ネット証券会社のチャート機能と特徴を徹底比較!便利なスマホアプリはどれ?
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現代の株式投資は、Webサイトやアプリなどにログインして、オンライン上で取引を行う方法が主流です。ネット証券が提供する取引ツールは便利ですが、実は「チャート機能」を利用するために登録する方が多いことをご存じでしょうか。

本記事では各社のチャート機能の違いや、おすすめのチャート機能などをまとめました。ネット取引をメインに行っている方は、ぜひチェックしてください。

目次

  1. チャートで証券会社を選ぶ時のポイント
  2. 証券会社別おすすめ株チャート
  3. スマホアプリ別おすすめ株チャート
  4. 情報ツールとしての機能もチェックした上で、自分に合う証券会社を選ぼう

チャートで証券会社を選ぶ時のポイント

チャート機能で証券会社を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。

取引ツールの使用感

優れたチャート機能が備わっていても、取引ツールが使いやすいとは限りません。スムーズに取引と情報収集を行うためには、「使用感」を意識して目的に合った取引ツールを選ぶことが大切です。

具体的にどのようなポイントを確認すべきなのか、簡単に紹介しましょう。

使用感を比較するときのポイント
・サクサクと取引を進めたい:スピード注文が備わっているか、約定がスムーズか
・外出先でも株式をチェックしたい:スマホアプリ版が提供されているか
・初心者でも扱いやすいものを選びたい:シンプルで見やすいか、簡単に操作できるか

使い勝手の良い取引ツールは人によって異なるので、上記のように目的を踏まえて選びましょう。

投資スタイル

証券会社を選ぶ際は、以下のような「投資のスタイル」も意識する必要があります。

○投資スタイルによる証券会社の選び方
・短期投資:テクニカル指標など、短期トレード向けの機能が提供されている
・長期投資:配当金や株主優待などを簡単に検索できる機能がある
・外国株への投資:海外の銘柄や株価、ニュースなどが無料で提供されている

国内株と外国株、短期投資と長期投資では、投資判断に必要な情報が異なります。証券会社によって収集しやすい情報は異なるので、「自分の投資スタイルには、どのような情報が必要か」をあらかじめ確認しておきましょう。

使いたい機能があるか

証券会社選びでは、チャート以外の機能面も押さえておきたいポイントです。投資家から人気が高い機能としては、以下のようなものが挙げられます。

人気が高い機能 概要 提供している証券会社
売買注文 チャートを確認しながら、その画面で売買注文ができる。 ・SBI証券
・楽天証券
・松井証券 など
銘柄情報 個別銘柄の決算情報や会社四季報の情報などを確認できる。 ・SBI証券
・auカブコム証券
・SMBC日興証券 など
ニュース 世界の経済情勢など、投資に役立つニュースをチェックできる。 ・楽天証券
・マネックス証券
・GMOクリック証券 など

投資情報の内容や量は証券会社によって違いが出やすい部分なので、しっかり比較した上で口座開設先を選びましょう。

証券会社別おすすめ株チャート

証券会社はそれぞれ独自のチャート分析ソフトを提供しており、投資の目的やスタイルによって最適なものは異なります。そこで、各社のソフトを簡単に比較できるように、チャート分析ソフトの特徴をまとめました。

実際に自分が使うシーンを想定しながら、より使いやすいものを選んでください。

SBI証券

チャートサービス名 多機能チャート(QUICK)
特徴 ・対象OSやブラウザが多い
・銘柄のジャンル分けが可能
主要な機能 全27種類のテクニカル分析
チャートタイプ ライン、ローソク、バーチャート(3本・4本)、フィル、ヒストグラム、ドット
発注機能 なし
描写ツール なし
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10、Mac
ブラウザ(Windows):Internet Explorer 11、Microsoft Edge、Mozilla Firefox最新版、Google Chrome最新版
ブラウザ(Mac):Safari最新版、Mozilla Firefox 最新版
スマートフォン 非対応
  • SBI証券のチャート機能おすすめポイント

SBI証券のチャートにはさまざまな機能がありますが、特に活用したいのは「相対チャート」です。個別銘柄の値動きと指標(日経平均やTOPIXなど)を同じチャート内に表示する機能で、マーケット全体の動きを把握しながら投資判断ができます。

複数の銘柄を表示して、「自動車関連株」や「IT関連株」のようにジャンル分けができることも相対チャートの魅力です。表示する銘柄は自由にカスタマイズできるため、さまざまな業界・業種の値動きをわかりやすくまとめられます。

楽天証券

チャートサービス名 テクニカルチャート
特徴 ・豊富なテクニカル分析機能
・チャート内へのコメントが可能
主要な機能 全60種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、ライン、バー
発注機能 なし
描写ツール 4種類
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10、MacOS 10.14 (Mojave)~MacOS 11(Big Sur)
ブラウザ(Windows):Internet Explorer Ver.11、Microsoft Edge、Firefox最新版、Google Chrome最新版
ブラウザ(Mac):Safari最新版
スマートフォン 対応
  • 楽天証券のチャート機能おすすめポイント

楽天証券のテクニカルチャートでは、複数銘柄のチャートを同時に並べられます。レイアウトは保存できるため、注目の銘柄別や業界別など、好みのグループに分けて値動きを表示することも可能です。

投資の記録をつけている方には、チャート内にコメントを残せる機能もおすすめです。例えば、取引をしたタイミング、取引を逃してしまったタイミングなどを記録しておけば、後で自分のトレードを客観的に分析できます。

auカブコム証券

チャートサービス名 EVERチャート
(※以下、ログイン後のWEBを含む)
特徴 ・テクニカル分析機能が豊富
・カスタマイズ性が高い
主要な機能 全66種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、ライン、新値足、時系列新値足、平均足、陰陽足、カギ足、ポイントアンドフィギュア、逆ウォッチ曲線、騰落価格、騰落率、バー
発注機能 なし
描写ツール 3種類
画面カスタマイズ 文字サイズ:3パターン
背景カラー:3パターン
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1以降、MAC OS X 10.x以降
ブラウザ(Windows):WindowsChrome最新版、Microsoft Edge最新版、Internet Explorer 11
Firefox最新版
ブラウザ(Mac):Chrome最新版、Safari最新版、Firefox最新版
スマートフォン 対応
  • auカブコム証券のチャート機能おすすめポイント

auカブコム証券のチャートの中でも、特に「勝ち株テクニカル分析」は初心者におすすめの機能です。この機能では、過去2年間のチャートやトレードデータなどを基にシグナルが出るので、初心者でも勝ちやすいパターンがわかります。

ほかにも、自分の取引を相対的に評価してくれたり、チャート上に取引が可視化されたりするなど、勝ち株テクニカル分析にはさまざまな活用方法があります。

松井証券

チャートサービス名 お客様サイト 株式チャート
(※以下、QUICK情報を含む)
特徴 ・描写ツールが豊富
・視覚的に狙い目の銘柄を探せる
主要な機能 全28種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、ラインチャート、バーチャート(始値・高値・安値・終値)、バーチャート(高値・安値・終値)、新値足、カギ足、逆ウォッチ曲線、コマ足(平均足)、ローソクボリューム、エクイボリューム、ポイント&フィギュア、練行足
発注機能 あり
描写ツール 22種類
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS(Windows、Android):Google Chrome41以上
OS(Mac、iOS):Internet Explorer11, Microsoft Edge, Safari8以上
スマートフォン 非対応
  • 松井証券のチャート機能おすすめポイント

松井証券が提供するツール「チャートフォリオ」には、チャート波形からトレンドを検知する機能が備わっています。この機能では、チャート波形を選択するだけで似た値動きの銘柄を探してくれるので、多くのチャートを確認しなくても狙い目の銘柄をチェックできます。

指定した銘柄に関して、一定期間内のトレンドを教えてくれる「マーケットトレーサー」もぜひ活用したいツールです。このツールを使えば、視覚的にその銘柄の状況(上昇トレンドか下落トレンドかなど)を把握できるため、投資初心者でも相場の流れをつかみやすいでしょう。

岡三オンライン証券

チャートサービス名 岡三ネットトレーダープレミアム
特徴 ・基本的なチャート機能を網羅
・ランキング機能が充実
主要な機能 全21種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、Tick、P&F、新値足、逆ウォッチ曲線
発注機能 なし
描写ツール 7種類
画面カスタマイズ 背景色や文字フォント、チャートなど、幅広いカスタマイズが可能
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
ブラウザ:Internet Explorer11.0
スマートフォン 対応
  • 岡三オンライン証券のチャート機能おすすめポイント

岡三オンライン証券のチャートサービスの魅力は、基本的な機能が網羅されていることです。豊富なテクニカルや描写ツールに加えて、情報収集に役立つランキング機能なども備わっているため、初心者から上級者まで活用できるでしょう。

もともと直感的にわかりやすいレイアウトになっていますが、投資スタイルや好みに合わせてカスタマイズすることもできます。カスタマイズの自由度が高く、注文機能もシンプルでわかりやすいので、岡三オンライン証券はスピーディーな取引を求める方にもおすすめです。

SBIネオトレード証券

チャートサービス名 QUICK情報(Flashチャート)
特徴 ・株式以外のテクニカル指標も充実
・取引のシミュレーションが可能
主要な機能 全27種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、折れ線、ポイント&フィギュア、新値足、かぎ足、逆ウォッチ曲線
発注機能 なし
描写ツール 8種類
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
ブラウザ:Internet Explorer 11、Microsoft Edge、Firefox最新版、Google Chrome最新版
スマートフォン 対応
  • SBIネオトレード証券のチャート機能おすすめポイント

SBIネオトレード証券の「QUICK情報」は、テクニカル指標や描写ツールなどが使いやすいチャートサービスです。特にテクニカル指標は種類が多く、国内・海外の株式指標はもちろん、外国為替や先物、国債に関するものまで幅広く揃っています。

投資初心者の方には、テクニカル指標のシミュレーションで銘柄の傾向をつかむ「売買シグナル」もおすすめです。この機能では、シグナルどおりに取引を行った場合のシミュレーション結果を確認できるので、実際にトレードを行わなくても投資の感覚を養えます。

DMM株

チャートサービス名 DMM株 PRO+
特徴 ・基本的なチャート機能を網羅
・カスタマイズ性が高い
主要な機能 全34種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、Tick、P&F、折れ線
発注機能 あり
描写ツール 10種類
画面カスタマイズ 文字フォント:4パターンレイアウト:5つまで保存可能
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
メモリ:4GB以上
スマートフォン 非対応
  • DMM株のチャート機能おすすめポイント

DMM株の「DMM株 PRO+」は、黒を基調としたわかりやすいデザインのチャートサービスです。基本的な機能を網羅しているため、初心者から上級者までストレスなく利用できます。

特筆すべきポイントは、34種類のテクニカル指標と10種類の描写ツールが用意されていることです。文字フォントやレイアウトなどのカスタマイズもできるので、自分の投資スタイルに合った画面を簡単に作成できます。

GMOクリック証券

チャートサービス名 スーパーはっちゅう君(※以下、はっちゅう君、ブラウザ取引を含む)
特徴 ・チャートタイプが豊富
・充実した投資情報
主要な機能 全29種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、ローソク足-変形、バーチャート(始・高・安・終)、バーチャート(高・安・終)、ラインチャート、ローソクボリューム、エクイボリューム、ポイント&フィギュア、カギ足、錬行足、新値足、逆ウォッチ曲線
発注機能 なし
描写ツール 14種類
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
メモリ:512MB以上
スマートフォン 非対応(FXは対応)
  • GMOクリック証券のチャート機能おすすめポイント

GMOクリック証券の「スーパーはっちゅう君」は、投資情報の収集に優れているサービスです。経済・株式関連のニュースはもちろん、適宜開示情報やアナリストレポート、四季報まで確認できるため、このサービスだけでマーケット全体の動きを把握できます。

ボリンジャーバンドや一目均衡表などの人気テクニカル指標も利用でき、チャート上に表示した指標は保存できるので、さまざまな投資スタイルに活用できるでしょう。

マネックス証券

チャートサービス名 マネックストレーダー
特徴 ・テクニカル分析からチャートタイプまで豊富
・カスタマイズ性が高い
主要な機能 全42種類のテクニカル分析
チャートタイプ ローソク足、変形ローソク足、バーチャート(始・ 高・安・終)、バーチャート(高・安・終)、ラインチャート、ローソクボリューム、エクイボリューム、ポイント&フィギュア、カギ足、練行足、新値足、逆ウォッチ曲線
発注機能 なし
描写ツール 26種類
画面カスタマイズ 背景色や文字フォント、チャートなど、幅広いカスタマイズが可能
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
メモリ:512MB以上
スマートフォン 対応
  • マネックス証券のチャート機能おすすめポイント

マネックス証券の「マネックストレーダー」は、初心者から上級者まで幅広く使いこなせるチャートサービスです。全42種類のテクニカル指標に加えて、素早く値動きを確認するためのシンプルチャート機能も備わっているため、スピードが求められるデイトレードにも役立ちます。

サーバー上に膨大なデータが蓄積されていることも、マネックストレーダーならではの魅力です。10年以上前のデータを閲覧したり、ローソク足を5,000本まで増やしたりできます。

立花証券ストックハウス

チャートサービス名 テクニカルチャート
特徴 ・最大30銘柄まで同時にチェック可能
・シンプルな見た目で分かりやすい
主要な機能 全21種類のテクニカル分析
チャート足タイプ ローソク足
発注機能 なし
描写ツール なし
画面カスタマイズ なし
対象OS・ブラウザ OS:Windows8.1、Windows10
ブラウザ:Microsoft Internet Explorer11.0以上, Microsoft Edge,Mozilla Firefox 24以上,Google Chrome30以上
スマートフォン 非対応
  • 立花証券ストックハウスのチャート機能おすすめポイント

立花証券ストックハウスのチャートでは、マルチ表示によって最大30銘柄の動向を同時にチェックできます。ツール内で四季報の最新銘柄レポートを閲覧できるため、スムーズに情報を収集したい方にとっては使い勝手の良いサービスといえるでしょう。

カスタマイズ機能や描写ツールはありませんが、シンプルで見やすいレイアウトになっています。基本的な注文機能も充実しているので、取引で不便さを感じることはないでしょう。

スマホアプリ別おすすめ株チャート

ネット証券が提供するスマホアプリは、好きなタイミングで取引や情報収集ができる便利なツールです。ただし、細かい機能や使い勝手は証券会社によって異なるので、各アプリの特徴はしっかり比較するべきです。

ここからは、主なネット証券のスマホアプリについて押さえておきたい機能や特徴を見ていきます。便利なスマホアプリを探している方は、自分の投資スタイルを意識しながらチェックしてください。

楽天証券(iSPEED)

楽天証券の「iSPEED」は、指標やニュース、業績予測など、投資情報が充実しているスマホアプリです。初心者から上級者まで幅広い層が使っており、累計ダウンロード数は500万を突破しています。

注文機能も日々進化しており、2021年末からはPC版でしか利用できなった「アルゴ注文」もスマホアプリで利用できるようになりました。発注・取消・修正がスピーディーで、最短ワンタップで発注ができるなど、スピードが求められる場面でもストレスなく利用できます。

  • 楽天証券(iSPEED)の特徴
アプリ名 iSPEED
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、逆指値付通常注文ができる
・ニュースや指標などの投資情報が充実している
・最大2,000銘柄をお気に入りに登録できる

iSPEEDはカスタマイズ性も優れており、15種類のテクニカルチャートのほか、お気に入り登録によって最大2,000銘柄をリスト化できます。登録銘柄については、チャートに加えて市況情報やニュースなども素早くチェックできるので、情報収集の効率をぐっと高められるでしょう。

SBI証券 (SBI証券 株アプリ)

SBI証券の「SBI証券 株 アプリ」は、ランキング機能や速報ニュースなどの投資情報が充実しています。個別銘柄の情報も多く、業績推移や株価指標分析はもちろん、アナリストの予想レーティングなども閲覧できます。

カスタマイズの自由度も高く、トップ画面やマーケット表示などは好みに合わせたレイアウトに変更可能です。検索機能も優れているので、注目銘柄や投資情報を整理しながら取引ができます。

  • SBI証券 (SBI証券 株アプリ)の特徴
アプリ名 SBI証券株アプリ
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、IOC注文ができる
・個別銘柄は株主優待情報まで検索可能
・気になるテーマを絞って投資できる

特に投資初心者におすすめしたいのは、話題のテーマや銘柄をまとめて取引できる「テーマキラー!」機能です。「人工知能」や「インバウンド」など30テーマが用意されているため、注目銘柄を手っ取り早くチェックできるでしょう。

auカブコム証券(kabu.com)

auカブコム証券の「kabu.com」は、25種類のテクニカル指標が搭載された高機能アプリです。国内株や米国株だけでなく、投資信託、先物オプション、FXも取引できるので、投資に関するアプリを一本化できます。

海外指標はそれほど多くありませんが、国内指標は日経平均やTOPIX、東証マザーズ指数など全8種類を用意しています。注文機能も豊富なので、ほかのアプリを使わなくても情報収集から取引まで完結できます。

  • auカブコム証券(kabu.com)の特徴
アプリ名 Kabu.com
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、W指値注文、Uターン注文、トレーリングストップなど注文機能が豊富
・投資信託や先物オプション、FXまで対応
・全8種類の国内指標をチェックできる

ジャンルごとに分かれた14種類のランキングや、気になる銘柄を一覧表示できる「リアルタイム株価ボード」なども初心者にとっては嬉しい機能でしょう。経済イベントカレンダーなども充実しているので、機能をうまく活用すれば経験不足をカバーできるはずです。

マネックス証券(マネックストレーダー株式 スマートフォン)

マネックス証券の「マネックストレーダー株式 スマートフォン」は、株式投資に特化したアプリです。スマホ取引に欠かせないスピードが追求されており、直感的に操作できるレイアウトに加えて、個別銘柄の画面からすぐに注文できる機能が備わっています。

アプリ上ではマネックス証券独自のレポートが公開されており、2020年4月からは株主優待や四季報もチェックできるようになりました。

  • マネックス証券(マネックストレーダー株式 スマートフォン)の特徴
アプリ名 マネックストレーダー株式 スマートフォン
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、ツイン指値注文ができる
・最大900銘柄のリストを作成できる
・ランキング機能が多彩

「ツイン指値注文」は、利益を確定するための指値注文と、損切りのための逆指値注文を同時に出せる機能です。FXなどで人気の注文方法であり、リスクとリターンをコントロールしたい場合に役立ちます。

投資初心者がよく利用するランキング機能も充実しており、基本的な値上がり率や値下がり率に加えて、約定回数や出来高急増まで確認できる機能を網羅しています。

松井証券(株touch)

松井証券の「株touch」は、株式取引と先物オプション取引に対応したスマホアプリです。画面下に必要な時だけ表示できるスライド式のメニューが用意されており、よく利用する機能を登録しておくと取引や情報収集の効率が高まります。

比較チャート機能も備わっており、複数銘柄のチャート比較はもちろん、特定銘柄と国内指標(日経平均やTOPIXなど)の動きも比較できます。

  • 松井証券(株touch)の特徴
アプリ名 株touch
iPhone・Android対応
PCとの同期 ×
主な特徴 ・逆指値注文、追跡指値注文ができる
・株価ボードが最短0秒で自動更新される
・NISA口座での取引も可能

株touchに備わっている「株価ボード」は、登録した銘柄の現在値や四本値、騰落率などをまとめて閲覧できる機能です。各情報の更新スピードが速く、400銘柄まで登録できるため、個別銘柄の情報収集に役立ちます。

また、NISA口座での取引ができる点も、投資初心者にとっては魅力的なポイントです。

GMOクリック証券(株roid)

GMOクリック証券の「株roid」は、白と青を基調とした見やすいデザインのスマホアプリです。特にカスタマイズ機能が豊富であり、指定したページをスタート画面に設定できたり、個別銘柄タブの順番を入れ替えられたりなど、自分好みのレイアウトに変更することができます。

そのほか、キーワードからニュース記事を絞りこめるなど、情報収集をサポートする機能も充実しています。2021年11月からは「GMOクリック 株」にリニューアルされ、新たなチャート機能や表示機能が追加されました。

  • GMOクリック証券(株roid)の特徴
アプリ名 株roid(GMOクリック 株)
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、IOC注文ができる
・細かいカスタマイズ機能が豊富
・気になる情報を1画面にまとめて表示できる

リニューアルされた新アプリには、気になる銘柄のチャートや保有状況、ニュース、気配値などを1画面に表示できる「ブラウジングモード」が備わっています。複数の銘柄を登録できる上に、フリックをするだけで別銘柄に切り替えられるので、さらにスピーディーな情報収集が可能になりました。

DMM.com証券(DMM株)

DMM.com証券の「DMM株」では、1つのアプリで国内株と米国株を取引できます。

特筆すべきポイントは、表示形式として「かんたんモード」と「ノーマルモード」の2つが用意されていることです。シンプルな画面で取引をしたい場合はかんたんモード、本格的なチャート分析をしたい場合はノーマルモードと、投資スタイルや目的に応じて表示形式を使い分けられます。

いずれのモードでもテーマ検索やキーワード検索ができるので、注目銘柄をスムーズに探せます。

  • DMM.com証券(DMM株)の特徴
アプリ名 DMM株
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文、OCO注文、売却予約、チャート発注ができる
・投資スタイルに合わせて表示形式を変更できる
・スピーディーな注文機能が充実

注文機能が充実していることも、DMM株ならではの魅力です。チャートからのワンタップ注文はもちろん、板情報からも簡単に発注できるので、値動きが激しい時でもチャンスを逃さず取引できます。

岡三オンライン証券(岡三ネットトレーダーWEB2)

岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダーWEB2」は、情報ツールとしての機能が充実したアプリです。新規上場や決算発表の銘柄を一覧表示できたり、株主優待の簡易的な検索ができたりと、短期・中期・長期のトレードに役立つ機能が揃っています。

シンプルな操作性とカスタマイズ性を両立している点も、このアプリならではの魅力です。チャート内では3種類以上のテクニカル指標を同時に表示できるため、多角的な分析をしたい方に最適なアプリといえます。

  • 岡三オンライン証券(岡三ネットトレーダーWEB2)の特徴
アプリ名 岡三ネットトレーダーWEB2
iPhone・Android対応
PCとの同期
主な特徴 ・逆指値注文ができる
・チャート上に3種類以上のテクニカル指標を表示できる
・信用情報やニュースを見ながら発注できる

岡三ネットトレーダーWEB2は発注スピードにもこだわっており、レイアウトを工夫すると簡単な操作で直感的に取引できます。信用情報やニュースからの直接発注もできるので、スピーディーな取引にも対応できます。

情報ツールとしての機能もチェックした上で、自分に合う証券会社を選ぼう

株式投資においてチャートは欠かせない情報であり、ほとんどの取引アプリでは各銘柄のチャートを確認できます。ただし、見やすさや機能、使い勝手は証券会社によって異なるので、自分の投資スタイルや目的に合ったものを選ぶ必要があります。

最近のアプリは情報ツールとしての役割も果たしているので、「必要な情報が網羅されているか」「スピーディーに情報を収集できるか」といったことも意識しながら、自分に合う証券会社を選んでください。