コンビニATM、どのぐらいの人が使っている?
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今やコンビニは、社会インフラとも位置付けられるようになった地域に欠かせない存在ですが、コンビニのATMを利用している人はどのぐらいいるのでしょうか。民間のリサーチ会社の調査結果から、コンビニATMの利用状況を確認します。

目次

  1. コンビニATMのメリット・デメリット
  2. コンビニATM利用者は7割弱
  3. コンビニATMの手数料
  4. コンビニATMは手数料をふまえて上手に活用しよう


コンビニATMのメリット・デメリット

リサーチ会社「マイボイスコム」は2022年10月1~5日にかけて、コンビニATMの利用に関するインターネット調査を実施しました。同社によるコンビニATMの利用状況調査は18回目で、9,918人から回答を得ました。

コンビニATMの利用者はどのような点にメリットを感じ、また何をデメリットと考えているのでしょうか。

調査でコンビニATMの利用場面を尋ねたところ、最も多かった回答は「コンビニATMが近くにある」の27.0%でした。次いで多かったのが「銀行ATMが近くにない」(26.3%)、「すぐに現金を引き出したい」(23.2%)で、コンビニATMの利便性を評価しているといえます。

一方で、コンビニATMに対する不満や利用しない理由としては、以下のようなものが挙げられていました。

・手数料が時間帯によって変化する
・ATMの隣にコピー機がある場合、すぐ隣に立たれると防犯的に気になる
・小銭の出し入れと振り込みができない

上記の中でも、手数料の高さや仕組みに関する指摘は多くみられました。

コンビニATM利用者は7割弱

コンビニATMは実際、どれほどの人が利用しているのでしょうか。

2022年のマイボイスコムによる調査によると、回答者の66.9%にコンビニATMの利用経験があり、33.1%は「利用したことがない」と回答しました。

利用経験者のATM利用頻度については、週1回以上が3.9%、月2〜3回が11.3%、月に1回が14.6%で、月に1度以上利用する人の割合は29.8%という結果でした。2〜3ヵ月に1回など、比較的利用頻度の少ない人の割合は合計37.1%となっています。

現金を引き出さない人の増加はスマホ決済・電子マネーの普及が影響か

同社の過去の調査に目を向けると、2013年10月の第13回調査では、コンビニATMを「利用したことがない」と回答した人の割合は37.6%でした。2016年10月の第16回調査までは、「利用したことがない」人の割合は37%台で推移していましたが、2019年10月の第17回調査以降、「利用したことがない」人の割合は少しずつではありますが、減少傾向にあります。

その一方で、第13回調査から増加傾向にあるのが、「コンビニATMで現金の引き出しは行わない」との回答です。第13回では13.7%でしたが、第18回では21.0%に増加しています。第18回調査から、コンビニATMの利用場面に関する質問で「スマホ決済や電子マネーのチャージ」を回答項目に追加し、同回答は15.3%でした。

「現金の引き出しは行わない」人が増えている背景には、スマホ決済や電子マネーの普及があるのかもしれません。

コンビニATMの手数料

コンビニATMのデメリットに挙げられる手数料ですが、コンビニATMの手数料は今、どのような水準にあるのでしょうか。銀行によってコンビニATMを利用できる時間や手数料が異なるため、一例としてセブン銀行のホームページに掲載されている三菱UFJ銀行の手数料を紹介します。

<セブン銀行のATM手数料(三菱UFJ銀行利用時)>

日・時間帯00:00〜08:4508:45〜18:0018:00〜24:00
平日の25日、月末110円無料110円
上記以外の平日330円220円330円
土日・祝日・12/31~1/3330円330円330円
(※25日、月末が土日・祝日の場合、前営業日)

コンビニATMは手数料をふまえて上手に活用しよう

マイボイスコムの調査からは、コンビニATMは現金だけでなく、スマホ決済や電子マネーの用途からも利用ニーズが高いことがうかがえます。一方で、手数料の高さや日にち・時間帯によって手数料が異なる点などはデメリットと感じている利用者も多く、上手にコンビニATMを活用したいところです。