auカブコム証券の積立はどれくらいお得?メリット・デメリットを紹介

三菱UFJフィナンシャルグループが運営するauカブコム証券は、積立サービスが充実したネット証券です。つみたてNISAはもちろん、通常の国内株や投資信託でも積立サービスが用意されています。

auカブコム証券の積立サービスにはどのような特徴があるのでしょうか。本記事では初心者に向けて、auカブコム証券のメリットやデメリット、評判などを分かりやすく解説します。

目次

  1. auカブコム証券とは
  2. auカブコム証券の積立サービス
  3. auカブコム証券で積立をするメリット
  4. auカブコム証券で積立をするデメリット
  5. auカブコム証券の積立サービスの評判
  6. auカブコム証券ではPontaポイントをためながらの積立がお得


auカブコム証券とは

証券会社名auカブコム証券
国内株手数料(現物)【従量制プラン(ワンショット手数料)】
10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
【定額制プラン(1日定額手数料)】
10万円:0円
50万円:0円
100万円:0円
国内株の関連サービス・ミニ株(プチ株)
・IPO/PO
外国株取扱国数1ヵ国(米国株)
米国株銘柄数1,799銘柄
投資信託本数1,622本
クレカ積立○(au PAYカード)
NISA一般NISA:○
つみたてNISA:○
ジュニアNISA:○
つみたてNISA対象商品178本
iDeCo○(27本)
ポイントの種類Pontaポイント
ポイント投資
ロボアド
(※2022年12月時点)

auカブコム証券は、国内株から債券まで豊富な商品を取り扱っています。幅広い層の投資家から人気があり、2022年10月時点では148万口座を突破しました。

お得な料金プランや手数料0円サービスが用意されている点も、auカブコム証券の魅力でしょう。投資信託では全ファンドの購入手数料が0円であり、余計なコストを抑えながら資産形成を行えます。

サポート面にも力を入れているので、投資経験がなくても安心して口座を開設できるでしょう。

auカブコム証券の積立サービス

ここからは、auカブコム証券が提供する4つの積立サービスを見ていきましょう。

<auカブコム証券の積立サービス>
・プチ株のプレミアム積立
・投資信託のプレミアム積立
・投資信託のクレカ積立
・つみたてNISA

上記について、一つずつ詳しく解説をしていきます。

プチ株のプレミアム積立

プチ株のプレミアム積立は、国内株を1株から積立できるサービスです。ネット証券としては珍しいサービスであり、Pontaポイントをつかった積立にも対応しています。

証券会社名国内株の積立サービス
auカブコム証券○(プレミアム積立)
SBI証券×
楽天証券×
マネックス証券×
松井証券×
野村證券○(株式積立)
LINE証券×
auカブコム証券のプレミアム積立(プチ株)
対象商品国内株
積立買付手数料0円
積立可能額毎月500円から(1円単位)
配当金
株式分割の割り当て
支払い方法自動引き落とし
支払い口座証券口座または銀行口座
ポイント投資○(Pontaポイント)

一般的に、国内株を取引する場合は1単元(100株)分の資金が必要になります。その点、auカブコム証券のプレミアム積立では、毎月500円から1株単位で購入できるため、資金が少ない人でも手軽に始められます。

また、プチ株をコツコツと積み立てて100株になった場合は、単元株として扱われます。つまり、将来的には株主優待も狙えるので、長期での利用を考えたいサービスでしょう。

保有している銘柄については、株式分割(※)で受け取った分も含めて通常と同じように売却できます。

(※)すでに発行されている株式100株を、200株や300株に分割すること。

投資信託のプレミアム積立

auカブコム証券のプレミアム積立は、投資信託も対象です。プチ株とは仕組みがやや異なるので、以下でサービス詳細をチェックしておきましょう。

auカブコム証券のプレミアム積立(投資信託)
対象商品投資信託
積立可能額毎月100円から(1円単位)
支払い方法自動引き落とし、カード決済
クレジットカードau PAYカード
支払い口座証券口座または銀行口座
ポイント投資○(Pontaポイント)

投資信託のプレミアム積立では、指定したファンドを毎月同じ金額で積み立てるため、ドル・コスト平均法による購入単価の平準化を狙えます。

<ドル・コスト平均法とは>

一つの金融商品を同じ金額と間隔で買い続けることで、購入単価を平準化させる手法です。安いときには多く買い、高いときには少ない量を購入できるため、高値づかみを避けられます。


auカブコム証券のプレミアム積立は、スマートフォンやタブレットにも対応しています。シンプルな画面から簡単に操作ができるので、ネット環境があれば外出先からでも積立設定ができます。

プチ株と異なる点としては、クレカ積立に対応している点があります。au PAYカードで積み立てると、「積立金額×1.0%」のPontaポイントが還元されるので、お得に始めたい人はぜひ活用しましょう。

投資信託のクレカ積立

上記のプレミアム積立とは別に、auカブコム証券は投資信託のクレカ積立にも対応しています。こちらもポイント面でお得なサービスなので、詳細をしっかりと確認しておきましょう。

auカブコム証券のクレカ積立(投資信託)
対象商品積立設定ができる投資信託
対象ファンド数1,622本
クレジットカードau PAYカード
(※ゴールドも可)
積立可能額毎月100円~50,000円まで
ポイント還元積立金額×1.0%
たまるポイントPontaポイント
積立日(指定日)積立設定申込締切日の翌月1日
(※締切日は毎月9日の2営業日前)
カード引き落とし日指定日の月の10日
対象口座特定口座、一般口座、NISA口座
(※該当日が祝休日の場合は、翌営業日となる。)

クレカ積立で使用するau PAYカードは、auユーザー以外でも年会費無料で持てるクレジットカードです。優待や特典、セキュリティ面も充実しているので、これを機に申し込むことを検討してみましょう。

また、auカブコム証券のクレカ積立は、一般NISAやつみたてNISAでも利用できます。これらの制度と併用すれば、節税しながらPontaポイントがたまるので、よりお得に資産形成を行えるでしょう。

つみたてNISA

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資をサポートするための税制優遇制度です。毎年40万円の非課税投資枠が設けられており、この範囲内であれば全ての運用益が非課税になります。

では、auカブコム証券のつみたてNISAにはどのような特徴があるのか、大手他社のサービスと比べてみましょう。

比較項目auカブコム証券SBI証券楽天証券
対象商品数178本185本183本
購入手数料0円0円0円
売却手数料0円0円0円
口座維持手数料0円0円0円
最低投資金額毎月100円から毎月100円から毎月100円から
積立頻度毎月毎月・毎日・毎週・複数日・隔月毎月・毎日
(※2022年12月時点)

このように比べると対象商品がやや少ないように思えますが、auカブコム証券はラインナップの順次拡大を予定しています。また、信託報酬が安いファンドをそろえているため、余計なコストを抑えたい人にぴったりでしょう。

ただし、積立頻度は毎月1回のみなので、運用プランの細かい調整は難しくなります。後から変更する必要がないように、積立日の前には目当てのファンドや積立設定を確認しておきましょう。

auカブコム証券で積立をするメリット

ここからは、auカブコム証券で積立をする5つのメリットを紹介します。

<auカブコム証券で積立をするメリット>
1.少額(毎月100円)から始められる
2.Pontaポイントをためられる
3.ポイント投資ができる
4.投資情報やアプリ・ツールが充実している
5.手数料の割引サービスを受けられる

上記について、一つずつ詳細を確認していきましょう。

メリット1.少額(毎月100円)から始められる

auカブコム証券の積立サービスは、いずれも少額から始められます。特にプチ株以外のサービスは、毎月100円から気軽に始められるため、資金が少ない人や初心者にぴったりでしょう。

<積立サービスの最低投資金額の比較表>

サービスの種類auカブコム証券SBI証券楽天証券マネックス証券野村證券
株式積立500円から10,000円から
投資信託の積立100円から100円から100円から100円から1,000円から
クレカ積立100円から100円から100円から1,000円から1,000円から
つみたてNISA100円から100円から100円から100円から1,000円から

大手他社のサービスと比べても、auカブコム証券の最低投資金額はトップクラスであることが分かります。中でも投資信託は100円から積み立てられるファンドが多いので、さまざまな投資スタイルに合わせられます。

また、株式積立についても他社より最低投資金額が低いので、始めるハードルはそれほど高くありません。

メリット2.Pontaポイントをためられる

クレカ積立や投資信託の保有でPontaポイントがたまる点も、auカブコム証券のメリットです。

auカブコム証券のポイントプログラム
対象サービスクレカ積立、投資信託の保有
たまるポイントPontaポイント
付与ポイントクレカ積立:毎月の積立金額×1.0%
投資信託の保有:月間平均保有残高×最大0.24%
還元率(投資信託)残高100万円未満:0.05%
残高3,000万円未満:0.12%
残高3,000万円以上:0.24%
指定銘柄:残高に関わらず一律0.5%

Pontaポイントは、日本全国の提携店やサービスでつかえる共通ポイントです。ローソンやホットペッパーをはじめ、さまざまな店舗・サービスと提携しているので、auユーザー以外でも簡単に活用できます。

また、auカブコム証券ではauの投資信託を保有すると、最大で年間1,000ポイントを受け取れます。ただし、いずれのポイントプログラムにも付与条件があるので、口座開設をする人は事前にチェックしておきましょう。

メリット3.ポイント投資ができる

auカブコム証券では、Pontaポイントをつかって金融商品を購入できます。証券口座以外でためたポイントも対象なので、普段からPontaポイントを運用している人はスピーディーな資産形成を行えるでしょう。

auカブコム証券のポイント投資
対象商品投資信託、国内株(プチ株)
対象銘柄投資信託:取り扱いのあるファンド
国内株:東証または名証の上場株式
つかえるポイントPontaポイント
ポイント利用単位100円以上1ポイント単位
サービス利用料0円
対象口座特定口座、一般口座、一般NISA口座

auカブコム証券のポイント投資は対象銘柄が多く、サービスの利用料もかかりません。ただし、プレミアム積立やつみたてNISAでの利用は対象外なので、ポイント投資をする場合は通常の買付を選びましょう。

メリット4.投資情報やアプリ・ツールが充実している

auカブコム証券は、投資情報やアプリ・ツールが充実しているネット証券として人気です。実際にどのようなサービスが用意されているのか、まずは投資情報の例を見ていきましょう。

<auカブコム証券の投資情報>
・セミナーや動画コンテンツ
・アナリスト陣による番組やレポート(auカブコム投資情報室)
・オリジナルのマーケット情報
・投資教育講座コンテンツ
・取引活用ガイド など

全体としては初心者向けのコンテンツが多いため、基本的な知識やスキルを学びたい人にぴったりです。SNSからの情報発信も行っているので、気になる人は公式アカウントをフォローしておきましょう。

また、分析用のアプリ・ツールの中では、多彩なチャートや銘柄検索が評価されています。特に株式は高機能なアプリ・ツールが多いので、公式サイトでぜひチェックしてみてください。

メリット5.手数料の割引サービスを受けられる

auカブコム証券では特定の条件を満たすと、手数料の割引サービスを受けられます。

例えば、NISA口座の開設者を対象にした「NISA割」では、国内株の取引手数料が最大5%割引されます。つみたてNISAも対象に含まれるので、NISA口座で投資信託を積み立てながら、特定口座で国内株をお得に取引するような運用ができます。

また、「au割+KDDI株保有割」でも、国内株の手数料割引が適用されます。KDDI株(9443)を保有すると、保有株数や期間に応じて最大15%の割引が受けられるので、プレミアム積立でコツコツと増やすほどお得になります。

なお、いずれの割引サービスも自動的に適用されるため、エントリーや申し込みは必要ありません。他の割引サービスもチェックした上で、効率的な運用プランを考えてみましょう。

auカブコム証券で積立をするデメリット

auカブコム証券の積立サービスには、以下のようなデメリットもあります。

<auカブコム証券で積立をするデメリット>
1.つみたてNISAはポイント投資の対象外
2.積立頻度が「毎月」しか選べない
3.クレカ積立でつかえるカードが少ない

運用スタイルにも影響するので、一つずつ丁寧に確認していきましょう。

デメリット1.つみたてNISAはポイント投資の対象外

auカブコム証券のポイント投資では、以下のように対象口座が決められています。

ポイント投資ができる口座ポイント投資ができない口座
・特定口座
・一般口座
・一般NISA口座
・つみたてNISA口座
・ジュニアNISA口座

一般NISA口座からは投資信託やプチ株を購入できますが、つみたてNISAではいずれの商品も購入できません。また、プレミアム積立も対象外となるため、投資信託はスポット購入、プチ株は通常の買付に限られます。

ただし、ポイントで購入した商品も通常と同じように扱われるため、投資信託については保有残高に応じたPontaポイントを受け取れます。資産形成をスピードアップできるので、ポイント投資は積極的に活用しましょう。

デメリット2.積立頻度が「毎月」しか選べない

auカブコム証券の積立サービスは、いずれも「毎月1回」の積立しか選べません。毎日や毎週などの積立設定がないため、運用プランを細かく調整できないことがあります。

証券会社名投信積立で選べる積立頻度
auカブコム証券毎月のみ
SBI証券毎月・毎日・毎週・複数日・隔月
楽天証券毎月・毎日(※毎日はつみたてNISAのみ)
マネックス証券毎月・毎日
松井証券毎月・毎日・毎週

毎月のみの積立は不便に感じるかもしれませんが、実は資金管理がしやすいメリットもあります。口座振替の場合は、引き落とし日が1ヵ月に1日しかないため、毎週のように残高を気にする必要がありません。

また、運用プランも立てやすい特徴があるので、初心者にとっては分かりやすい仕組みともいえます。

デメリット3.クレカ積立でつかえるカードが少ない

auカブコム証券のクレカ積立では、「au PAYカード」または「au PAYゴールドカード」しかつかえません。いずれもお得にPontaポイントをためられますが、大手他社に比べると対応しているカードが少ない傾向にあります。

証券会社名クレカ積立の対応カード
auカブコム証券・au PAYカード
SBI証券・三井住友カード
・タカシマヤカード
・東急カード
・新生アプラスカード
楽天証券・楽天カード
マネックス証券・マネックスカード
松井証券・MATSUI SECURITIES CARD

例えばSBI証券では、Vポイントがたまる全ての三井住友カードをつかえます。一般グレードはもちろん、ゴールドカードやプラチナカードも対象になるため、ライフスタイルに合わせたカードを選べるでしょう。

ただし、クレジットカード自体の機能性でいえば、au PAYカードにもさまざまな活用方法があります。特にauユーザーには多くの特典が用意されているので、これを機に申し込みを考えてみましょう。

auカブコム証券の積立サービスの評判

ここからはSNSなどの情報をもとに、auカブコム証券の評判をまとめました。良い評判・悪い評判の両方をチェックし、積立サービスのつかいやすさを見極めていきましょう。

良い評判

au株式証券で毎月5万円、クレカ積立をしている。その中でもポンタポイントはとても使い勝手が良く重宝している。例えばポイント投資が出来るので使い道に困ることはない。

引用:柿アイスさん(価格.com

auがついてからどんどんサービスがよくなりPontaポイント連携、そして1%付与でのauPayカードでの積立取引もできるようになり満足しています。まだauPayカードを作っていないですが近々につくろうと思っています。

引用:ヒロルドさん(価格.com

auカブコム証券のプレミアム積立って毎日積立が可能で口座振替も可能なので、実は口座振替でポイントが貯まる銀行と併用するとゴリゴリとポイントが貯まるのでおすすめ。

引用:ふかちゃん@MoneyLifehack@mlifehack123(Twitter

良い評判として多く見られたのは、「Pontaポイントがお得」「ミニ株の積立が便利」といった口コミです。特にポイントプログラムは高く評価されており、つかいやすいPontaポイントをお得にためられる点が人気につながっています。

auカブコム証券ではポイント投資サービスも用意されているので、普段からPontaポイントを運用していない人でもメリットを実感できるでしょう。

悪い評判

・投信の検索絞り機能について、検索の入り口を変えると違う絞り込みができたりなど思った銘柄や必要な情報列が出てきにくいので検索エンジンを一本化してほしい。

引用:ぽむぽむさんさん(価格.com

クレカ積立で auカブコム証券 使い始めたけど、群を抜いて使いにくいサイトだ…
数年前まで野村證券、20年前に大和証券使ってたけど、多分それよりひどい。

引用:濱野🧞‍♂️資産の活かし方迷子@RW5am(Twitter

auカブコム証券のクレカ積立、スマホ専用画面からだとマジでわかりにくい💦💦 PC画面での設定がオススメ❗

引用:スマホ節約人👒@PKeizai(Twitter

一方で、悪い評判としては「ファンドを検索しにくい」「取引画面が見づらい」などの意見が多く見られました。auカブコム証券では豊富なツール・アプリが用意されていますが、投資信託専用のものは少ないので、クレカ積立では不便を感じているユーザーもいるようです。

また、auカブコム証券はauユーザーをサービス面で優遇しているため、auの通信サービスをつかっていないとメリットがやや薄れます。この点に不満を感じている口コミも見られるので、よりお得に取引をしたい人は契約の見直しを考えてみましょう。

auカブコム証券ではPontaポイントをためながらの積立がお得

auカブコム証券では、投資信託とミニ株(プチ株)の積立サービスが用意されています。商品ラインナップが充実しており、つみたてNISAにも対応しているため、さまざまなスタイルで積立投資を始められるでしょう。

特にPontaポイントをためながらの積立はお得であり、実際のユーザーからも高く評価されています。効率的に資産運用を始めたい人は、au PAYカードやau通信サービスの利用も考えてみてください。