「株式投資は怖い」って本当?リスクやメリットを紹介
(画像=polkadot/stock.adobe.com)

「株式投資は怖い」「ギャンブルのようなもの」「ハードルが高そう」。これらは、投資をしたことがない人がよく口にする言葉です。実際のところ、株式投資は怖いものなのでしょうか。株式投資の仕組みやメリット、リスクなどについて解説します。

目次

  1. 株式投資ってどんな仕組み?
  2. 株式投資における「利益」とは?
  3. 株式投資におけるリスクとは?
  4. リスクを抑えるための方法は?
  5. 株式投資のメリットとは?
  6. 「ポイント投資」で気軽にトライしてみては?

株式投資ってどんな仕組み?

株式投資とは、企業が発行する株式に投資することです。さまざまな銘柄に分散投資ができる「投資信託」を保有することも、株式投資の一種といえます。

企業が発行する株式に投資するには、大きく分けて2つの方法があります。一般的なのが、証券取引所に上場している株式を保有する方法です。証券取引所に上場している企業の株式であれば、証券会社で証券口座を開設すれば、誰でもすぐに取引ができます。

証券取引所に上場していない企業の株式を保有する方法もあります。これはあまり一般的ではなく、ベンチャーキャピタル(VC)などが未上場株への投資で利益を狙う際に使う方法なので、今回は触れません。

株式投資における「利益」とは?

株式投資における利益は2種類あります。「売却益」と「配当益」です。

売却益は、株式を購入時より高い金額で売却できると発生します。1万円で買った株式を1万1,000円で売却できた場合は、1,000円の売却益が発生します。配当益とは、企業が株主に支払う現金配当による利益のことで、配当を出している企業と出していない企業があります。

株式投資では、主に売却益を狙う人もいれば、主に配当益を狙う人もいます。また、その両方をバランス良く狙う戦略を取る人もいます。

株式投資におけるリスクとは?

株式投資におけるリスクは、大きく分けて2つあります。株価が下落するリスクと、流動性がなくなるリスクです。

株価は「買いたい人」と「売りたい人」のバランスによって変動します。買いたい人が多ければ株価は上がりやすいですが、逆に売りたい人が多い場合は株価が下がりやすくなります。そのため、業績が良い銘柄など多くの人が買いたいと思うものを保有するのがポイントです。

流動性がなくなるリスクとは、株式が上場廃止になって保有株式の売却が困難になるリスクのことです。ただし、いきなり上場廃止になるわけではありません。上場廃止が決まってから実際に廃止されるまでは一定の期間があり、その間に株式を売却することは可能です。

リスクを抑えるための方法は?

流動性がなくなるリスクは回避できるため、株式投資において注意すべきリスクは「株価が下落するリスク」ということになります。残念ながら、株価の下落を完全に避けることはできません。しかし、下落した際の損失を最小限に抑えるコツはあります。

それが「分散投資」です。複数の銘柄に投資しておけば、そのうちの1つの銘柄が大きく下落しても、資産全体が被るダメージを抑えられます。「時間の分散」という考え方もあります。投資のタイミングを複数回に分ければ、極端な高値掴みを避けられます。

「銘柄の分散」では、投資信託を保有するという方法もあります。投資信託は、運用の専門家に運用を任せるタイプの投資商品で、分散投資を実現できる投資信託もたくさんあります。「自分で銘柄を選ぶのが面倒」という方にもおすすめの方法です。

株式投資のメリットとは?

ここまでの説明で、株式投資がどういうものか、イメージが掴めたと思います。リスクを完全に排除することはできませんが、分散投資などでリスクをうまくコントロールすれば、株式投資はそこまで怖いものではありません。

リスクがあるにもかかわらず株式投資を行う人がいるのは、メリットがあるからです。株式投資は「お金にお金を稼いでもらう」ことができる資産運用方法であり、株価が上昇した場合はいわゆる不労所得を得ることができます。

株式投資に限りませんが、投資では「複利効果」の恩恵を受けられることもメリットといえるでしょう。複利効果とは、投資で得た利益を再投資することで、利益が増えるスピードが加速する効果のことです。

「ポイント投資」で気軽にトライしてみては?

最近は、以前よりも株式投資のハードルが下がっています。日本株は基本的に100株単位で取引されますが、ネット証券などが1株からでも投資できるサービスを相次いでスタートしています。つまり、まとまったお金がなくても投資を始められるのです。

「NISA」(ニーサ)や「iDeCo」(イデコ)など、税制優遇が魅力の制度を利用できることもポイントです。国は「貯蓄から投資へ」をスローガンに、国民に投資を促す制度を設けています。

「ポイント投資」という仕組みが登場したことも追い風です。これは、買い物で得たポイントを使って株式に投資するという方法です。もらったポイントで投資を行うため、投資を怖いと感じている人には最適の方法といえます。

まずはポイント投資で株式投資にトライしてみて、その後本格的に株式投資を始めるのもよいでしょう。

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