知らず知らずのうちに無駄遣い?「ラテマネー」の活かし方とは
(画像=sutichak/stock.adobe.com)

ラテ1杯分のように、普段の生活で何気なく使ってしまうことを「ラテマネー」といいます。支出が少額でも、積もれば大きな額になります。ラテマネーとは何か、年間でどの程度の節約になるかも含め、有効な活かし方を探ります。

目次

  1. 「ラテマネー」って何か知っていますか?
  2. ラテマネーの例
  3. ラテマネーを甘くみてはいけない
  4. ラテマネーを節約するためのヒント
  5. 無駄遣い分を投資に回せば将来の備えにも


「ラテマネー」って何か知っていますか?

ラテマネーを簡単に説明すると、普段の生活の中で何気なく使ってしまっている少額のお金のことを指します。米国の金融専門家でベストセラー作家でもあるデイビッド・バック氏が著書で発表した「ラテファクター」という用語が語源となっています。

コーヒーショップで支払う「たった1杯のラテ」のような、必要不可欠ではないけれど習慣化してしまっている少額の支出は、誰にでもあるのではないでしょうか。バック氏の著書では、この習慣を見直し変えていくことで、より良い人生を送るヒントをくれる内容となっています。

当てはまるのはラテだけではありません。のどが渇くたびに購入してしまう自販機やコンビニエンスストアの飲料、帰宅の際に寄ったコンビニやスーパーでふと目に入り買ってしまう新作のスナック菓子やスイーツ、便利だからと時間を気にせずに下ろしてしまうATMの時間外手数料など、あらゆる無駄遣いが該当します。

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ラテマネーの例

実際に、普段の生活に潜んでいるラテマネーの例を、1回当たりに支出する金額の目安とともに見ていきましょう。

<ラテマネー1回あたりの支出>

カフェのコーヒー1杯300~600円
自販機やコンビニの飲料水1本120~400円
コンビニやスーパーのお菓子1個100~500円
レストランで食事後に追加したデザート1皿300~800円
コンビニのATM手数料1回110~330円
たばこ1箱460~600円

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ラテマネーを甘くみてはいけない

1回当たりの金額を見るとワンコインや1,000円に満たない少額が多く、「大した額じゃないから大丈夫」と感じてしまう人も少なくないでしょう。「ちりも積もれば山となる」と言われるように、月々や年間で見るとかなりの額になっているのです。

例えば、毎朝の勤務開始前にカフェで1杯400円のコーヒーを飲むのが習慣になっているとします。それを1ヵ月のうち20日間繰り返せば、月8,000円の支出です。これを1年間続けるとどうでしょうか。「8,000円×12ヵ月」で年間のラテマネーは9万6,000円と、大きな額になります。

コーヒーを飲む回数を半分に減らしたとしても、まだ年間4万8,000円も支出していることになります。このラテマネーを節約して貯金に回せるとしたら、その意義はかなり大きいことが分かるのではないでしょうか。

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ラテマネーを節約するためのヒント

こうしたラテマネーの習慣をやめ、節約するためにはどうしたらよいのでしょうか。まずは購入する前に「本当に必要なのか、食べたいのか」を自問する習慣を付けることが大事です。また家計簿アプリなどを使って支出を見直し、無駄遣いを把握することも有効です。

以下では実際のラテマネーを例に、節約に役立つヒントを紹介します。

マイボトルの持参

カフェやコンビニなどでのドリンク代を節約するには、自宅からマイボトルに飲料を入れて持参するのがおすすめです。

買い物は事前にリストを作成する

スーパーに買い物に行くと、安いからと大量に購入したり、何となく食べたいと思うものを手に取ったりしてしまいがちです。無駄な買い物をしないためにも、事前に買い物リストを作り、それ以外のものは買わないようにしましょう。また買い物は空腹時を避けると、余計な物を買うことが減ります。

ATMの利用は手数料無料のコンビニや銀行を選ぶ

コンビニでは時間外のATM手数料は高く設定されおり、便利だからと頻繁に利用するのは禁物です。利用する銀行のATMや手数料がかからないコンビニを選び、ATM手数料無料の銀行口座を持つことも一つの手段です。また現金ではなく電子マネーの利用を増やすのも良いでしょう。

金額を設定してプリペイドカードで支払い

コンビニやスーパーで使うプリペイドカードに、毎月設定した金額のみを事前にチャージして支出をコントロールする方法です。クレジットカードは気付かないうちに出費が増えていることもあるため、入金して使うプリペイドカードを活用することで無駄遣いを防げます。また出費を可視化できる電子マネーアプリの利用も良いでしょう。

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無駄遣い分を投資に回せば将来の備えにも

ラテマネーは1回の支出額が小さいために罪悪感をあまり抱かず、何気なく使ってしまいがちです。少額に見えても、年間で換算すれば数万円から数十万円の出費になります。

ラテマネーを節約し、少額からでも貯めていけばその額は大きくなります。無意識のうちに使うはずだったお金を有効活用し、投資に回せば老後の資産も貯めやすくなります。無駄遣いを見直して、貯蓄や投資に活かせるよう、日々意識する習慣に変えていきましょう。

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