クレカの暗証番号、必要なときと不要なときの差は?
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普段クレジットカードを使っていると、暗証番号を求められるときと、そうでないときがありますよね。この差はいったい何なのでしょうか。本記事では暗証番号の必要・不必要の違いについて解説しつつ、クレジットカードにまつわるトリビアも紹介します。

目次

  1. クレジットカードの謎の一つに「暗証番号」
  2. 暗証番号を求められるときと求められないときの違い
  3. 他にもこんなトリビア
  4. クレジットカードには知られざる秘密が多くある


クレジットカードの謎の一つに「暗証番号」

クレジットカードの暗証番号とは、カードの利用時に本人確認をするために必要な番号です。カードを申し込んだ際に自身で設定する通常4桁の数字で、第三者による不正利用を防ぐ目的があります。

以前は、暗証番号ではなくサインで本人確認を求められる、磁気テープが貼られた磁気ストライプカードが主流でした。しかしクレジットカードの磁気不良や情報を盗み取られるスキミング被害に加え、筆跡をまねる第三者による不正利用など、セキュリティー面の脆弱性が問題でした。

現在では認証プロセスが高度化したICチップ搭載のクレジットカードへの移行が進んでいます。暗証番号も安全性を高める仕組みの一つで、盗難被害に遭った場合にも不正利用を防ぎ、間違えた番号を入力すれば複数回でロックがかかるなど、安心して利用するための重要な役割を果たしているのです。

暗証番号を求められるときと求められないときの違い

とはいえ、店舗やショッピングサイトによっては暗証番号を求められたり、求められなかったりする場面があるのではないでしょうか。ここではどのような違いがあるか説明していきます。

少額決済のとき

店舗によっては、数百円~千円前後の少額決済の場合、暗証番号やサインを求めずに決済できるように設定していることがあります。例えば少額の商品が多いコンビニでは、一定額を超えなければ基本的に暗証番号がなくてもカード決済が可能です。そのためレジの支払いに時間をかけず、スムーズに買い物ができるようになっています。

ネット通販のとき

インターネットの通販で買い物をすると暗証番号の入力は求められず、代わりにカードの裏面に記載された3桁の数字であるセキュリティコードを入力する必要があります。最近では安全強化のためにクレジットカード会社に登録したIDなども追加認証として求められるケースもあります。

サイン決済を求められるとき

先ほど説明した旧式の磁気カードの場合、暗証番号は登録されていないためサインによる認証が必要です。また店舗によっては端末がICカードに対応していないこともあり、その場合はサイン決済となります。端末がICカードに対応していても、暗証番号からサインに切り替えを希望することも可能です。

他にもこんなトリビア

もう一つ、クレジットカードの番号にまつわるトリビアをご紹介します。カード番号の桁数は国際ブランドの種類によって異なります。Diners Clubは14桁、American Expressは15桁、そして最も所有者が多いVisa・Mastercard・JCBは16桁です。

それぞれの番号にも意味があります。先頭から6桁目までが「発行者識別番号」となり、どのカード会社が発行したかが分かります。先頭の数字はカード会社の産業別区分となり、「1」が航空、「3」~「5」が金融関連といった分け方がなされています。

7桁目から最後の一つ手前が個人を識別する「会員口座番号」を示す数字です。最後の数字は数字「チェックデジット」と呼ばれ、番号にミスがないか確認する役割を持っています。

クレジットカードには知られざる秘密が多くある

キャッシュレスの浸透で利用機会が増えたクレジットカードには、セキュリティーを守るための仕組みや工夫がたくさん隠されています。普段から意識することで、より安全に利用できるようにしたいですね。