クレカ雑学!知られざる「ブラックカード」の世界
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20~30代の人たちの中には、クレジットカードの「ブラックカード」や「プラチナカード」をどうしたら持てるのか、どのような恩恵があるか知らない人も多いのではないでしょうか。上位ランクのカードについて知ることでれば、仕事へのモチベーションが上がるかもしれません。保有条件などを解説します。

目次

  1. クレジットカードのランク
  2. ブラックカードは何がすごい?
  3. ブラックカードの審査基準
  4. 入手困難だからこそ仕事へのモチベーションに


クレジットカードのランク

クレジットカードにおけるランクは、持ち主の社会的地位や信用を示す一つの指標です。そのため、カードを選択する際にランクを重要視する人もいるのではないでしょうか。一般的には「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」の順でランクが高くなります。

年会費が無料または2,000円以下が多い一般カードに対し、安定した収入が求められるゴールドカードは旅行傷害保険などの付帯サービスが充実しています。さらに上のプラチナカードは審査が厳しかったり招待制となったりし、年会費も数万円からと高額になりますが、ホテルや航空券予約に対応してくれるコンシェルジュサービスなどが提供されます。

ランクは高くなればなるほど特典や付帯サービスが充実する一方で、年会費や審査基準も高くなっていきます。実際には、カード会社の多くでプラチナカードが最高ランクとなり、ブラックカードを発行している会社は一部となります。

ブラックカードは何がすごい?

数社しか発行していないブラックカードは保有する人も限られています。クレジットカードの最高ランクであることから、付帯サービスはかなり手厚くなります。

例えば、365日24時間さまざまな要望に対応してくれる専任のコンシェルジュサービス、世界中の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスなどが付きます。また、予約困難のホテルやレストランのVIP優待利用やアップグレード、各施設の無料利用、世界的なスポーツ大会のVIP観戦、会員向けの特別イベントへの招待などさまざまです。

利用限度額の上限はカード会社によって700万~数千万円に上りますが、保有者の利用状況や年収に応じて個別に設定されることが多く、上限が設定されないこともあります。

ブラックカードは、通常カードでは受けられないハイクオリティーな待遇を受けられる分、年会費も最も高く設定されています。海外・国内のカード会社によって違いはあるものの、数万円~数十万円と高額です。中には入会金と年会費で100万円を超える場合もあります。

ブラックカードの審査基準

一般的にクレジットカード、特にブラックカードについては明確な審査基準や条件が明かされていません。入会基準はカード会社がそれぞれ独自に設定しているため、一般論としてどのような審査が行われているかを解説していきます。

ブラックカードは「招待制」であることが多い

プラチナカードまでは自分から審査に申し込むことができますが、ブラックカードの入会には原則として、「インビテーション(招待)」が必要とされています。カード会社から認められた社会的ステータスの高い一部のカード保有者にのみ連絡や招待状が届き、審査を経て入会できるようになっています。

招待されるための年収条件

年収条件についても非公表とされていますが、年収や年齢、職業などは所有者によって違いが大きく、線引きは不明です。一般的には年収1,000万円以上が目安ともいわれています。通常より厳しいプラチナカードよりも厳格な審査が求められます。

ただし年収だけでなく、招待に見合うだけの継続した年間利用額も審査基準となります。少額の利用ではなく、高額の支払いを毎月のように利用している人が招待を受けやすくなると考えられています。

過去の利用状況も関係する

ゴールドカードやプラチナカードなどのカードを長く所有し、さらに過去に高額の利用実績を積んでいることがブラックカードの招待に近づく一歩となります。

当たり前ですが、きわめて優良な利用履歴が求められます。例えば一度でもカードの支払いが遅延したり、キャッシングサービスの返済が滞っていたりすればクレジットヒストリーにネガティブな記録が残り、ブラックカードの入会審査に大きな影響が出る恐れがあります。

入手困難だからこそ仕事へのモチベーションに

クレジットカードの最高峰でもあるブラックカードは招待制で、発行しているカード会社も保有できる人の数も限られています。そのため、所有していればそれだけの社会的地位や信用を得ているとの証明にもなり、ハイステータスとしての身分証にもなります。年会費はカードの中で最も高額ですが、付帯保険やサービスはそれに見合った充実したものとなります。

ブラックカードの審査基準は会社ごとに変わりますが、一定の年収だけでなく、ゴールドカードやプラチナカードなど保有しているカードでの継続した高い年間利用額は必須のようです。20~30代のうちから「ブラックカードをいつか自分も持とう」と意識し、一つの目標として掲げていれば、仕事への熱意も上がるでしょう。