毎年11~12月といえば、会社からのボーナスを意識する時期です。2022年10月からは政府が実施する全国旅行支援が行われているため、すでに使い道を考えている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではボーナスの使い道で失敗しない方法、今冬ならではの使い道を紹介します。
ボーナスの失敗しない使い道の考え方
ボーナスの使い道で失敗しないためには、前もってプランを考えることがポイントです。どのように計画を立てれば良いのか、まずは基本的な考え方から見ていきましょう。
貯蓄状況を確認する
ボーナスは支給分をすぐに使い切るのではなく、家計に合わせて使い道を考えます。現時点で貯蓄がまったくない場合は、急な病気やけがなどに備えてボーナスの大部分を貯蓄に回す必要があるでしょう。
そのため、まずは現在の貯蓄状況を確認する必要があります。今後の生活をイメージしながら、「いくらまでなら使えるのか」や「貯蓄がどれくらいあれば安心できるのか」を考えましょう。
毎月の貯金とのバランスを考える
毎月の貯金額とのバランスも、ボーナスを使う前に考えておきたいポイントです。以下のケースに当てはまる場合は、ある程度の金額を使っても問題ないと判断できるでしょう。
<ボーナスをある程度使える条件>
・すでに安定した生活を送れるだけの貯蓄がある
・普段の給料だけである程度の貯蓄を作れている
・老後資金を問題なく貯められる
特に意識しておきたいのは、老後に必要な資金です。地域や生活水準にもよりますが、夫婦2人の老後資金は2,500万円、単身世帯では1,500万円が目安といわれています。ボーナスをいくらくらい老後資金に回すのか、現在の貯蓄状況をふまえて判断しましょう。
今冬ならではのボーナスの使い道
国による施策や景気を踏まえ、ここからは今冬ならではのボーナスの使い道を紹介します。
今冬の全国旅行支援は閑散期を狙おう
2022年10月11日からは、旅行代金の40%相当が割引される「全国旅行支援」が実施されています。どのような制度なのか、以下で概要を簡単に確認しておきましょう。
全国旅行支援の概要 | |
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実施期間 | 2022年10月11日~12月下旬 (※都道府県によって異なる) |
割引対象(条件) | ・日本国内の旅行者 ・7泊までの国内旅行 ・平日は5,000円以上、休日は2,000円以上の旅行 |
必要書類 | ・ワクチン接種歴または検査結果 ・本人確認書類 |
割引上限額 | 交通付き宿泊:8,000円 宿泊のみ:5,000円 |
地域クーポン | 平日:3,000円 休日:1,000円 |
全国旅行支援には割引上限額があり、1日の旅行では1人あたり8,000円が上限となります。この金額を超えると割引率が下がってしまうため、お得に活用するには閑散期(ホテルが安い時期)を狙う必要があるでしょう。
<全国旅行支援のイメージ(※交通付き宿泊)>
・1泊30,000円のホテルに3泊宿泊
割引上限額×日数=割引金額
8,000円×3日=2万4,000円(割引率26.6%)
・1泊10,000円のホテルに3泊宿泊
ホテルの宿泊費×割引率×日数=割引金額
10,000円×40%×3日=1万2,000円(割引率40.0%)
割引上限額が適用されるのは、交通付き宿泊で1人あたり20,000円、宿泊のみで1人あたり1万2,500円までです。この金額を超えると徐々に割引率が下がってしまうので、その点に注意しながら宿泊先を選びましょう。
インフレ対策として貯めておく
2022年は世界中でインフレが進んでおり、日本でもさまざまな商品・サービスの値上げが続いています。2022年1月の電気料金値上げに始まり、食品や外食サービス、サブスクリプションなども値上げ対象になりました。
家計に影響するものも多く、2022年10月には食品だけで約6,700品目が値上げされています。
<2022年に値上げされたもの(一例)>
・電気料金
・ガス料金
・牛乳やヨーグルトなどの乳製品
・離乳食やハムなどの加工食品
・マヨネーズやドレッシングなどの調味料
・ビールや炭酸飲料などの飲料
値上げ品目の影響を受けやすい家庭や、電気・ガス料金の値上げで生活が苦しくなりそうな人は、ボーナスを貯蓄に回すことも考えましょう。帝国データバンクの調査によると、食品値上げによる家計負担の増加額は年間7万円ほどといわれています。
2023年以降の値上げも想定し、ある程度の貯蓄を作っておくことをおすすめします。
家計とのバランスを考えて賢くボーナスを使おう
2022年10月から全国旅行支援が始まりましたが、無計画にボーナスを使うべきではありません。家計とのバランスや生活にかかわる商品・サービスの値上げに備えつつ、娯楽と貯蓄に回す分を慎重に考える必要があります。
また、全国旅行支援には割引上限額があり、プランの有無によってお得度が変わってきます。最大40%の割引を受けられるように、宿泊時期やホテルを工夫して選びましょう。