節約は何から始めたら良い?1,000人調査の結果を紹介
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2022年12月の消費者物価総合指数は前年同月比4.0%の上昇を記録し、41年ぶりの歴史的な上げ幅となりました。とりわけ、日常生活に欠かせない光熱・水道(前年同月比15.2%上昇)、食料(同7.4%上昇)の物価高騰は深刻さを増しています。

家計を守る上でますます重要になるのが節約ですが、世の中ではどんな費用から削る人が多いのでしょうか。調査結果を紐解きながら、具体的な方法を探ってみましょう。

目次

  1. 費用別に節約している割合
  2. 無理な節約は避けよう


費用別に節約している割合

教育・学習支援業の株式会社バイアンドホールドが2022年12月12日に全国の30~50代の男女1,000人に実施した「節約による生活防衛に関する調査」によると、過去1年間に生活防衛のために節約をした人は67%を占めました。

さらに、節約をした人に「具体的に何を節約したか」(複数回答可)を尋ねたところ、「食費」(72%)、「娯楽費」(48%)、「被服費」(39%)の順となりました。

第1位:食費を大きく節約する方法

総務省統計局の家計調査年報(2021年)によると、1世帯の食費の平均支出額は月6万2,531円と支出全体の約30%を占めています。食費を抑えるには、外食の回数を減らし、自炊中心に変えることが効果的です。また、自炊中心にする際も、無駄な食材などを買いすぎてしまっては意味がありません。買い物をするときは事前にリストを作り余計なものを買わないようにする他、低価格のプライベートブランド商品などを積極的に利用するのがおすすめです。

また、毎月の予算と買い物に行く頻度を決めておき、まとめ買いをするのも効果が大きいでしょう。購入した食材をできるだけ余らせないようにするため、冷凍保存しやすいメニューの作り置きをしておけば無駄を省けます。なお、クレジットカードやQRコード決済などを利用すれば買い物で使えるポイントがたまるため、現金払いをしている人は切り替えを検討するのも良いでしょう。

第2位:娯楽費を大きく節約する方法

総務省の調査では、教養娯楽費は月2万1,907円と支出全体の約10%を占めています。しかし、節約を意識し毎月の上限額を決めておけば、それを上回る出費は避けやすいです。旅行やレジャーを計画する際は予算を立て、目標額の資金を確保してから出かけるようにすれば計画的にお金を使えるでしょう。

その他にも、読みたい雑誌や本がある場合は図書館の無料のサブスクリプションサービスを利用する手もあります。映画鑑賞に出かけるときはサービスデーや割引のある時間帯を狙えばお得です。

第3位:被服費を大きく節約する方法

総務省の調査では、被服及び履物にかかる平均額は月7,255円とさほど多くないように感じます。しかし、季節の変わり目や子どもの成長などに合わせた支出は避けられません。そのため、普段の買い物をはできるだけ控えましょう。

季節ごとに予算を決めておくのが効果的です。衝動買いを避けるためには、自分に似合う服、生活の中で本当に必要な服を客観的に分析することも欠かせません。古くても構わない物であれば、フリーマーケトトアプリやリサイクルショップ、古着専門店も積極的に活用すると良いでしょう。

無理な節約は避けよう

節約に「無理」は禁物です。食費を切り詰めすぎて病気になってしまえば、せっかくの節約も水の泡になってしまいます。物価高騰が収束する気配は見えないからこそ、できる範囲でコツコツと続けることが何よりも大切です。

ちなみに、バイアンドボールド社のアンケートで被服費に次いで節約した人が多かった費目は「公共料金」(37%)でした。まだまだ寒さが続く中、電気代などを抑えようと暖房を過度に我慢すれば体調を崩しかねないので注意したいところです。