
最近の物価上昇で電気代やガス代などの支出が増え、家計のやりくりは大変になるばかりです。もし、日々の買い物などでたまるポイントで毎月1万円分を捻出することができるなら、家計の負担は少し楽になります。毎月1万円分のポイントをためることは可能なのか、またどうすればポイントがたまりやすくなるのか解説します。
毎月1万円分のポイントをためるのは可能か計算してみる
1万円分のポイントをためるには、どれほどの買い物が必要になるのでしょうか。
ポイント還元率1%の場合
ポイント還元率は、利用しているクレジットカードや買い物をする店舗、買い物をする日にちによって異なりますが、まずは一般的な還元率1%で、必要な金額を計算してみます。
ポイント還元率1%は、100円の買い物をしたときに1ポイント(1円相当)が付与されることを意味します。ポイント還元率1%で1万円分のポイントをためるには、100万円に相当する買い物が必要です。
ポイント二重取りでポイントをためる場合
毎月の買い物が100万円というのは、一般的な感覚からすれば現実的な金額ではありません。ポイント還元率1%だけで毎月1万円分のポイントをためることは困難なように思えます。
ただし、ポイント還元率は工夫次第で上げることもできます。その方法の一つがポイントの二重取りです。具体的な方法については後述します。
ここでは、二重取りでポイント還元率を上げた場合に、1万円分のポイントをためるのに必要な支払い額を計算します。もし、二重取りでポイント還元率が1.5%に上がったのなら、必要な支払い額はいくらになるでしょうか。その金額は、次の計算式で求められます。
1万円÷0.015=約67万円
毎月の買い物が約67万円になるというのも、一般的には高すぎる水準といえます。
ポイント三重取りでポイントをためる場合
それでは、ポイント還元率をさらに上げるために、ポイント三重取りでポイントをためる場合はどうでしょうか。
仮に、ポイント三重取りで還元率が2.0%に上がったとします。ポイント還元率が2.0%のときに、1万円分のポイントをためるのに必要な支払い額は、約50万円です。
総務省の2022年家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は月平均で29万865円でした。月50万円の支出は平均より多いですが、支出が多い月であればポイント1万円分をためられる可能性があります。
お店によっては、「ポイント5倍デー」や「ポイント10倍デー」といった特典日を設けています。また、地域によっては自治体と連携した20%還元、30%還元などのキャンペーンが実施されています。
そうした機会を上手に活用して、ポイント還元率が高いときにまとめて買い物するなど工夫すれば、月1万円分のポイント獲得は十分可能です。
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ポイントを二重取り、三重取りする方法
ポイント還元率を上げる二重取り、三重取りはどうすればできるのでしょうか。
ポイント二重取りの方法
ここでは、全国の提携店舗で共通ポイントとして使えるPontaポイントを例に、「二重取り」「三重取り」の方法を紹介します。
まず、「二重取り」に関しては、KDDIが提供している決済サービス「au PAY」と連携します。通常、Pontaポイントがたまる店舗で買い物をする場合、Pontaカードを提示するだけでは、200円ごとに1〜2ポイントしかたまりません(還元率0.5〜1.0%)。
ここで、Pontaポイントと連動したau PAYで支払いをすると、支払い額200円ごとにさらに0.5%分のポイントが加算され、ポイント還元率は最大1.5%に増えます。ここまでが二重取りです。
ポイント三重取りの方法
三重取りは、au PAYへのチャージに際して、au PAYカード(クレジットカード)を利用します。2022年12月からはゴールドカード限定で、チャージ額100円ごとに1ポイント(還元率1%)が付与されます。
二重取りで得られる最大還元率1.5%に、au PAYカード利用分の1%を合わせると、還元率は最大で2.5%に達します。還元率2.5%で1万円分のポイントを獲得できる支払い額は約40万円と計算できます。
2022年の平均消費支出(2人以上世帯)が月平均29万865円に近付いてきました。
ポイント四重取りも可能?
Pontaポイントのような複数の店舗で利用できる共通ポイントとは別に、ドラッグストアなどが独自で発行しているポイントもあります。最近では、1回の買い物で共通ポイントと独自ポイントの両方を獲得できる店舗も出始めており、四重取りを狙うこともできます。
ポイントが多くたまる方法を見つけよう
以上のように、買い物をすると付与されるポイントは工夫次第で二重取り三重取りができます。この他にもキャンペーンなどを利用することでポイント還元率を高めれば、月1万円分のポイントをためるのが現実味を増すでしょう。