株式投資などの投資に挑戦してみたいけど、大損するのが怖くて手が出せないという人は、ポイント投資を始めてみてはいかがでしょうか。ポイント投資は、買い物などでたまった手持ちのポイントで株式や投資信託を購入できるサービスで、本番同様の投資を体験するのにうってつけです。
現金不要で投資を始められる
ポイント投資の最大の魅力は、現金を必要としない点です。
投資と聞くと、始めるには一定程度のまとまった現金が必要というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、ポイント投資では現金を用意する必要がありません。ポイントのみで株式や投資信託を購入でき、投資に必要なポイント数も数百ポイント程度と、気軽に始められます。
ポイントと現金を併用することもできますが、現金が減ることだけはどうしても避けたいという人は、ポイントのみで投資を始めるとよいでしょう。仮に購入した銘柄が値下がりしても、現金を失うことにはなりません。
ポイント投資はお得な気分になれる
ポイント投資には、株式や投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されるプログラムもあります。そうしたプログラムを活用すればお得感を高めることができます。
例えば、auカブコム証券の投資信託ポイントプログラムは、保有残高に応じて毎月Pontaポイントが加算されます。auカブコム証券のホームページによると、ポイント対象商品の月間平均保有残高が100万円の場合、au契約者は年間1,000ポイント、au契約をしていない人でも年間500ポイント獲得することができます。
その他にも、ポイント投資サービスを提供している会社によって、株式や投資信託の取引手数料に対して、一定割合のポイントを還元するプログラムや、ポイント投資を行った場合にポイント還元率をアップするサービスを提供しています。
| Pontaポイントをためたい方はこちら |
|---|
ポイント投資のお得度シミュレーション
ここでは、ポイント投資する対象を「S&P500」に連動するインデックスファンド（※）と想定します。S&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している500銘柄の時価総額をもとに算出したアメリカ株式市場の株価指数の一つです。
（※）ある指数と同じ値動きを目指す投資信託のこと。
投資信託の中には、このS&P500に連動する商品があります。S&P500にポイント投資したいときは、こうした商品を購入するのも良いでしょう。
もし、5年前にS&P500に連動する投資信託にポイント投資していたら、いくらになっているでしょうか。2017年12月1日のS&P500は2,642.22でした。5年後の2022年11月23日時点のS&P500は4,027.26まで上昇しており、5年間の上昇率は152.4%です。つまり、投じたポイントが約1.5倍に増えたことになります。
S&P500に連動するインデックスファンドへの投資のタイミングが10年前の2012年であればどうでしょうか。2022年11月23日の4,027.26まで保有し続けていたとすると、2012年11月30日の1,416.18からの上昇率は約284%です。実に3倍近くも保有ポイントは価値を高めていたことになります。
ポイント投資で損したら？
ポイント投資で購入した株式や投資信託が値下がりし、含み損を抱えてしまったら、どうすればよいのでしょうか。
まずはその銘柄について調べましょう。なぜ購入時点から下落したのか、今後価格が回復する見込みはあるのかといった視点から、情報を集めます。その上で、回復する見込みが乏しいと判断すれば、その銘柄は売却してしまうという選択もあります。投資の世界では、購入時より値下がりしている状態でも売却し、損失を確定させることを「損切り」といいます。
損切りは人間の心理的に難しい行為ですが、損切りできずに含み損のある銘柄を保有し続けていると、価格はさらに下落する恐れもあります。
ポイント投資の経験は将来の財産になる
本格的な投資を始める前に、ポイント投資で成功体験を得ることも大切ですが、同様に負ける経験を積むことも重要です。仮に損をしたとしても、ポイントであれば現金を失ったわけではないと割り切れます。貴重な体験ができたと思ってポジティブにとらえましょう。
また、銘柄の選択や値動きの分析といった経験は、本番の投資に向けた財産となります。
手持ちの100ポイントから投資を始めよう
ポイント投資は、買い物などでためたポイントで株式や投資信託を購入できるサービスです。もし購入した銘柄が下落しても、ポイントのみで投資していたのであれば、現金を失うよりもダメージは小さいでしょう。投資を始めたいがなかなか踏み出せないという人は、まずは手持ちの100ポイントから始めるとよいでしょう。