米国株の高配当銘柄10選、米国ETF5選を紹介
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株式投資家はもちろん、これから投資を始めたいと考えている人も含めて米国株に興味を持つ人が増えています。

米国株はダウ平均株価やS&P500などの代表的な株価指数が数十年単位で右肩上がりであることから成長力があり、さらに高配当銘柄が多いといった点に魅力があります。

そこで本記事では、米国株や米国ETFの魅力と、おすすめの米国株・高配当銘柄10選と米国ETF5選を紹介します。

米国株・米国ETFとは?

米国株とは、アメリカの証券取引所に上場している銘柄のことです。一方の米国ETFとは、アメリカに上場しているETFのことです。ETFとは証券取引所に上場している投資信託のことで、株価指数や資源価格などと連動するように運用されています。

米国の証券市場は世界最大の規模を誇り、時価総額では世界の証券取引所の半分近いシェアを占めています。2021年11月末時点で、世界全体の時価総額のシェアは米国株が約43%、国内株が約5.5%です。このことからいかに米国株の規模が大きいこと分かるのではないでしょうか。

米国株・米国ETFの魅力

米国株や米国ETFが多くの投資家から注目されていることには、もちろん理由があります。その魅力を3つの視点で解説します。

(1)高配当株が多い
(2)連続増配の銘柄が多い
(3)株主還元に積極的

それぞれの魅力について、詳しく解説します。

(1)高配当株が多い

アメリカの企業は株主の権利が重視されているため、企業のオーナーである株主に配当で利益還元を行うことが多くなっています。こうした事情が関係して米国株には高配当の銘柄が多く、配当収入を目当てに高配当銘柄を長期保有する人も少なくありません。

(2)連続増配の銘柄が多い

連続増配とは、毎年のように配当を増額し続けることです。日本では花王が30年以上連続増配を続けている企業として知られていますが、米国株にはそれをはるかに上回る年数にわたって連続増配を続けている銘柄がたくさんあります。

その中には60年以上連続増配を続けている企業もあります。連続増配が最も長く続いているアメリカン・ステイツ・ウォーター社は、2022年3月期に67年の連続増配となりました。

これだけの連続増配ができるのは、業績が安定していることに加えて、やはりアメリカの株主を重視する風土が強く関係しています。連続増配が続いている企業が多いことは、米国株やETFに投資する日本人投資家にとっても大きなメリットです。

(3)株主還元に積極的

株式会社は出資者から集めたお金で成り立っているので、「利益が出れば積極的に株主に還元するべき」というのが、本来のあり方です。

アメリカではその本来のあり方を重視する株主がとても多いので、配当性向が低くなると株を手放します。株式を手放す人が多くなると株価が下落し、「能力の低い経営者」と見なされる恐れがあります。それを避けるためにも積極的に配当で株主に還元しようとするので、投資家にとっては配当利益が大きくなります。

初心者へのおすすめは?高配当の米国株10選

初心者が米国株に投資をするにあたって、銘柄選びの参考になる高配当の10銘柄をピックアップしました。

(1)エクソン・モービル
(2)アップル
(3)アッヴィ
(4)コカ・コーラ
(5)AT&T
(6)テスラ
(7)ファイザー
(8)アマゾン
(9)SVBフィナンシャル・グループ
(10)IBM

それぞれの高配当銘柄について、詳しく解説します。

(1)エクソン・モービル

銘柄名エクソン・モービル
ティッカーシンボルXOM
株価85.13ドル
配当利回り4.13%
最低買付金額約1万1,000円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

エクソン・モービルは、アメリカの大手石油会社です。世界には石油メジャーと呼ばれるBPやロイヤル・ダッチ・シェルと並び、エクソン・モービルも石油メジャーの一角です。

2020年には新型コロナウイルスが世界中で大流行し、人々の移動が抑制されたことから原油価格が史上初のマイナス価格をつけるなど、石油産業には強い逆風が吹きました。エクソン・モービルもその影響を受けて2020年は赤字に転落しましたが、その後は石油需要の回復によって業績が回復しています。

石油なしで産業や社会は成り立たないので、景気の動向にあまり左右されることなく業績を確保できるディフェンシブ銘柄としても知られ、高配当であることから配当収入狙いの長期保有にも適しています。

(2)アップル

銘柄名アップル
ティッカーシンボルAAPL
株価161.79ドル
配当利回り0.54%
最低買付金額約2万700円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

アップルはiPhoneやMacシリーズのパソコンなどを世に送り出し、世界的な大ヒット商品となっています。その知名度の高さゆえにブランド力も強く、今後もアップルらしい世界的なヒット商品が誕生することが期待されます。

AR(拡張現実)や自動車産業などへの参入が発表されており、高いブランド力を発揮してこれらの事業が成長エンジンとなると、アップル株はさらなる上昇が期待できます。

(3)アッヴィ

銘柄名アッヴィ
ティッカーシンボルABBV
株価154.99ドル
配当利回り3.64%
最低買付金額約2万円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

アッヴィは世界有数の製薬会社です。2019年の製薬会社世界ランキングでは7位でしたが、2020年には3位に、さらに2021年には2位まで順位を上げています。関節リウマチや乾癬、クローン病などの治療薬を開発し、特に関節リウマチの治療薬は世界的に高い売れ行きを見せました。

新薬の開発力に優れている企業なので、今後も画期的な新薬が開発されれば業績に寄与し、株価の大幅上昇も期待できます。2020年にはしわ取り薬で有名な「ボトックス」を開発したアイルランドのアラガン社を買収しており、M&A戦略の成否も株価に影響を与えそうです。

(4)コカ・コーラ

銘柄名コカ・コーラ
ティッカーシンボルKO
株価65.25ドル
配当利回り2.7%
最低買付金額約8,300円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

コカ・コーラは連続増配企業としても知られ、2021年2月期の発表では59年連続の増配となりました。世界的なブランド力を持つ巨大飲料メーカーであり、全世界に億単位のファンがいます。その企業が連続増配で高い配当性向を示しているので、配当狙いで長期保有する際にも有効な銘柄といえます。「投資の神様」として知られるウォーレン・バフェット氏もコカ・コーラ株を保有しており、このことも個人投資家にとって安心して買える材料になります。

連続増配銘柄は配当狙いの買いが入りやすいため、どうしても配当利回りが低くなりがちです。しかしコカ・コーラは連続増配銘柄でありながら、配当利回りは3%前後で推移しており、長期保有しやすい銘柄です。

(5)AT&T

銘柄名AT&T
ティッカーシンボルT
株価19.52ドル
配当利回り5.69%
最低買付金額約2,500円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

AT&Tは、アメリカの大手通信会社です。アメリカに多数ある連続増配銘柄のひとつとして知られていましたが、残念ながら2021年に連続増配が途絶えてしまいました。とはいえ大幅減配だったわけではないため、安定的な高配当銘柄であることは変わりません。

次世代モバイル通信網の5G整備など通信会社の役割は大きく、今後もアメリカの通信業界において中心的な地位を維持し続けることが株価と配当の安定につながるでしょう。株価が比較的安いので最低投資額が数千円レベルと買いやすく、それでいて5%を超える配当利回りを確保しているので、手軽さも個人投資家にとってメリットです。

(6)テスラ

銘柄名テスラ
ティッカーシンボルTSLA
株価1,005.05ドル
配当利回りなし
最低買付金額約12万8,000円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

テスラはアメリカの大手EV(電気自動車)メーカーです。テスラという社名も高い知名度を誇りますが、さらにテスラを有名にしたのは最高経営責任者であるイーロン・マスク氏でしょう。2022年4月に米フォーブズ誌が発表した「世界長者番付」で1位となり、世界一の大富豪となりました。

環境問題やエネルギー問題へのアプローチとして、世界的にEVシフトが進んでいます。世界各国の主要自動車メーカーがこぞってEVシフトを進める中、テスラはその起爆剤であり、中心的な存在といえるでしょう。

なお、テスラは配当金を出していません。配当金の原資を投資に回しているため、テスラ株投資は配当ではなく、企業の成長に期待するスタンスとなります。実際にテスラの成長性はすさまじく、2019末には50ドル前後だった株価が2022年4月には1,000ドルを超えているため、単純に比較しても20倍以上に成長していることになります。

(7)ファイザー

銘柄名ファイザー
ティッカーシンボルPFE
株価48.13ドル
配当利回り3.32%
最低買付金額約6,100円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

ファイザーはアメリカの大手製薬会社です。これまでにも多くの有名な薬品を世に送り出してきましたが、ファイザーの知名度を不動のものにしたのは、何といっても新型コロナウイルスワクチンでしょう。世界で初めて公的に承認されたコロナワクチンとなり、日本でもファイザーとモデルナのワクチン接種が進められました。

世界中で渇望されていたコロナワクチンだったこともあり、ファイザーがワクチン開発に成功し、データによって高い有効性が示されたと発表した2020年11月には、ファイザー株が急上昇しました。あまりにも急な上昇だったため、ファイザーの最高経営責任者が自身の保有するファイザー株を売却して利益を手にしたことが発覚したほどです。

コロナワクチンは顕著な例ですが、製薬会社の株価は新薬の開発力によって大きく変動します。画期的な新薬の実用化に成功すれば株価が大きく上昇するため、開発力に定評のあるファイザーは有力な投資先となるでしょう。

(8)アマゾン

銘柄名アマゾン・ドット・コム
ティッカーシンボルAMZN
株価2,887ドル
配当利回りなし
最低買付金額約37万円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

アマゾンは世界中に利用者を抱えるオンラインショッピングサイトです。コロナ禍では巣ごもり需要に関連する企業の業績が伸び、それが株価にも反映されました。ネット通販は巣ごもり需要をしっかり取り込み、株価上昇しました。

会員向けサービス「アマゾンプライム」のユーザー数が順調に伸びており、2021年4月に2億人を突破したことを発表しました。こうしたサブスクリプションからも安定的な収益が期待できます。

(9)SVBフィナンシャル・グループ

銘柄名SVBフィナンシャル・グループ
ティッカーシンボルSIVB
株価541.04ドル
配当利回りなし
最低買付金額約6万9,000円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

SVBフィナンシャル・グループは日本ではあまり知られていませんが、主にベンチャー企業向けの融資や投資を手がけているグループ会社です。シリコン・バレー・バンクという子会社を通じてシリコン・バレーの名だたるIT企業に投資しているので、これらのIT企業の成長に合わせてSVBフィナンシャル・グループも利益を伸ばしています。

SVBフィナンシャル・グループが投資しているIT企業やベンチャー企業がIPO(株式新規公開)したり、そこから大きく成長する企業が出たりすると、SVBフィナンシャル・グループにも恩恵があると見られて株価が大きく上昇する傾向があります。

今後も、アメリカからは有望なスタートアップ企業が誕生するでしょう。その陰の立役者ともいえるSVBフィナンシャル・グループへの追い風も、まだまだ続きそうです。

(10)IBM

銘柄名IBM
ティッカーシンボルIBM
株価138.25ドル
配当利回り4.74%
最低買付金額約1万8,000円
※株価、配当利回り、最低買付金額は2022年4月22日時点

日本でもおなじみのコンピューター関連製品やソリューションの会社です。

IBMはクラウドサービスが堅調で業績にも寄与しており、このことが投資家からも好感されて株価も堅調に推移しています。配当利回りは4%を超えており、中長期的に保有して配当収入を狙うのにも適した銘柄といえます。

おすすめの米国ETF5選

ここからは、おすすめの米国ETF5選を紹介します。

(1)SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
(2)バンガード S&P 500 ETF(VOO)
(3)バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
(4)バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
(5)インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET(QQQ)

それぞれの米国ETFについて、詳しく解説します。

(1)SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)

銘柄名SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
基準価額44.12ドル
トータルリターン(3年)10.04%
経費率0.07%
※基準価額、トータルリターン、経費率は2022年4月22日時点

「SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF」は、「SPYD」というティッカーシンボルのほうが有名なETFです。S&P500の構成銘柄うち、高配当の上位80銘柄ピックアップしています。

年に2回リバランスを行っており、組み入れ銘柄の入れ替えがあります。入れ替えにおいては高配当であることが条件になるため、このETFの利回りは常に高い状態が維持される仕組みになっています。

高配当銘柄を機械的にピックアップして均等に投資するため、運用内容はとてもシンプルです。そのため経費率も低く、0.07%です。2022年4月時点の配当利回りは5.92%となっており、数ある米国高配当ETFの中でも配当金が高いことが魅力です。

(2)バンガード S&P 500 ETF(VOO)

銘柄名バンガード S&P 500 ETF(VOO)
基準価額391.66ドル
トータルリターン(3年)15.56%
経費率0.03%
※基準価額、トータルリターン、経費率は2022年4月22日時点

「バンガード S&P 500 ETF」は、バンガード社が運用するSP&500連動型ETFです。このETFを1本保有することで米国株の主要500社の株に投資しているのと同じ効果が得られるため、リスクの分散効果が高いことでも知られています。

しかし、S&P500の構成銘柄すべてが高配当というわけではなく、「バンガード S&P 500 ETF」も配当利回りは1%台と高くありません。とはいえS&P500は短期的には上下するものの、長期にわたって右肩上がりなので、「バンガード S&P 500 ETF」を長期間保有してきた人はS&P500の成長力を自身の資産の増加につなげられたでしょう。今後もS&P500の成長力に期待するのであれば、その成長力に手軽に投資できるETFといえます。

(3)バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)

銘柄名バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
基準価額214.22ドル
トータルリターン(3年)14.81%
経費率0.03%
※基準価額、トータルリターン、経費率は2022年4月22日時点

上記のETFと同じくバンガード社が運用するETFとして有名なのが、「バンガード トータルストックマーケットETF」です。こちらは米国株式の中でも約4,000銘柄を運用対象としているため、実質的に米国株式全体へ投資するのと同じ効果を得られます。

米国株式市場はNYダウやS&P500、ナスダック100などの株価指数を見ても、長期的な成長が続いていることが分かります。

しかし、それぞれの株価指数には構成銘柄の特性があるため、これらのうち1つと連動するETFだと景気変動や経済情勢によっては不利になる可能性があります。その点で「米国株式全体」を網羅している「バンガード トータルストックマーケットETF」は、米国株式全体の成長が続く限り資産形成効果も持続します。

(4)バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)

銘柄名バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
基準価額110.68ドル
トータルリターン(3年)11.58%
経費率0.06%
※基準価額、トータルリターン、経費率は2022年4月22日時点

「バンガード 米国高配当株式ETF」も、バンガード社が運用しているETFです。人気の高いETFを多く運用していることからも分かるように、バンガード社はアメリカの主要資産運用会社であり、運用実績や規模においても抜群の安定感を誇ります。

「バンガード 米国高配当株式ETF」のティッカーシンボルは、「VYM」です。このティッカーシンボルで広く知られており、米国ETFの人気ジャンルである高配当ETFの代表格と目されています。同じく米国高配当ETFでは、先ほど紹介した「SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF」も人気ですが、こちらはその双璧となる存在です。

「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」という高配当銘柄中心の株価指数と連動するように運用されており、構成銘柄数が400銘柄程度あることから、リスク分散効果にも優れています。

(5)インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)

銘柄名インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET(QQQ)
基準価額325.40ドル
トータルリターン(3年)20.85%
経費率0.2%
※基準価額、トータルリターン、経費率は2022年4月22日時点

「インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF」は、ハイテク企業が多く上場しているナスダックの主要100銘柄の株価指数であるナスダック100と連動するように運用されているETFです。

ナスダック100にはアマゾンやマイクロソフトといった世界的なIT企業も含まれています。その他にもEV(電気自動車)大手のテスラや、ネット配信大手のネットフリックスなど、錚々たる銘柄が名を連ねています。

これだけの有名企業、そして成長力豊かな企業に効率良く分散投資ができるため、「インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF」は今後も高い人気を維持するでしょう。

米国株・米国ETFでおすすめの証券会社

ここでは、米国株や米国ETFに力を入れている証券会社を3社紹介します。

・SBI証券
・マネックス証券
・楽天証券

それぞれの証券会社の特徴について、詳しく解説します。

SBI証券

証券会社名SBI証券
米国株式取扱銘柄数5,194銘柄
米国ETF銘柄数342銘柄
手数料約定代金に対して0.495%(税込)
米国ETFついては一部買付手数料無料の銘柄あり
おすすめポイント・米国ETFの定期買付サービスがある
・米国ETFのうち10銘柄は買付手数料が無料
・米国株の取扱銘柄数は5,000銘柄超

ネット証券大手として、これまでも画期的なサービスや料金体系をいち早く導入してきたことで人気の証券会社です。米国株式やETFなどの取り扱いにも早期から力を入れており、取扱銘柄数も業界トップクラスです。

ユニークなサービスとして、米国株式と米国ETFを対象に定期買付サービスがあります。これは、あらかじめ買い付ける銘柄と購入金額、スケジュールなどを登録しておくと、自動的に購入してくれるサービスです。同様のサービスを日本株や投資信託などで提供している証券会社はたくさんありますが、米国株式・ETFを対象としているところがユニークです。

SBI証券には、「SBI ETFセレクション」といって買付手数料が無料になる10銘柄があります。その銘柄の中には、当記事で紹介している「バンガード トータルストックマーケット ETF」「SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF」「インベスコ QQQ トラスト シリーズ 1 ETF」などが含まれているので、これらのETFを手数料無料で購入できます。

マネックス証券

証券会社名マネックス証券
米国株式取扱銘柄数4,555銘柄
米国ETF銘柄数351銘柄
手数料約定代金に対して0.495% (税込)
米国ETFついては一部買付手数料無料の銘柄あり
おすすめポイント・初回入金から20日間は最大3万円まで手数料キャッシュバック
・米国株式購入のための為替手数料が無料
・指定9銘柄の米国ETFは買付手数料が無料

ネット証券大手のマネックス証券は、多彩なサービス内容に加えて米国株や米国ETFにも力を入れている証券会社です。

米国株の情報が基本的に英語であるため、日本語による情報が少ないというデメリットがありますが、マネックス証券は「マネクリ」というWebメディアを通じて米国株関連の情報を積極的に配信しています。

米国株などを購入するには日本円から米ドルへの両替が必要ですが、その際に発生する為替手数料が無料です。また、「米国株デビュー応援プログラム」によって初回入金から20日間は米国株式の取引で発生した手数料が3万円を上限にキャッシュバックされます。

さらにSBI証券・楽天証券と同様に、指定の米国ETFの買付手数料が無料になるサービスもあります。

「USAプログラム」という名称で提供されているこのサービスでは、米国ETFのうち9銘柄の買付手数料がキャッシュバックされ、実質無料になります。

楽天証券

証券会社名楽天証券
米国株式取扱銘柄数4,759銘柄
米国ETF銘柄数355銘柄
手数料約定代金に対して0.495% (税込)
米国ETFついては一部買付手数料無料の銘柄あり
おすすめポイント・楽天ポイントが貯まるので楽天経済圏の人に有利
・米国株式の取扱銘柄数は4,000銘柄超
・米国ETFの15銘柄は買付手数料が無料

楽天証券は楽天グループの証券会社です。取引に応じて楽天ポイントを貯めたり、貯めた楽天ポイントを投資に使ったりすることができます。

SBI証券と同様に、楽天証券も米国株式や米国ETFに力を入れており、指定された15銘柄については買付手数料が無料になるサービスもあります。

米国株の取扱銘柄数は4,000を超えており、米国株に力を入れているところが多いネット証券の中でも実力は十分です。SBI証券と比較しても遜色ないサービス内容なので、他に楽天系のサービスを利用している人であれば、よりメリットが大きくなる証券会社といえます。

まとめ

米国株や米国ETFは高配当銘柄が多く、日本人投資家の間でも人気です。コロナ禍においては世界に先駆けて株式市場が回復しました。

記事内では、米国株・米国ETへの投資におすすめの証券会社を3社紹介しました。この3社はネット証券大手としてお互いに競い合う関係なので、今後もサービスの向上が期待できます。まずは、意中の証券会社で口座を開設することから始めてみませんか。