SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方とは 手数料やポイントで両社を徹底比較

SBI証券と楽天証券を使い分けると、情報収集以外にもさまざまなメリットを得られます。

◯SBI証券と楽天証券を使い分けるメリットとは
・それぞれが独自に取り扱う商品に投資できる
・IPOの当選確率がアップする
・手数料の安さで使用する口座を選べる
・複数のポイントをためられる
・両社のキャンペーンが適用される

本記事では、上記を始めとしたSBI証券と楽天証券の特徴やサービス内容、メリット、デメリットを分かりやすく比較しました。これらの証券会社の上手な使い分け方も紹介しているので、これから投資を始める人は参考にしてみましょう。

目次

  1. SBI証券と楽天証券の比較表
  2. SBI証券とは
  3. 楽天証券とは
  4. SBI証券と楽天証券はどっちが便利か
  5. SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方
  6. SBI証券と楽天証券を併用するメリット
  7. SBI証券と楽天証券を併用するデメリット
  8. 1社に絞れない人はSBI証券と楽天証券を併用しよう


SBI証券と楽天証券の比較表

まずは、SBI証券と楽天証券の比較表を紹介します。

比較項目SBI証券楽天証券
手数料
(国内株現物取引)
<スタンダードプラン>
10万円:55円
50万円:99円
100万円:115円
<アクティブプラン>
10万円:0円
50万円:0円
100万円:0円
<超割コース>
10万円:55円
50万円:99円
100万円:115円
<いちにち定額コース>
10万円:0円
50万円:0円
100万円:0円
単元未満株 △(買取請求による換金のみ)
外国株取扱国数 9ヵ国6ヵ国
米国株銘柄数 5,237銘柄4,647銘柄
米国株手数料 約定代金×0.495%約定代金×0.495%
海外ETF 375銘柄390銘柄
投資信託本数 2,661本2,652本
投信積立
IPO実績 2020年:85件
2021年:122件
2020年:38件
2021年:74件
NISA 一般:○
つみたて:○
ジュニア:○
一般:○
つみたて:○
ジュニア:○
つみたてNISA商品数 183本181本
iDeCo
ポイント ・Pontaポイント
・Tポイント
・dポイント
・Vポイント
・東急ポイント
・楽天ポイント
・楽天証券ポイント
ポイント投資 投資信託国内株、米国株、投資信託、バイナリーオプション
ロボアド ○(WealthNavi)○(楽ラップ)
その他サービス ・債券
・FX
・先物オプション
・CFD
・金銀プラチナ
・銀行
・保険
・FX
・CFD
・バイナリーオプション
・先物オプション
・金プラチナ
・クラウドファンディング
(※2022年7月時点)

SBI証券と楽天証券は、いずれも業界トップクラスの商品ラインナップや手数料の安さを誇るネット証券です。株式や投資信託はもちろん、NISAやiDeCo、ポイント投資も取り扱っているため、中級者や上級者になっても長く利用できるでしょう。

SBI証券とは

証券会社名SBI証券
口座開設数 840万(※SBIグループ全体)
取扱商品 ・国内株
・外国株
・投資信託
・債券
・FX
・先物オプション
・CFD
・金銀プラチナ
・NISA
・iDeCo
・銀行
・保険
ポイント付与対象 ・国内株の購入や入庫
・投資信託の購入や保有
・金銀プラチナの購入
・SBIラップのおまかせ運用
・新規口座開設
・ユーザーの紹介
クレジットカード 三井住友カード、東急カード
主なメリット・外国株の取扱国数や銘柄数がトップクラス
・IPO実績が豊富
・たまるポイントや付与対象のサービスが多い
(※2022年7月時点)

SBI証券は、2022年7月時点で840万口座を突破している大手ネット証券です。取扱商品や銘柄はもちろん、サポートデスクなどのサポートも充実しており、さまざまなサービスで業界最低水準の手数料を実現しています。

情報収集や分析に役立つサービスが充実している点も、SBI証券ならではの魅力です。高機能ツールやマーケット情報が無料で提供されているので、初心者から上級者まで幅広いユーザーに選ばれています。

SBI証券の特徴

SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方とは 手数料やポイントで両社を徹底比較

SBI証券の特徴としては、以下の4つが挙げられます。

特徴①手数料の安さが業界トップクラス
特徴②IPO実績が豊富
特徴③9ヵ国の外国株を取引できる
特徴④5種類のポイントがたまる&つかえる

それぞれについて、詳しく解説します。

-特徴①手数料の安さが業界トップクラス

SBI証券はさまざまなサービスで、業界最安水準の手数料を実現しています。

SBI証券のサービス手数料
国内株取引1日の約定代金100万円までは無料
IPO株取引0円
単元未満株購入手数料:0円
売却手数料:0.55%
投資信託申し込み手数料0円
米国株取引最低0ドル
米国ETF取引一部銘柄の購入手数料が0ドル
NISA米国と中国、韓国のETF取引手数料が0ドル

SBI証券は手数料0円のサービスが多く、その中でも株式投資や投資信託の手数料の安さは業界トップクラスです。「25歳以下現物手数料実質0円プログラム」をはじめ、各種手数料がお得になるキャンペーンも豊富なので、SBI証券は取引コストを抑えたい人に適した証券会社といえるでしょう。

専門家コメント
証券会社によって、手数料は異なりますよね。正直僕は手数料も必要経費と捉えており、一回一回気にはしていませんが、同じ売買をしても手数料が高いところと安いところがあるなら、経費が安くなるので、手数料が安い証券会社で口座開設した方が得ですよね。特に僕のやり方のような短期売買だと、1年間で何百回と売買しますからね。そうなると手数料も塵も積もれば山となるで、トータルで見るとそこそこの金額になってきます。なので、できる限り手数料を抑えることで、その分投資にお金を使えますね。

-特徴②IPO実績が豊富

IPO(Initial Public Offering)とは、証券取引所に新規で株式が上場することです。IPO株は上場直後に株価が上昇するケースが多いこともあり、初心者から上級者まで幅広い層から人気を集めています。

SBI証券はIPOの取扱実績が多く、ネット証券としては業界トップクラスを誇ります。

時期IPOの実績
2017年83件
2018年86件
2019年82件
2020年85件
2021年122件

「IPOチャレンジポイント」と呼ばれる独自のサービスがあることも、SBI証券ならではの魅力です。抽選で外れても、次回以降のIPOで使えるポイントが付与されるため、抽選に参加するほどIPO当選のチャンスが増えます。

1年を通してさまざまな案件が取り扱われているので、IPO狙いの人はSBI証券を利用するとよいでしょう。

-特徴③9ヵ国の外国株を取引できる

SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方とは 手数料やポイントで両社を徹底比較

SBI証券では国内株に加えて、以下の外国株を取引できます。

・米国株
・中国株
・韓国株
・ロシア株
・ベトナム株
・インドネシア株
・シンガポール株
・タイ株
・マレーシア株

大手ネット証券の中で、9ヵ国以上の外国株を取引できるのはSBI証券のみです。特に韓国株やロシア株、アセアン株は、一部のネット証券でしか取り扱いがありません。

米国株や中国株しか取り扱っていない証券会社に比べると、SBI証券は投資のチャンスが多いネット証券といえます。

-特徴④5種類のポイントがたまる&つかえる

SBI証券はポイントプログラムが充実しており、たまる&つかえるポイントを5種類から選べます。

SBI証券のポイントプログラム
ポイントの種類・Pontaポイント
・Tポイント
・dポイント
・Vポイント
・東急ポイント
ポイント付与対象・国内株の購入や入庫
・投資信託の購入や保有
・金・銀・プラチナの購入
・SBIラップのおまかせ運用
・新規口座開設
・ユーザーの紹介
ポイントの利用方法・ポイント投資(投資信託の購入)
・特典や景品との交換
・他ポイントサービスとの交換
・マイレージへの移行
・店舗やネットショップでの利用 など

SBI証券はポイント付与対象のサービスが多く、ためたポイントをつかって投資信託を購入することもできるので、効率的にポイ活をしたい人にも向いています。

楽天証券とは

証券会社名楽天証券
口座開設数 800万口座以上
取扱商品 ・国内株
・外国株
・投資信託
・FX
・CFD
・債券
・先物オプション
・金・プラチナ
・バイナリーオプション
・NISA
・iDeCo
・クラウドファンディング
ポイント付与対象 ・国内株の購入
・外国株の購入
・投資信託の積立や保有
・先物オプション取引
・金・プラチナの購入
・ユーザーの紹介
クレジットカード 楽天カード
主なメリット・業界最安水準の手数料
・楽天経済圏を活かしたポイントプログラム
・ポイント投資の種類が多い
(※2022年7月時点)

楽天証券も、各種手数料の安さで業界トップクラスを誇るネット証券です。基本的なサービスはしっかり網羅されており、初心者に人気のNISAやiDeCoも取り扱っています。

たまるポイントは「楽天ポイント」「楽天証券ポイント」のみですが、楽天証券はポイントの利用方法が豊富です。ほとんどのグループ内サービスでポイントをつかえるため、普段から楽天経済圏を利用している人にとっては便利な証券会社といえます。

楽天証券の特徴

SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方とは 手数料やポイントで両社を徹底比較

楽天証券のサービスには、以下の特徴があります。

特徴①楽天ポイントで投資ができる
特徴②楽天カードで投信積立ができる
特徴③業界最安水準の手数料
特徴④楽天会員はお得に取引できる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

-特徴①楽天ポイントで投資ができる

楽天証券では、クレジットカードや証券サービスでためたポイントをつかって、以下の金融商品を取引できます。

・国内株の購入
・米国株の購入
・投資信託の購入
・バイナリーオプションでの利用

ジュニアNISA口座は対象外ですが、株式や投資信託については「一般NISA」や「つみたてNISA」での購入もできます。購入代金の一部にも充てられるため、ためたポイントが無駄になることはありません。

ただし、楽天ポイントと楽天証券ポイントには有効期限があるので、受け取った分は早めにつかい切るようにしましょう。

-特徴②楽天カードで投信積立ができる

投信積立とは、毎月決まった日に設定金額分の投資信託を自動で買い付けるサービスのことです。楽天証券のサービスでは、楽天カードとの連携によって100円以上1円単位で積立ができます。

楽天証券の投信積立サービス
クレジットカード楽天カード
設定金額100円以上1円単位
対象銘柄2,518本(※2022年7月時点)
購入日毎月1日~28日から選択
約定日ファンドによって異なる

投信積立を利用すれば、購入のタイミングに悩むことがありません。さらに、楽天証券では投資信託の購入でもポイントがたまるため、毎月コツコツと投資信託を積み立てるだけで、楽天ポイントと資産を効率良く増やせるでしょう。

-特徴③業界最安水準の手数料

楽天証券は、さまざまなサービスで業界最安水準の手数料を実現しています。お得に利用できる主なサービスを紹介します。

楽天証券のサービス手数料
国内株取引1日の約定代金100万円までは無料
IPO株取引手数料0円
立会外分売取引手数料0円
貸株サービス取引手数料0円
外国株取引米国株:約定代金×0.495%
中国株:約定代金×0.275%
アセアン株:約定代金×1.1%
投資信託購入手数料0円
債権国内:手数料0円
海外:手数料0円

上記の他には、CFDやバイナリーオプション、FXなどの手数料も0円です。ただし、サービスによっては別途スプレッド(※)が発生するため、取引コストは細かくチェックしておきましょう。

(※)買値と売値の差のこと。

-特徴④楽天会員はお得に取引できる

楽天証券は、会員限定のお得なサービスを提供しています。

楽天銀行との連携サービスである「ハッピープログラム」では、国内株と外国株の手数料100円につき1ポイントが付与されます。個人向け国債やFXでも、一定の条件を満たすたびにポイントを受け取れるため、効率的に楽天ポイントをためられるでしょう。

また、楽天証券では投資信託を保有するだけで、毎月10~500ポイントを受け取れます(※月末時点での残高10万円以上)。その他、ATM手数料や振込手数料の無料サービスなど、楽天証券のユーザーや楽天会員にはさまざまな特典が適用されます。

SBI証券と楽天証券はどっちが便利か

SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方とは 手数料やポイントで両社を徹底比較

ここでは、手数料や商品ラインナップ、ポイントなどをわかりやすく比較しました。あなたが投資したい商品や投資方法に合わせて、使い勝手のよい証券会社はどっちなのか見ていきましょう。

国内株取引の手数料で比較

まずは、国内株取引の手数料をまとめました。

従量制プランの比較(現物取引)
約定代金SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
5万円まで55円55円
10万円まで99円99円
20万円まで115円115円
50万円まで275円275円
100万円まで535円535円
150万円まで640円640円
3,000万円まで1,013円1,013円
3,000万円超1,070円1,070円
(※いずれも税込)
定額制プランの比較(現物取引)
約定代金SBI証券
(アクティブプラン)
楽天証券
(いちにち定額コース)
100万円まで0円0円
200万円まで1,238円2,200円
300万円まで1,691円3,300円
300万円超100万円ごとに295円100万円ごとに1,100円
(※いずれも税込)

従量制プランの手数料は同じですが、定額制プランについてはSBI証券のほうがお得です。

ただし、1日の約定代金が100万円以内であれば、どちらも手数料0円で国内株を取引できます。

商品ラインナップで比較

次に、主要商品のラインナップをまとめました。

商品の種類SBI証券楽天証券
国内株取引の種類現物、信用、PTS、IPO、貸株、単元未満株、ETF・ETN 現物、信用、PTS、IPO、ETF、ETN
米国株銘柄数5,237銘柄4,647銘柄
外国株取扱国数9ヵ国6ヵ国
投資信託2,661本2,652本
つみたてNISA183本181本
iDeCo84本 31本
(※2022年7月時点)

銘柄数だけで比較すると、いずれの金融商品もSBI証券のほうが充実しています。特に外国株は圧倒的なラインナップを誇るので、海外資産に興味がある人はSBI証券を検討するとよいでしょう。

専門家コメント
僕は投資をするなら最終的には分散投資をおすすめしています。1つの投資手法だけですと、その投資手法がうまくいかなくなったときに大きく損をしてしまいますからね。なので、リスクヘッジとして、分散投資をおすすめしています。そこで、証券会社の商品がたくさんあると、投資の幅を広げるきっかけにもなりますし、証券会社がおすすめしているという点で安心して投資できますよね。

ポイントのつかい道&ため方で比較

次に、ポイントのつかい道やため方を比較します。

ポイントプログラムの比較
比較項目SBI証券楽天証券
たまるポイント・Pontaポイント
・Tポイント
・dポイント
・Vポイント
・東急ポイント
・楽天ポイント
・楽天証券ポイント
ポイント投資・投資信託・国内株
・米国株
・投資信託
・バイナリーオプション
ポイント付与対象・国内株の購入や入庫
・投資信託の購入や保有
・金/銀/プラチナの購入
・SBIラップのおまかせ運用
・新規口座開設
・ユーザーの紹介
・国内株の購入
・外国株の購入
・投資信託の積立や保有
・先物オプション取引
・金・プラチナの購入
・ユーザーの紹介
(※2022年7月時点)

SBI証券の強みは、たまるポイントを5種類から選べる点や、ポイント付与対象のサービスが多い点です。ポイント投資は投資信託のみですが、各ポイント独自のつかい道があるため、さまざまな提携店・サービスでポイントを活用できます。

一方で、楽天証券はポイント投資が充実しており、株取引やバイナリーオプションにもポイントをつかえます。また、グループ内に多くの提携サービスがあるため、楽天証券もポイントの利用方法で悩むことが少ないネット証券といえるでしょう。

IPO実績で比較

次に、SBI証券と楽天証券のIPO実績をまとめました。

IPO実績の比較
時期SBI証券楽天証券
2021年122件(21)74件(0)
2020年85件(15)38件(0)
2019年82件(7)26件(0)
2018年86件(11)11件(0)
2017年83件(8)4件(0)
(※カッコ内の数値は主幹事を担当した案件数)

楽天証券の実績もまずまずですが、IPO取扱数ではSBI証券が圧倒しています。特に2021年は案件数を大きく伸ばしており、全体の98%にあたる案件を取り扱いました。

幹事証券の中で最も多くのIPO株が割り当てられる「主幹事証券会社」の実績も、SBI証券は業界トップクラスです。

iDeCoのサービス内容で比較

個人型確定拠出年金の「iDeCo」も、SBI証券と楽天証券とではサービス内容が異なります。

iDeCoの比較
比較項目SBI証券楽天証券
投資信託数84本 30本
元本確保型商品数4本 1本
国民年金基金連合会への加入手数料2,829円
運営管理手数料証券会社:0円
国民年金基金連合会:105円
信託銀行:66円
証券会社:0円
国民年金基金連合会:105円
信託銀行:66円
(※2022年7月時点)

手数料は同じですが、商品ラインナップについてはSBI証券のほうが充実しています。ただし、楽天証券も厳選した投資信託や保険商品を取り扱っているため、どちらも初心者には最適といえるでしょう。

SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方

投資を始める際に、証券会社を1つに絞る必要はありません。目的や投資方法によっては、複数の証券会社を使い分けるほうがお得なケースもあります。

ここからは、SBI証券と楽天証券の上手な使い分け方を紹介します。

外国株ならSBI証券、国内株なら楽天証券

外国株を取引する場合は、9ヵ国の銘柄を取り扱っているSBI証券のほうが便利です。ETFを含めると、米国株だけでも5,000以上の銘柄を取り扱っているため、さまざまな投資スタイルに合わせて投資先を選べます。

国内株を積極的に取引したい人は、ポイント投資ができる楽天証券がおすすめです。数百ポイントからでも購入できる株式もあるので、投資対象がSBI証券よりも広がります。

三井住友カード派はSBI証券、楽天カード派は楽天証券

普段使っているクレジットカードによって、証券会社を使い分ける方法もあります。

どちらの証券会社もクレジットカードを利用して入金することで、毎月一定の日に自動的に投資できる「クレカ積立」が行えます。

SBI証券のクレカ積立の場合は、三井住友カードのユーザーを対象とするサービスです。グレードに応じて「購入額×0.5~2.0%」のVポイントを毎月受け取れるため、三井住友カードのユーザーはお得に投資信託を積み立てられます。

一方で、楽天証券のクレカ積立の場合は、楽天カードのユーザーが対象です。楽天カードを使って投資信託を積み立てると、「購入額×0.5%〜1.0%」の楽天ポイントが付与されます。

上記のクレジットカードを持っていない人は、口座開設と同時に申し込みを検討するとよいでしょう。

IPO狙いなら2社での口座開設がおすすめ

人気が高いIPO銘柄は、基本的に抽選で購入者が決まります。申し込みは原則として「1口座につき1票」なので、IPO狙いの人は2社で口座を開設するのがおすすめです。

SBI証券のIPO抽選方式楽天証券のIPO抽選方式
平等抽選:60%
IPOチャレンジポイント:30%
取引実績等による配分:10%
完全平等抽選(100%)

SBI証券ではIPO抽選に外れるたびに、1ポイントのIPOチャレンジポイントが付与されます。次回以降のIPO案件でこのポイントを使うと、申し込みポイント数に応じて当選確率が上がるため、IPO狙いの人は積極的に活用しましょう。

情報収集や分析も2社の活用が便利

投資情報の収集や分析においても、SBI証券と楽天証券の併用をおすすめします。どちらも独自のアプリやツール、マーケット情報を提供しているため、2社を活用するとスムーズに情報の収集や分析を進められるでしょう。

SBI証券の投資情報サービス楽天証券の投資情報サービス
・日本株投資戦略
・セクター別アナリストレポート
・経営分析・投資戦略レポート
・米国株決算速報
・米国ウィークリー・マンスリー
・グローバル・ストラテジー・レポート
・トウシル
・米国株式リアルタイム株価
・海外先物リアルタイム価格
・四季報情報
・日経テレコン
・バロンズ・ダイジェスト

上記は一例で、他にも多くのレポートや動画セミナー、分析ツールが用意されています。

SBI証券と楽天証券を併用するメリット

SBI証券と楽天証券を併用すると、情報収集以外にもさまざまなメリットを得られます。

・それぞれが独自に取り扱う商品に投資できる
・IPOの当選確率がアップする
・手数料の安さで使用する口座を選べる
・複数のポイントをためられる
・両社のキャンペーンが適用される

それぞれの強みを活かすと、例えば楽天証券で国内株を分析し、SBI証券で手数料を抑えながら投資する、といったことができます。両社の強みを踏まえて、使い分け方を考えましょう。

口コミ
長期視点(老後資金など失敗でいない投資)と短期視点での口座を分けることで、管理しやすいメリットがあります。私は楽天証券でつみたてNISAやiDeCo、SBI証券の口座で米国株投資(短期視点)の口座を分けています。口座を分けることでそれぞれの収益等が見やすく良いです。

SBI証券と楽天証券を併用するデメリット

証券会社2社の併用には、デメリットもあります。

・資金管理が複雑になる
・税金を多めに徴収された場合は、確定申告が必要になる

特に注意したいのは、いずれかの証券口座で年間運用成績がマイナスになった時です。この場合は「損益通算」と呼ばれる制度によって利益と損失を相殺できますが、損益通算は確定申告をしない限り適用されません。

特定口座では多めに税金が徴収されるため、該当する人は翌年の確定申告を忘れないようにしましょう。

1社に絞れない人はSBI証券と楽天証券を併用しよう

SBI証券と楽天証券はどちらも大手ですが、サービスを比較するとさまざまな違いがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、投資の目的に合わせて利用する証券会社を選びましょう。

1社に絞れない場合は、SBI証券と楽天証券どちらも口座開設を行い、その時々で適した証券会社を使い分けるとよいかもしれません。