
公共料金の支払い方法によっては、割引やポイント付与などのサービスを受けられます。公共料金は現金払いの他にも、銀行口座やクレジットカードからでも支払えますが、どの方法が最もお得になるのでしょうか。
公共料金の支払い、どうしてる?
手元にある現金で公共料金を支払うと、基本的には割引やポイント付与などのサービスが受けられません。そのため、口座振込や払込用紙で支払っている人は、以下の方法に変えるとお得になる可能性があります。
<口座振替>
事前の申込内容に従って、銀行が指定口座から振込をするサービス
<クレジットカード払い>
クレジットカードを使って商品やサービスの支払いをする方法
公共料金は毎月支払うものなので、上記の方法についても「どちらがお得か」を知っておく必要があります。ここからは口座振替とクレジットカード払いに分けて、それぞれのメリットを解説します。
口座振替のメリット
口座振替で公共料金を支払うと、契約会社によっては使用料金の割引を受けられます。実際にどれくらい割引されるのか、大手電力会社の例を紹介します。
電力会社名 | 口座振替割引(税込) |
---|---|
東京電力 | 毎月55円の料金割引 |
関西電力 | 前月分の電気料金を55円割引 |
中部電力 | 当月分の電気料金を55円割引 |
仮に毎月55円の割引が適用されると、1年間で660円、10年間では6,600円も支払いが減ります。ガス料金や水道料金も対象になる場合は、さらに大きな節約効果が期待できます。
クレジットカード払いのメリット
公共料金のクレジットカード払いでは、支払った料金に応じてポイントが付与されます。クレジットカードのポイント還元についても、いくつか例を紹介しましょう。
名称 | 受け取れるポイント | ポイントの種類 |
---|---|---|
au PAYカード | 利用料金(税込)×1.0% | Pontaポイント |
dカード | 利用料金(税込)×1.0% | dポイント |
なお、コンビニに払込用紙を持参する方法では、公共料金のクレジットカード払いはできません。クレジットカード払いは事前申込が必要なので、契約している会社での手続き方法を確認しておきましょう。
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どちらがお得か比較してみる
公共料金の口座振替とクレジットカード払いは、どちらがお得になるのでしょうか。以下の前提条件で、口座振替割引やポイント還元を計算してみましょう。
<シミュレーションの前提条件>
・電気料金の口座振替割引:毎月55円
・ガス料金の口座振替割引:毎月55円
・水道料金の口座振替割引:毎月55円
・ポイント還元率:支払い金額の1.0%
上記の公共料金3つを合計して、以下の表にまとめている1年間の割引額1,980円を算出しています。
1年間の公共料金 (総額) | 1年間の割引額 (口座振替) | 1年間のポイント (クレジットカード払い) |
---|---|---|
12万円 | 1,980円 | 1,200ポイント |
13万2,000円 | 1,980円 | 1,320ポイント |
14万4,000円 | 1,980円 | 1,440ポイント |
15万6,000円 | 1,980円 | 1,560ポイント |
16万8,000円 | 1,980円 | 1,680ポイント |
18万円 | 1,980円 | 1,800ポイント |
19万2,000円 | 1,980円 | 1,920ポイント |
20万4,000円 | 1,980円 | 2,040ポイント |
21万6,000円 | 1,980円 | 2,160ポイント |
22万8,000円 | 1,980円 | 2,280ポイント |
24万円 | 1,980円 | 2,400ポイント |
上記の通り、「電気+ガス+水道」の合計料金が安い場合は口座振替割引の方がお得です。
ただし、毎月の支払いが1万6,500円(年間19万8,000円)を超えるとクレジットカード払いの方がお得になり、合計金額が増えるほどその差は広がっていきます。
参考として、クレジットカードのポイント還元率を1.2%とした場合のシミュレーションも紹介しておきましょう。
1年間の公共料金 (総額) | 1年間のポイント (クレジットカード払い) |
---|---|
12万円 | 1,440ポイント |
13万2,000円 | 1,584ポイント |
14万4,000円 | 1,728ポイント |
15万6,000円 | 1,872ポイント |
16万8,000円 | 2,016ポイント |
18万円 | 2,160ポイント |
19万2,000円 | 2,304ポイント |
20万4,000円 | 2,448ポイント |
21万6,000円 | 2,592ポイント |
22万8,000円 | 2,736ポイント |
24万円 | 2,880ポイント |
上記のケースでは、毎月の支払い金額が1万3,750円(年間16万5,000円)を超えるとクレジットカード払いの方がお得になります。クレジットカードのポイント還元率によってもお得な方法は変わるので、その点に注意しながら公共料金の支払い方法を考えましょう。
マネーリテラシーを高めよう
公共料金の支払い方法を変えても、1ヵ月単位で見れば大きな差はありません。しかし、毎月発生する支出は、小さな積み重ねが大きな差になっていきます。公共料金以外の支出もチェックして、マテーリテラシーを高めながら節約に取り組みましょう。
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