30代男女の平均年収と年収の増やし方
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日本の賃金水準は1990年頃からあまり変わっておらず、OECD(※)の加盟国と比べても低い傾向にあります。本記事では30代男女の平均年収や、年収の増やし方をまとめました。

(※)ヨーロッパを中心に38ヵ国が加盟する経済協力開発機構のこと。

目次

  1. 「民間給与実態統計調査」から30代男女それぞれの平均年収を紹介
  2. 給料を増やすためにはどうすればいい?
  3. 昇給で年収アップを狙う際のポイント
  4. 転職で年収アップを狙う際のポイント
  5. 年収を増やす計画を立てよう


「民間給与実態統計調査」から30代男女それぞれの平均年収を紹介

まずは国税庁の「民間給与実態統計調査(令和2年分)」を参考に、20~50代までの平均年収を紹介します。

<年齢階層別の平均給与>

年齢男性の平均年収女性の平均年収男女合計の平均年収
20~24歳277万円242万円260万円
25~29歳393万円319万円362万円
30~34歳458万円309万円400万円
35~39歳518万円311万円437万円
40~44歳517万円317万円470万円
45~49歳621万円321万円498万円
50~54歳656万円319万円514万円
55~59歳668万円311万円518万円
全体平均532万円293万円433万円
(参考:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」)

上記の通り、30代前半の平均年収は400万円、30代後半は437万円という結果になりました。30代後半は全体平均とほぼ同じであり、50代までは年収が伸びる傾向にあります。

給料を増やすためにはどうすればいい?

一般的なサラリーマンやOLが給料を増やすには、「昇給を狙う」または「転職をする」の主に2つの選択肢があります。

昇給の場合は、同じ会社に勤めながら給料アップを目指すことになるため、会社からの評価を高める必要があります。転職の場合は、情報収集が成功を左右するポイントになるでしょう。

昇給で年収アップを狙う際のポイント

ここからは、昇給で年収アップを狙うために意識したい3つのポイントを紹介します。

1.スキルアップをする

実務に役立つスキルを習得すると、会社からの評価や昇進の可能性が高まります。昇給制度などに記載がある場合は、特定の資格を取得することで資格手当が付き年収が増えるケースもあります。ただし、評価に直接つながらないスキルもあるので、会社の制度は事前にチェックしておきましょう。

2.会社内で信用力を高める

企業によっては、勤務態度や業績で給料がアップする「考課昇給」が導入されています。また、特別昇給によって年収が増える例もあるので、日頃から社内での信用力を高めるような言動を意識しましょう。

具体例としては、チームや上司と積極的にコミュニケーションを図ったり、難しい業務でも真っ先に行動したりする方法が挙げられます。

3.昇進試験に積極的に挑戦

勤め先で昇進試験が用意されている場合は、積極的に受験することを考えましょう。昇進が給料に反映されない企業もありますが、合格すれば会社からの評価が高まるので、将来的な年収アップにつながります。

転職で年収アップを狙う際のポイント

次は、転職で年収アップを狙うために意識したい3つのポイントを見ていきましょう。

1.徹底的な求人のリサーチ

理想の職場が見つかるかどうかは、求人案件のリサーチにかかっています。リサーチの時点で魅力的な転職先が見つからなければ、いくら面接や試験に力を入れても年収アップにはつながりません。求人情報誌や求人サイト、転職エージェントなどを活用しながら求人をリサーチをしましょう。

2.今後の市場拡大が見込める業界を狙う

年収アップを狙った転職では、業界の将来性・成長性をチェックすることも必要です。業界の先行きが暗い場合は、転職をしてから思うように年収が上がらなかったり給料が下がったりしてしまうかもしれません。転職時点での年齢を踏まえ、市場の成長が見込めて退職まで安定して働けるような業界を狙いましょう。

3.自分を「安売り」しない

いざ転職活動を始めると、「生活を安定させたい」との思いから転職先を焦って決めてしまう人は少なくありません。確かに安定収入は必要ですが、自分を安売りすると希望の転職先を選ぶことは難しくなります。これまでのキャリアや習得したスキルを踏まえて、満足のいく転職先をじっくり見つけましょう。

年収を増やす計画を立てよう

平均年収は50代後半まで増加傾向にありますが、実際の増加幅は企業によって異なります。現時点で30代の平均を上回っていても、定年退職まで安定して十分な給与を受け取れるとは限りません。将来に不安を抱えている人は、これを機に年収を増やすためのプランを考えてみましょう。