
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が運営するネット証券です。日々ラインナップを充実させていますが、ユーザーからはどのような評価を受けているのでしょうか。
本記事では、auカブコム証券の評判をさまざまな観点からまとめました。使いやすい証券会社を探している人は、ぜひ参考にしてください。
auカブコム証券のサービス概要
証券会社名 | auカブコム証券 |
---|---|
口座開設数 | 約147万口座(※2022年9月時点) |
国内株手数料(現物) | 【従量制(ワンショット手数料)】 10万円:99円 50万円:275円 100万円:1,089円 【定額制(1日定額手数料)】 10万円:0円 50万円:0円 100万円:0円 |
外国株取扱国数 | 1ヵ国(米国株) |
米国株銘柄数 | 1,801銘柄 |
米国株手数料 | 約定代金×0.495% |
投資信託本数 | 1,613本 |
その他サービス | ・ファンドスクエア ・FX ・先物オプション ・債券 ・銀行 |
ミニ株(単元未満株) | ○ |
NISA | 一般NISA:○ つみたてNISA:○ ジュニアNISA:○ |
ロボアド | ○ |
iDeCo | ○ |
ポイントの種類 | Pontaポイント |
ポイント投資 | ○ |
auカブコム証券は、初心者向けの商品・サービスを充実させているネット証券です。株式や投資信託はもちろん、NISAやiDeCoにも対応しており、auユーザーやKDDIの株主にはお得な割引サービスも提供しています。
また、投資信託の購入・保有でPontaポイントをためられるので、長期積立をしながらポイント運用をしたい人にもぴったりでしょう。
auカブコム証券の口コミ・評判
以下の表は、SNSなどの口コミや評判をもとに、auカブコム証券の評価をまとめたものです。
評価項目 | 評価 | 主な特徴 |
---|---|---|
商品ラインナップ | ★★★★☆ | ・米国株や投資信託の銘柄が豊富 ・iDeCoの対象商品がやや少ない |
手数料 | ★★★★☆ | ・国内株や米国株の手数料が安い ・100万円超の取引はやや割高になることも(国内株の現物取引) |
ポイントプログラム | ★★★★★ | ・投資信託の購入や保有でPontaポイントがたまる ・auユーザー以外もポイント対象 |
ツール・アプリ | ★★★★☆ | ・kabuステーションの多機能性が評価されている ・使用感は人によって異なる |
投資情報 | ★★★★☆ | ・マーケット情報やレポートが充実 ・初心者にとってはやや複雑 |
サポート体制 | ★★★★☆ | ・口座開設から取引まで丁寧なサポート ・ネット上のサポートでは解決できない問題も |
ここからは、各項目の評価を詳しく見ていきましょう。
商品ラインナップ
auカブコム証券のキャンペーンで15000Pontaポイント付与されてた😆
引用:おかき食べたい@TK19827(Twitter)
投信のラインナップ見たらeMAXIS Neo 自動運転があって驚き。普段マネックス、SBI、楽天しか見ないから知らなかったけどeMAXIS SlimやifreeNEXT系も扱ってるんだね。
auカブコム証券のiDeCoラインナップ見たけど…うーん…Pontaポイントつくかもだけどうーん…ということで、楽天で口座申込申請することにした。
引用:つぼあん@TSUBOANKO(Twitter)
アメリカ株の取り扱いも始まり、取り扱い銘柄数を2022年10月時点で1800以上あるのでだいたい知っているところについては取り扱いはしています。
引用:goldship75さん(価格.com)
日本株はプチ株として1株から購入できるのは資金がない者としては非常にありがたい。
<商品ラインナップの評価>
・米国株のラインナップが充実している
・投資信託に魅力的な銘柄が多い
・iDeCoの取扱商品がやや少ない
商品ラインナップについては、投資信託や米国株の銘柄数が評価されています。
中でも米国株は取扱いを順次拡大しており、2,000銘柄を目指して日々ラインナップが充実しています。取扱銘柄のリクエストもできるので(※ログインが必要)、今後もさまざまな銘柄を取引できるでしょう。
ただし、iDeCoの商品ラインナップについては、不満をもっているユーザーも見られます。
<auカブコム証券のiDeCo対象商品>
分類 | 本数 |
---|---|
バランス型 | 5本 |
インデックス型 | 10本 |
アクティブ型 | 5本 |
ターゲットイヤー型 | 6本 |
元本確保型 | 1本 |
合計 | 27本 |
業界トップクラスの証券会社に比べると、auカブコム証券のiDeCoは商品数がやや少なめです。iDeCoを中心に利用したい人は、目当ての商品があるかを事前にチェックしておきましょう。
手数料
今度始まるauカブコムの米国株、売買手数料0.495%は他所のネット証券と同じだけど、為替手数料が20銭と楽天やSBIより5銭安い。
引用:ユーハチ@アラフォー派遣社員@Q9U8D(Twitter)
対抗値下げ来るかな?。
良い点は取引手数料が安いことです。25歳以下だと国内現物株式取引手数料は無料なので有り難いです。50歳以上の方にはシニア割引という手数料割引サービスもあるようです。国内現物株式手数料・国内信用取引手数料が年齢に応じて2%から4%割引になります。
引用:ここえびさん(価格.com)
100万円以上になると現物売買だと他の証券会社の方が安い場合があります。
引用:IT企画さん(価格.com)
私はこの対策として信用取引で注文し現物との品受/品渡するなどして
大きな金額差が生じないようにしています。
<手数料の評価>
・株式の取引手数料が安い
・米国株の為替手数料が安い
・約定代金が100万円を超えるとやや割高になる
auカブコム証券は、さまざまな手数料無料サービスを実施しており、中でも国内株の手数料は業界トップクラスの安さです。米国株についても、為替手数料が1ドルあたり20銭なので、コストを抑えやすいネット証券として人気があります。
ただし、従量制プラン(ワンショット手数料)で100万円以上の国内株を現物取引すると、「約定金額×0.099%(税込)+99円」の手数料がかかります。
<国内株の現物取引手数料(ワンショット手数料)>
1回の約定代金 | 手数料(税込) |
---|---|
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
100万円超 | 約定金額×0.099%(税込)+99円 |
上限金額は4,059円ですが、他社に比べると手数料がやや割高になるため、高額取引をする人は注意しましょう。
ポイントプログラム
au PAYカードも同時申込してきたので来月はauカブコム証券💪
引用:おりひか@マイペースに経済的自由を☘️@orihika2222(Twitter)
積立投資でpontaポイント1%さらにauユーザーなら4%還元🉐
au経済圏参入してみるかな🕵️。
VポイントはSBI証券
引用:ゆう@deep_red_comet(Twitter)
Pontaポイントはauカブコム証券 にて、それぞれポイント投資できるので
ムダなく使えるのが嬉しい。
auユーザー以外でも、Pontaポイントを使って100円から投資信託ができるということが魅力的で、口座を開設しました。口座開設の手続きが簡単で、登録から1週間程度で取引できたのでとてもよかった。取り扱い商品のラインナップは少ないと感じた。普段Pontaポイントを使う機会が少ないので、ポイントをつかってコツコツ積み立てをしていきたいと思う。
引用:ちっち17さん(価格.com)
<ポイントプログラムの評価>
・独自のポイントプログラムがお得
・auユーザーやPontaポイントユーザーにとっては便利
・auユーザー以外も手軽にポイント運用やポイント投資ができる
auカブコム証券では、投資信託の保有額に応じて最大0.24%(年率)のPontaポイントをためられます。auIDの登録は必要ですが、auユーザー以外もポイント運用やポイント投資ができるので、携帯キャリアや通信サービスの違いで諦める必要はありません。
<auカブコム証券のポイントプログラム>
付与対象のサービス | 投資信託の購入や保有 |
---|---|
対象ファンド | 追加型公募株式投資信託 (※外貨建MMFや公社債投資信託は対象外) |
ポイントの計算方法 | 購入:積立金額×0.1% 保有:月間平均保有残高×ポイント還元率 |
ポイント還元率(保有時) | 残高100万円未満:0.05% 残高3,000万円未満:0.12% 残高3,000万円以上:0.24% (※指定銘柄は一律0.005%) |
ポイントの種類 | Pontaポイント |
上記のほか、実際のユーザーからはポイント投資サービスも高く評価されています。投資信託はもちろんプチ株(国内株のミニ株)も購入できるので、ためたPontaポイントを無駄なくつかえるでしょう。
ツール・アプリ
auカブコム証券のツールを数時間使った感想。
引用:まつお@macchhaaaan(Twitter)
Good
・カスタマイズの自由度が高い
Not good
・彩やかな色が多くて目がチカチカ(特に赤と水色が隣接してる箇所)
・新規信用買いで指値を上方に訂正不可。一度取り消し後、新規注文しないといけない(←システム不備のため)。
株式投資のツール:株式分野では楽天証券のMarketSpeed2は必須だが、
引用:小貫対人@jinonuki(Twitter)
個人的にはマネックストレーダーの使い心地が抜群に良い。
auカブコム証券のkabuステーションは多機能だが取引専用に設定。
ツールは文字情報がメインですが、程よく使いやすいです。
引用:たっぴょんさん(価格.com)
詳しい情報は、専用のサイトも多いので、銘柄の選定はそちらで行っています。 要望としては、パソコンでアプリを立ち上げた時の画面サイズがフルサイズになったら見易いと思います。
<ツール・アプリの評価>
・カスタマイズの自由度が高い
・特にkabuステーションが多機能
・使用感は人によって異なる
auカブコム証券は国内株や先物オプションを中心に、さまざまなツール・アプリを提供しています。中でも情報収集から発注までを一本化できる「kabuステーション」が評価されており、高いカスタマイズ性や多機能さが人気を集めています。
kabuステーションは月額990円のツールですが、以下の条件を満たすと翌月の利用料金が無料になります。
<kabuステーションが無料になる条件>
・約定回数が1回以上(※全取引が対象)
・預り資産100万円以上
・国内信用取引口座を開設
・先物オプションやFX、取引所CFDの口座を新規開設
ただし、つかいやすさや見やすさなどの使用感については、ユーザーによって異なるようです。「チカチカする」「画面サイズが小さい」といった意見も見られるので、使用感は自身でチェックすることが望ましいでしょう。
投資情報
とりあえずマネックス、auカブコム証券は、投資情報が豊富なのでオススメだと思います^_^。
引用:marketmaker@marketmaker7(Twitter)
レポートや最新のマーケット情報などが無料で見れるので情報収集にはとても良いです。
引用:のりのりのりかたさん(価格.com)
総合的にはメインではなくサブ証券会社としては良いです。
ネットの画面については、様々な情報がありすぎて、初心者には少し難しさを感じるかもしれません。投資のための情報も定期的にメールでもらえるので、参考にさせていただいております。
引用:ちゃろのいえさん(価格.com)
<投資情報の評判>
・最新のマーケット情報やレポートが充実している
・無料でチェックできる投資情報が多い
・初心者がつかいこなすのはやや難しい
auカブコム証券は幅広い層のユーザーに向けて、以下のような投資情報を提供しています。
<auカブコム証券の投資情報(例)>
・セミナー動画
・アナリストによる最新レポート(auカブコム投資情報室)
・金融機関によるレポート
・投資教育口座コンテンツ
・SNSによる情報発信 など
中でもマーケット情報やレポートは高く評価されており、日々さまざまな情報が発信されています。「初心者には複雑」といった意見も見られますが、金融商品ごとのランキングもまとめられているので、スムーズに情報収集をしたい人にも役立つネット証券でしょう。
サポート体制
auカブコム証券の口座開設したけど、不安ややり方が分からないがたくさん(泣)。泣く泣くサポートセンターに電話しました☎️。定年な説明で不安解消!
引用:toshi@toshi41185876(Twitter)
取引の仕方も教えてもらいました💦。
【サポート】
引用:もりのこえさん(価格.com)
電話対応は丁寧であった。
カスタマーサポートも決して親切ではありません。ネット上の対応では、こちらの質問に答えないケースがよくありました。AUの会社なので、ユーザーフレンドリーかとおもったのですが、まったく操作性はフレンドリーじゃありません。他の証券会社ではこんなことはなかったので、驚いています。
引用:yumirinrinrin(価格.com)
<サポート体制の評価>
・口座開設から取引方法まで丁寧に教えてもらえる
・電話対応のスタッフが親切
・ネット上のサポートでは解決できない問題もある
auカブコム証券のサポートについては、電話での対応が評価されています。口座開設はもちろん、取引やシステムに関する相談にも対応してもらえるので、投資経験がなくても気軽に利用できるでしょう。
また、公式サイトではデジタルアシスタントも用意されていますが、問題やトラブルによっては解決できないこともあるようです。文字だけのやり取りでは難しいケースもあるので、悩みや不安を抱えた場合は電話での相談を考えましょう。
auカブコム証券が向いている人
ここからは、auカブコム証券が向いている人を紹介します。以下に当てはまる人は、auカブコム証券での口座開設を考えてみましょう。
1.Pontaポイントやau PAYカードのユーザー
auカブコム証券では、投資信託の購入・保有によってPontaポイントをためられます。投資信託を取引しなくても、すでに保有しているポイントで投資ができるので、Pontaポイントユーザーにとっては便利なネット証券といえるでしょう。
また、au PAYカードを持っている人は、投資信託のクレカ積立によって購入代金の1.0%がポイントバックされます。
<auカブコム証券のクレカ積立>
対象商品 | 投資信託の積立 |
---|---|
対象クレジットカード | au PAYカード |
ポイント還元率 | 年率0.1% |
積立可能額 | 毎月100円~50,000円 |
積立頻度 | 毎月1回(月初めの営業日) |
一般NISAやつみたてNISAも対象なので、auカブコム証券はau PAYカードのユーザーにとっても便利です。
2.ツール・アプリの操作性にこだわりたい
auカブコム証券のツール・アプリは、MINKABU(※)の2022年ネット証券ランキングにおいて、「チャート部門」と「銘柄検索部門」の1位に選ばれています。また、そのほかのツール・アプリも充実しているため、分析面や操作性にこだわりたい人に向いているでしょう。
(※)株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドが運営する、投資や資産形成のための情報メディア。
<auカブコム証券のツール・アプリ>
商品 | ツール・アプリの例 |
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株式 | ・EVERチャート(68種類のテクニカルを搭載したチャート) ・カブナビ(細かい検索ができる銘柄探し用のツール) ・kabuステーション(情報収集から発注までを完結できるツール) |
先物オプション | ・kabuステーション(株式と先物オプションに対応) ・証拠金シミュレーター(必要証拠金のシミュレーションツール) ・先OPナビ(投資戦略に適したポジションを提示するツール) |
その他 | ・auカブコムFXアプリ(スマートフォン用とPC用を提供) ・債券シミュレーター(パフォーマンスのシミュレートができるツール) ・365CFDシンプルチャート(簡単にチャート分析ができるCFD取引専用のツール) |
上記のほかにも、気になる銘柄を整理できるツールや、好成績銘柄のみを抽出するツールなどが提供されています。
3.複数の金融商品を取引したい
auカブコム証券はラインナップを日々充実させており、2022年11月現在では以下の金融商品を取引できます。
<auカブコム証券で取引できる商品>
・国内株(現物取引、信用取引、プチ株)
・米国株
・投資信託
・FX
・先物オプション
・債券
・NISA
・ロボアド
・銀行(住宅ローンやカードローンなど)
上記の中でも株式や投資信託については、保有分をFXの証拠金として活用することができます。このサービスを利用すれば、預け入れている現金がなくてもFX取引ができるので、投資の幅をぐっと広げられるでしょう。
auカブコム証券のよくある質問
投資に慣れていない人に向けて、以下ではauカブコム証券のよくある質問をまとめました。初心者が気になるポイントを紹介しているので、口座開設の前にチェックしておきましょう。
Q1.auカブコム証券のメリットは?
auカブコム証券のメリットとしては、以下の6つが挙げられます。
<auカブコム証券のメリット>
・米国株や投資信託の銘柄が充実している
・国内株や米国株の取引コストが安い
・投資信託の購入や保有でPontaポイントがたまる
・Pontaポイントをつかって投資ができる
・マーケット情報やレポートが豊富
・電話サポートの対応が丁寧
中でもポイントプログラムは多くのユーザーから評価されているため、効率的にポイント運用をしたい人や、投資信託のクレカ積立をしたい人はauカブコム証券を検討してみましょう。
Q2.auカブコム証券のデメリットは?
一方で、auカブコム証券には以下のようなデメリットもあります。
<auカブコム証券のデメリット>
・iDeCoの対象商品がやや少ない
・約定代金が100万円を超えると割高になる(※国内株現物取引の従量制プラン)
・情報が多い影響で、初心者は迷ってしまうことも
国内株の取引コストについては、加入するプランを「1日定額手数料」に変えることで対策できます。定額制のプランでは、1日の約定代金が100万円を超えない限り手数料が0円となるため、少額取引のみを行う人はコストを大きく抑えられるでしょう。
Q3.Pontaポイントをつかった投資について知りたい
auカブコム証券のポイント投資では、1,400以上の投資信託やプチ株を取引できます。現金とポイントを一緒につかうこともできるので、ためたPontaポイントが無駄になることはありません。
ポイント投資での購入分については、通常の購入(現金による買付)と同じように扱われるため、保有数に応じた配当金や分配金も受け取れます。
Q4.auユーザーに優遇はある?
auカブコム証券はauユーザーに対して、株式の取引手数料が1%割引されるサービスを提供しています。また、2022年7月末までは、au回線またはUQ mobileユーザーのポイント還元率(※投信積立)が2~4%にアップするキャンペーンも実施されていました。
投信積立のキャンペーンは終了していますが、今後も新たなキャンペーンが実施される可能性があるため、auユーザーの人は情報をこまめにチェックしましょう。
Q5.取引ツール・アプリでつかいやすいものは?
取引ツール・アプリの中では、情報収集・分析から発注までを完結できる「kabuステーション」が高く評価されています。国内株の現物取引や信用取引はもちろん、米国株や先物オプションにも活用できるので、kabuステーションは投資活動を一本化させたい人におすすめです。
auカブコム証券はポイントプログラムが充実している
auカブコム証券は、クレカ積立のポイントサービスやポイント投資が評価されているネット証券です。auユーザー以外も対象なので、携帯キャリアに関係なく効率的にポイントを運用できるでしょう。
ただし、2022年11月現在ではラインナップが少ないので、口座開設の前には目当ての商品があるか確認することをおすすめします。