まずは100万円!「投資元金」を貯める方法を紹介
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投資で得られるリターンは、元金によって大きく変わります。毎月貯金できるお金が限られても、コツを押さえれば一般家庭でもまとまった資金を貯められます。そこで本記事では、100万円の投資元金を貯めるコツをまとめました。日常生活や家計をしっかりと見直し、資産運用のための準備を進めていきましょう。

目次

  1. 投資を始める場合には「元金」が重要
  2. 100万円を貯める方法
  3. なかなか投資元金が貯まらない人・家庭の特徴
  4. 収入アップと節約を同時に行い、効率的に100万円の元金を貯めよう


投資を始める場合には「元金」が重要

元金の重要性を理解するために、まずは1年間の平均利回りを3.0%として、10年間でどれくらいリターンが変わるのか比較してみます。ただし、実際の投資では平均利回りが3.0%で続くとは限らないことを踏まえてリターンを計算しましょう。

<元金別リターンの違い>

元金10年後の資産額10年後のリターン
10万円13.4万円3.4万円
50万円67.2万円17.2万円
100万円134.4万円34.4万円
(※毎年のリターンは再投資に回すことを想定して計算。)

同じ平均利回りで考えると、元金とリターンは比例する関係にあります。元金が10倍になると得られるリターンも10倍になるので、元金が多いほど投資効率はアップします。

元金の決め方は人それぞれですが、目標や方針が決まっていない場合は「100万円」を目標にしましょう。なぜなら元金が100万円あれば、10年で数十万円のリターンを狙えるだけではなく、投資できる商品の幅も広がるからです。

100万円を貯める方法

目標金額を決めたら、次は元金を貯めるための計画を立てましょう。ここからは「収入を増やす方法」と「支出を減らす方法」に分けて、100万円を貯める方法を紹介します。

収入を増やす方法

まずは、収入を増やす方法やコツから見ていきます。

<収入を増やす方法やコツ>
・資格を取得する
・自宅にある不要なモノを売る
・クラウドソーシングなどで副業を始める
・所得控除を用いて税金を減らす

1日の中で隙間時間などが多い人は、副業による収入アップを目指してみましょう。現在ではクラウドソーシング(※)が登場したことで、ネット上でもさまざまな副業を探せるようになりました。

(※)仕事を外注したい企業や個人が、インターネット上で人材やアイディアなどを募集できるサービスのこと。

また、収入を増やすというよりは手取り額を減らさないために、セルフメディケーション税制などの所得控除を活用するのも貯金を増やすのに役立ちます。

支出を減らす方法

100万円を効率的に貯めるには、収入アップと同時に節約をすることも必要です。

<支出を減らす方法やコツ>
・固定費と変動費を整理し、カットできる支出を見直す
・家計簿をつけて毎月の予算を決めておく
・先取り貯金をする

毎月の支出の種類を固定費と変動費に分けてみましょう。家賃や通信費などの固定費、食費や日用品費、交際費などの変動費の中で減らせるものがあるか考えてみましょう。

この他にも、家計簿をつけて毎月の予算を決めておくと、普段から節約を意識しながら買いものができます。無駄な出費も防げるので、着実に貯金できるでしょう。

それでも貯金が難しい人には、「先取り貯金」がおすすめです。給与日の直後に貯金する形なら、100万円が貯まるまでの期間も簡単に計算できるので、ぜひ試してみてください。

なかなか投資元金が貯まらない人・家庭の特徴

なかなか投資元金が貯まらない人には、いくつか共通点があります。以下の特徴に該当する人は、お金をつかうシーンや日常生活を見直してみましょう。

特徴1.収入・支出をあまり気にしていない

収入・支出をあまり気にしていない人は、お金の管理に疎い傾向があります。「給料がいくらなのか」や「どこで何円つかったのか」が分からないと、毎月貯金に回せる分がはっきりしないため、計画的にお金を貯めることはできません。

家計簿をつけるなどして収入・支出を把握すると、家計の問題点も見つけやすくなります。改善すべきポイントを明確にするためにも、まずは収入・支出を記録することから始めてみましょう。

特徴2.ラテマネーで出費が結構多めになっている

ラテマネーとは、日ごろ無意識につかってしまう少額の支出のことです。カフェでコーヒーを飲む、自動販売機でジュースを買う、コンビニでお菓子を買うなど、多くの人はいつの間にかラテマネーをつかっています。

1回あたりだと数百円程度ラテマネーも、積み重なると大きな出費になります。例えば300円のコーヒーを週1回で飲むと、1年間では約15,000円、10年間では約15万円の支出です。ラテマネーは節約しやすい支出でもあるので、普段から意識して出費を減らしましょう。

特徴3.趣味や人間関係の「断捨離」ができていない

趣味や人間関係を整理する「断捨離」にも、実は大きな節約効果があります。お金がかからない趣味はありますが、一般的には趣味の数が多いほど出費がかさみます。収入アップの時間を確保するためにも、趣味の断捨離を検討してみましょう。

人間関係についても、食事会や飲み会などの頻度を減らすことで、空いた時間での収入アップや節約を目指せます。全てを断捨離する必要はありませんが、しばらく離れてしまっている趣味や、なんとなくの付き合いが続いているような人間関係は意外と多いので、これを機に見直してみましょう。

収入アップと節約を同時に行い、効率的に100万円の元金を貯めよう

元金として100万円を用意すると、投資の選択肢が広がります。元金は投資のリターンに大きく影響するので、まずは100万円の資金を貯めることから始めてみましょう。本記事で解説したように、収入を増やしながら節約に取り組むことで、効率的に100万円を貯めていきましょう。