つみたてNISA始めるのにベストタイミング
(画像=尚子古橋/stock.adobe.com)

つみたてNISAは、節税をしながら積立投資が行える制度です。ただし、始める時期によっては損をする可能性があることをご存じでしょうか。本記事では制度の概要に加えて、つみたてNISAを始めるのにベストなタイミングを紹介します。

目次

  1. つみたてNISAってなんだ?
  2. つみたてNISAを始めるベストタイミングは?
  3. つみたてNISAは今すぐ始めるとメリットを最大化できる


つみたてNISAってなんだ?

つみたてNISAは、非課税投資枠の範囲内で全ての運用益が非課税になる税制優遇制度です。日本国内にお住まいの成人(※)であれば、金融機関からの申し込みによって簡単に専用口座を開設できます。

(※)成人年齢の引き下げに伴い、2023年以降は18歳以上が対象。

つみたてNISAの概要
口座数1人1口座
(※他のNISA口座との併用は不可)
非課税投資枠年間40万円
非課税期間最長20年
対象商品長期積立や分散投資に適した投資信託
買付方法積立投資のみ
投資可能期間2042年まで

つみたてNISAの対象商品は、販売手数料が0円かつ金融庁の基準を満たした投資信託と一部のETF(上場株式投資信託)です。金融機関によっては毎月100円から利用できるので、投資初心者でも気軽に始められるでしょう。

つみたてNISAを始めるベストタイミングは?

つみたてNISAは好きな時期に申し込めますが、始めるタイミングによっては損をすることがあります。ここからは、始めるタイミングによって何が変わるのかを紹介します。

年明けにスタート

つみたてNISAでは、毎年1月1日に新たな非課税投資枠(40万円)が設定されます。そのため、年明けから専用口座で取引をする場合は、昨年分の投資枠を使うことができません。

ただし、毎月同じ金額を積み立てて非課税投資枠を使い切りたい場合は、年明けにスタートする方法が簡単です。毎月3.3万円(40万円÷12ヵ月)を積み立てると、分かりやすく非課税投資枠をほぼ使い切れます。

ボーナスをきっかけに始める

利用する金融機関によっては、特定月のみ積立設定を変更できる「ボーナス設定」や「増額設定」が用意されています。このようなサービスを活用すれば、年の途中からつみたてNISAを始めても非課税投資枠を使い切れる可能性があります。

ただし、基本的には毎日・毎月の積立上限額が設定されているので、口座開設先のサービスの詳細を事前にチェックしておきましょう。

「今」が最良のタイミング

税金面や運用面で得をしたい人には、なるべく早くつみたてNISAを始める方法がおすすめです。思い立ったタイミングで口座開設をすると、以下のようなメリットを得られます。

<つみたてNISAを今すぐ始めるメリット>
・口座開設をした年の非課税投資枠も使い切れる
・積立期間や金額が増えて、効率的に運用しやすくなる
・運用額が増えることで、ポイントをためやすくなる

つみたてNISAを今すぐ始めると、本年分の非課税投資枠が無駄になることを防げます。また、資産運用やポイント運用の効率もアップするので、特別な事情がない限りは早めに始めましょう。

つみたてNISAは今すぐ始めるとメリットを最大化できる

つみたてNISAの非課税投資枠は1月~12月を一区切りにしているので、始めるタイミングによって投資できる金額が変わります。年明けやボーナスの時期に始める人も多いですが、メリットを最大化したい場合は今すぐ始める方法がおすすめです。今から始めれば、年間40万円の非課税投資枠を使い切れるかもしれません。