
副業の経費を支払う場合は、普段使いのクレジットカードと分けることで管理がシンプルになります。確定申告の負担を軽くするためにも、副業用として利用するクレジットカードはどのような基準で選べば良いのでしょうか。
副業用クレジットカードは必要か
普段使いと副業用のクレジットカードを使い分けると、どのような利点があるのでしょうか。まずは、副業用クレジットカードをつくる必要性から解説します。
生活費と経費を分別できる
副業用のクレジットカードを持つと、生活費と経費が別の明細に残るため、管理の手間を省けます。確定申告の際はクレジットカードの明細書を確認するだけで、1年間の経費をすぐに確認できます。
会計ソフトへの記帳が楽になる
クラウド会計ソフトとの連携機能があるクレジットカードでは、請求情報をもとに経費が自動で記帳されます。経費を一つひとつ入力する必要がないため、記帳の作業時間を大きく減らせます。
支払いにゆとりができる
クレジットカードの利用代金は、指定の口座から引き落とされる形で支払われます。通常、一括払いでは1~2ヵ月後に引き落とされるため、支払いを先延ばしにできます。
また、「ボーナス一括払い」に対応したクレジットカードを選ぶと、半年分の利用代金を年2回に分けて支払えるため、支払い時期をさらに延ばせます。
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副業用クレジットカードの選び方
自分に合った副業用クレジットカードを選ぶには、以下の点を確認する必要があります。
<副業用クレジットカードの選び方>
・ポイント還元率の高さ
・ビジネスに特化しているか
・支払いを先延ばしにできるか
・お得な特典があるか
具体的にどのような点を確認すれば良いのか、一つずつ見ていきましょう。
ポイント還元率の高さ
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶと、経費を支払ったときに多くのポイントを受け取れます。仮に100万円の支払いをした場合の、還元率による獲得ポイント数の違いを以下にまとめました。
ポイント還元率 | 受け取れるポイント |
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0.5% | 5,000ポイント |
1.0% | 10,000ポイント |
1.5% | 15,000ポイント |
2.0% | 20,000ポイント |
上記の表を見てみると、還元率が0.5%変わっただけでも、受け取れるポイント数は大きく変わることが分かります。
ビジネスカードを選ぶ
ビジネスカードとは、小規模事業者や個人事業主などを対象にしたクレジットカードです。ビジネスに特化したサービスが付帯されているため、ビジネスカードを選ぶと副業に役立つかもしれません。
<ビジネスカードの付帯サービス例>
・複数枚のETCカードを発行
・利用情報を会計ソフトへ連携
・シェアオフィスやコワーキングスペースの利用
・アウトソーシングサイトの利用
・補助金や助成金の検索サービス など
ビジネスカードは利用限度額が高めに設定されているため、大きな支払いが必要になる副業にも向いています。
締め日から支払い日までの期間が長い
商品の仕入れやサービスの利用が必要になる副業では、必要経費を自己負担で先払いするケースもあります。豊富な資金があれば問題ありませんが、家計への影響が不安な人は、締め日から支払い日までの期間が長いクレジットカードを選びましょう。
例えば、「月末締め・翌月10日払い」の場合は、毎月1日~月末までの利用代金を翌月10日に支払います。このような締め日と支払い日は、クレジットカードの申し込むを行う前に必ず確認しましょう。
ちなみに、締め日はクレジットカードの利用代金が集計される日のことで、支払い日は指定の口座などから利用代金を支払う日のことです。
ラウンジサービスを確認する
ラウンジサービスとは、飛行機の出発時間まで過ごせる「空港ラウンジ」を利用できるサービスです。空港ラウンジではドリンクや雑誌、パソコン、Wi-Fiなどを利用できるため、待ち時間を有意義に過ごすことができます。
ラウンジサービスは全てのクレジットカードに備わっているわけではなく、ゴールド以上のグレードにしか付帯されない場合もあります。空港での待ち時間を有効活用したい人は、グレードによる違いに注意しながらラウンジサービスを比較してみましょう。
効率的に副業をやろう
利用シーンに合ったクレジットカードを使うと、副業の効率を高められます。ポイント還元率や必要な付帯サービスを見定めて、自分の得になるクレジットカードを探してみましょう。
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