービスでした。

事件やトラブルを未然に防ぐためにも、ベビーシッターを利用する際はサービスの安全性を慎重に見極めることが大切です。

ベビーシッターの料金相場は?

ベビーシッターを利用するにあたって、料金相場が気になる方は多いでしょう。

ベビーシッターの料金設定は運営会社によって異なりますが、一般的には以下の計算式で求められます。

入会金+年会費+基本料金+オプション料金+交通費

まず、入会金・年会費・基本料金の相場を見ていきましょう。

入会金…0~5万円程度
年会費…0~1万円程度
基本料金…1時間あたり1,000~5,000円程度

最近は入会金・年会費無料の会社が増えており、初期コストを抑えられるようになっています。

基本料金は、ベビーシッターやプランによって変わることがあります。多くのベビーシッターサービスでは、最短2〜3時間から依頼を受け付けているため、1回の依頼につき最低でも2〜3時間分の基本料金がかかることになります。

オプション料金とは、通常のシッティング以外のサービスにかかる料金です。早朝・深夜のシッティングや病児保育、送迎対応、英会話レッスン、家事など、ベビーシッターサービスごとに料金が設定されています。

また、状況に応じて延長料金やキャンセル料が発生することもあります。

ベビーシッターサービスを選ぶ際は、トータルでかかる費用を計算した上で比較検討するとよいでしょう。

ベビーシッターサービスの種類

ベビーシッターサービスには、大きく分けて「マッチング型」と「派遣型」があります。ここでは、2種類のベビーシッターサービスの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

マッチング型ベビーシッターサービス

マッチング型ベビーシッターサービスは、マッチングアプリやサイトに登録されているベビーシッターの中から、利用者がベビーシッターを探す仕組みになっています。料金はベビーシッター自身が自由に設定し、利用者とベビーシッターが直接契約を結びます。

マッチング型のメリットは、派遣型よりも費用を抑えやすいことです。基本的に入会金・年会費がかからず、基本料金も派遣型より安く設定される傾向があります。当日依頼など急にベビーシッターが必要になった場合に、稼働できるベビーシッターを見つけやすいこともメリットです。

デメリットはトラブルが発生した場合に、原則として当事者間で問題を解決しなければならないことです。また、ベビーシッターが自分で料金を決められるため、評価やスキルの高いベビーシッターに依頼すると、料金が高くなることがあります。

派遣型ベビーシッターサービス

派遣型ベビーシッターサービスは運営会社と契約を結び、希望に合うベビーシッターをコーディネート・派遣してもらうサービスです。

派遣型ベビーシッターサービスに所属するベビーシッターは社内研修を受けていることが多いため、質の高いサービスを期待できます。トラブルが発生した場合に、運営会社が間に入って対応してくれることもメリットです。

デメリットは入会金や年会費がかかることが多いため、費用が割高になることです。また、当日など急な依頼には対応できないことが多いため、計画的に利用する必要があります。

ベビーシッターサービスを見極める3つのポイント

最後に、信頼できるベビーシッターサービスを見極めるためのポイントを3つご紹介します。

ベビーシッターの審査基準

まず、運営会社がベビーシッターに対して審査を行っているかどうかを確認しましょう。特にマッチング型ベビーシッターサービスでは、簡単な面談や研修のみで登録できるところもあります。

マッチング型ベビーシッターサービスを利用する場合は、厚生労働省の委託事業である「ガイドライン適合状況調査サイト」を参照するのもおすすめです。

このサイトでは、各マッチングサイトが厚生労働省の「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」に適合しているかどうかを確認できます。

トラブル発生時の相談窓口

トラブル発生時の相談窓口を設置しているサービスを選ぶことも大切です。

派遣型の場合、トラブルが発生すると運営会社が間に入って対応してくれます。一方でマッチング型の場合、基本的には当事者間での問題解決が求められますが、サービスによっては相談・サポート窓口を設けているところもあります。

問題をスムーズに解決するためにも、トラブル発生時に解決をサポートしてくれるサービスを選んでおくと安心です。

保険の加入状況

依頼を検討しているサービスが、賠償責任保険に加入しているかどうかも確認しましょう。保険に加入していれば、子どもがケガをしたり子どもの持ち物が壊れてしまったりした場合に、補償を受けられることがあります。保険の加入状況と補償内容をよく確認してください。

信頼できるベビーシッターに依頼しよう

過去にベビーシッターの事件が発生したことがあるため、ベビーシッターを利用する際は安全性をしっかり確認することが大切です。

「ベビーシッターの審査基準」「トラブル相談窓口の有無」「保険の加入状況」といったポイントを押さえ、信頼できるサービスかどうかを見極めましょう。

上手に利用すれば、ベビーシッターはご家族にとって大きな助けとなるはずです。